角田裕毅の去就 マルコ発言に反してハジャーのレッドブルF1昇格確定報道

2026年シーズンに向けては、角田裕毅がレッドブル・レーシングを離れる一方で、今季ルーキーながら表彰台を獲得したハジャーがフェルスタッペンのチームメイトに加わるとの見方が強まっている。
マルコは「角田はまだ可能性を残している」と強調していたが、報道はその主張と真っ向から矛盾する内容となっている。
ルーキーシーズンから注目を集めてきたハジャーは、シーズン序盤から速さを示し続け、先月のザントフォールトでは自身初のF1表彰台を獲得した。20歳のフランス人は現在ドライバーズランキング9位につけ、38ポイントを獲得しており、10位のニコ・ヒュルケンベルグに対して優位に立っている。
『de Telegraaf』は、ハジャーのレッドブル昇格が既定路線であると報じ、角田裕毅はリアム・ローソンとレーシングブルズのシートを争う状況に置かれていると伝えている。さらに、F2ドライバーのアービッド・リンドブラッドがもう1つのシート候補と目されている。
一方、バクーでのレースを前に『Kleine Zeitung』の取材に応じたマルコ顧問は次のように語っていた。
「昇格以来、ローラン・メキースはすべての分野で非常に忙しい。彼はまだ裕毅に詳しく取り組む時間を持っていない。しかし、我々はまだ裕毅に希望を持っている。彼の残りのシーズンの目標は、できるだけ頻繁に、かつ安定してポイントを獲得することだ。その後、来年のことをどうするか見ていく」
「唯一確かなのは、フェルスタッペンとハジャーに契約があるということだ。ただし、どこで、どの立場で走るかはまだ決まっていない」

昇格報道の渦中にいるハジャー本人は、バクーでのF1.comの取材に応じ、この件について次のように振り返った。
「はい、見たし、とても面白いと思った。なぜなら、僕は何もサインしていないからだ。僕がレッドブルと契約してレッドブル・ジュニアチームに入ったときからの目標は、ずっとレッドブルのドライバーになることだったから、明らかだと思う」
「ドライバーの決定は、少なくとも僕の場合は、いつもシーズンの最後に決まってきた。まだ残り8レースあるので、プッシュし続けるのが理にかなっていると思う」
角田裕毅は2018年からレッドブルの育成プログラムに加わり、2021年にファエンツァ拠点のチームからF1デビューを果たした。今シーズンはレッドブル・レーシングに昇格し、チームメイトのフェルスタッペンとともに戦っているが、去就を巡る状況は不透明さを増している。
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