角田裕毅 現在F1ランキング19位 レッドブル史ワースト級の不名誉記録
角田裕毅は現在、F1ドライバーズランキング19位に沈んでいる。レッドブル加入当初は意欲的に挑んだが、ここまで入賞はわずか4戦にとどまり、今季の最高位も9位止まり。日本人ドライバーにとって厳しいシーズンが続いている。

この成績は、レッドブルの歴史の中でも極めて低い水準であり、過去にフルシーズンでこれを下回ったのはクリスチャン・クリエンの18位のみ。残り8戦で巻き返さなければ、角田裕毅は「レッドブル史ワースト級の不名誉記録」として名を刻む可能性がある。

マックス・フェルスタッペンとそのチームメイトの行方は、F1で常に議論の的となってきた。ダニエル・リカルド、ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、セルジオ・ペレス、リアム・ローソンはいずれもオランダ人王者の隣で苦戦を強いられ、そして今は角田裕毅がその現実に直面している。

角田裕毅は今季14戦のうち4戦でしかレッドブルにポイントをもたらせておらず、さらにマイアミのスプリントでも数ポイントを獲得した。また、中国のスプリントではレーシングブルズとしてもポイントを加算している。しかし懸念すべきは、F1グランプリでの最高位がいまだ9位にとどまっていることだ。ライバルたちが着実に得点している中で、角田裕毅は現状ドライバーズランキング19位に沈んでいる。

つまり角田裕毅は、2025年シーズンでポイントを獲得したドライバーの中では最下位に位置している。フランコ・コラピントやジャック・ドゥーハンはいまだ無得点だが、角田裕毅の位置はそれ以上に深刻に映る。そしてさらに痛烈なのは、レッドブルの歴史の中で、ドライバーがこれより下の順位でシーズンを終えたのは過去わずか2度しかないという事実だ。

その2例もフルタイム参戦ではなかった。ヴィタントニオ・リウッツィは2005年に4戦のみ出走し、ロベルト・ドーンボスも2006年に3戦を走ったのみで、それぞれ年間24位に終わっている。ちなみにローソンのようなケースは対象外とされている。角田裕毅としては、残り8戦で巻き返さなければ、不名誉なリストに名を連ねることになってしまう。

参考までに、フルシーズンに近い形でレッドブル最下位を記録しているのはクリスチャン・クリエンである。2006年にほぼシーズンを戦ったものの、ランキング18位に終わっている。角田裕毅が少なくともこの記録に並ぶには、1つ順位を上げる必要がある。したがって彼の当面の目標はポイント獲得に集中することとなる。目下のターゲットはウィリアムズのカルロス・サインツであり、現時点で日本人ドライバーに4ポイント差をつけている。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング