角田裕毅のクラッシュをレッドブルF1代表は咎めず「クルマは直せる」

チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、「最も大事なのは裕毅が無事だったということだ」と語り、「クルマは直せるが、今夜はメカニックにとって大きな作業になる」とコメント。
角田裕毅が縁石に乗りすぎたことでマシンのコントロールを失ったと見ており、復旧に向けた準備を急ぐ構えだ。
マックス・フェルスタッペンも「まず何よりも、裕毅が無事でいてくれたことが一番良かった」と述べ、チームメイトを気遣った。
一方で、フェルスタッペン自身は予選で好調な走りを披露し、マクラーレン勢に肉薄する走りでフロントロウ2番手を確保。ポールポジションにはわずか0.034秒届かなかったものの、金曜の苦戦から一転して、着実な改善を果たした。
「今日は総じて良い結果だった。昨日から大きく改善できて、マシンのバランスも良かった。夜の作業でポジティブな変化を加えることができたし、マシンが生き生きと走ってくれた。ただ、タイヤが少し柔らかすぎてオーバーヒート気味だったのが惜しかった。それでも、フロントロウからのスタートは良い位置。決勝ではマクラーレンのロングランペースが脅威だが、自分たちの仕事に集中して最大限を引き出していく」とフェルスタッペンは振り返った。

角田裕毅は、FP3から予選にかけてマシンに大幅な変更を加えていたことを明かし、「身体は大丈夫ですし、気分も問題ありません。FP3から予選にかけて結構大きくセットアップを変えたんですけど、自分がそれをちょっと攻めすぎてしまって。縁石に乗りすぎて、マシンを失ってしまいました」と語った。
「本当に悔しいですし、あんなミスでメカニックの皆さんにあれだけの作業をさせてしまうのは、自分でも情けないと思っています。マシンの感触は良かったので、余計に残念です。原因ははっきり分かっているので、チームには心から申し訳ない気持ちです。マシンの状態をこれから確認して、なんとか明日のレースに向けて準備を整えたいと思います」
このクラッシュにより、角田裕毅は最後尾、あるいはピットレーンスタートとなる見込みだが、マシンの修復状況次第では追い上げの可能性も残されている。
レッドブル・レーシングにとっては、1台はフロントロウ、もう1台は最後方という両極端な予選結果となったが、決勝では両者の巻き返しに注目が集まる。
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