角田裕毅 レッドブルF1での苦戦は想定内?ペレスがホーナーの発言を暴露

ペレスは現在、2026年F1シーズンに向けてキャデラックF1での活動を進めるなか、ポッドキャスト「Oso Traca」のインタビューに出演し、レッドブル時代を振り返った。
そこでは、どのような状況であってもチームの期待を本当の意味で満たすことができなかったという感覚が語られている。
「チームはあらゆることに不満を持っていた。レッドブルでは、すべてが問題だった」とペレスは語る。
「僕が速ければ速いで問題になり、空気はとても張り詰めたものになった。マックスより遅ければ、それもまた問題だった。僕は、これが自分の置かれた環境なのだと学び、不満を言う代わりに、できる限り最大限を引き出そうとした」
ペレスは、2024年末にレッドブルとの契約を解除されるまで在籍していたが、その時点ですでに2年の契約延長を結んでいた。それでも状況は変わらなかったという。
「このプロジェクトは最初からフェルスタッペンのためだった」
ペレスは、レッドブル加入時点で置かれている立場を理解していたことも認めている。ただし、マシン開発により深く関与できることを期待していたという。
「僕はレッドブルがどういうチームか分かったうえで行った。最初にクリスチャンと座って話したとき、彼はこう言った。『我々は2台のマシンを走らせている。なぜなら、2台走らせなければならないからだ。でも、このプロジェクトはマックスのために作られている。彼が我々の才能だ』とね」
それに対し、ペレスは「それ自体は問題ではなかった」と語る。ただし、開発面で貢献し、純粋に競うチャンスがあることが条件だった。
「マックスのチームメイトになるだけでも信じられないほど難しい。だが、レッドブルでマックスのチームメイトになることは、F1で最も過酷な仕事だ」

ホーナーも理解していた“2台目”の限界
さらにペレスは、レッドブルを離れる直前に交わしたホーナーとの最後の会話についても明かした。そこでは、後任ドライバーが直面する困難について、すでに両者が共有していたという。
「そのとき僕は彼に言った。『クリスチャン、もしリアム(ローソン)がうまくいかなかったらどうするんだ?』と。彼は『そのときは角田裕毅がいる』と言った。
『じゃあ、角田裕毅もうまくいかなかったら?』と聞くと、『我々には多くのドライバーがいる』と返ってきた」
「だから僕は言った。『君は全員使うことになるよ』と。すると彼は『そうだ、分かっている』と答えた」
このやり取りからは、ホーナー自身が2台目のシートが誰にとっても極めて困難な役割であることを認識していた様子がうかがえる。
結果的に、2024年シーズン終盤に行われたリアム・ローソンの昇格は、より良い選択肢を見出せなかったことによる“対処的判断”だった可能性が高い。その後、角田裕毅を含め、いずれのドライバーもフェルスタッペンの隣で安定した成果を残すことはできなかった。
2026年F1シーズンに向けては、アイザック・ハジャーが新たなチームメイトとして起用される予定だ。ペレスの証言が示すように、ホーナーはこの役割の難しさを十分に理解していたとみられる。一方で、現在レッドブルを率いるローラン・メキースのもとでは、2台目のマシンに対するアプローチがこれまでとは異なり、より均衡の取れたものになる可能性も残されている。
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