角田裕毅、F1オランダGPでの「ソフトタイヤの劣化は予想外だった」
角田裕毅は、F1オランダGPでアルファタウリはソフトタイヤを履き続けることのディスアドバンテージの大きさに驚いたと語る。

予選でルイス・ハミルトンを妨害したことによるグリッドペナルティで17番グリッドに降格した角田裕毅は、1周目の終わりにピットインしてインターミディエイトタイヤに交換したドライバーの一人だった。

スリックタイヤに戻した角田裕毅のマシンにアルファタウリはユーズドのソフトタイヤを装着し、ポイント獲得を目指したが、次の雨が降るまでソフトのセットで50周苦しみ続けることになったとき、トップ10フィニッシュの望みは消え去った。タイヤの劣化により角田のペースは失速し、すぐに他のドライバーに巻き返された。

角田裕毅は、チームがタイヤのドロップオフを見誤ったことを悔やんだ。

「ソフトタイヤで走り続けるという戦略は、僕を含めて全員が納得して決めたことでした」と角田裕毅はメディアに語った。

「フリープラクティスでは、ソフトはいい感じだったし、新品とユーズドでそれほどディスアドバンテージになるとは思っていませんでした」

「ペースは私たちが予想していたものとはかなり異なっていたので、最終的には報われませんでしたが、他のドライバーとのバトルは楽しかったです」

また角田は、1周目の終わりにチームからステイアウトを指示されていたが、インターミディエイトに交換するためにピットインするという自分の意見を尊重してくれたことに感謝している。

「チームは『ステイアウトしろ』と言っていましたが、僕は『いや、とにかく入らせてくれ』と言いました。あれだけの雨だったらグリップを得るのに苦労すると思ったからです」

「僕たちがとった戦略には満足しているし、僕の判断を尊重してくれたチームにも満足しています」

角田裕毅は、13番手でチェッカーを受けたが、自分と他のドライバーのペナルティによって最終的に15位に分類された。

「特に予選でパフォーマンスを最大限に発揮できなかったのは残念です」と角田裕毅は悔しがった。

「間違いなくペースはありましたが、少なくともクルマのペースを示し、レースでは少しのチャンスを示したので、来週末に向けて楽観的です」

角田裕毅 F1 オランダGP

チームとの戦略については納得している角田裕毅だが、ジョージ・ラッセルとの接触で科された5秒ペナルティには納得していない。さらに2ポイントのペナルティポイントも科されている。

「ラッセルはブレーキングポイントで角田より前に出ていたが、角田は少し遅れてブレーキングしたように見えた」とスチュワードは指摘した。

「角田は汚れたイン側のラインを走っていたが、ブレーキングが遅れて、ラッセルに対してアンダーステアとなった。スチュワードは、角田の過失が大きいと判断した」

角田裕毅はペナルティに同意せず、ラッセルと接触したことに納得していない。

「つまり、あれがレースだ」と角田裕毅は語った。

「アグレッシブだとは感じなかった。最終的に接触したとは思わない。でも、ペナルティを受けるのはいつも僕だ」

これは角田角田にとってザントフォールトの週末に与えられた2度目のペナルティだったが、カナダGPの予選でも同様の違反でペナルティを受け、スペインGPでもペナルティを巡りスチュワードを批判している。

角田裕毅は、周冠宇をサーキットから 追い出したことに対する5秒のタイムペナルティを「ばかげている」「本当に不公平」だと主張している。

角田裕毅のペナルティの裁定を下したのは、元F1ドライバーのデレック・ワーウィックであり、角田への不利な裁定に日本のX(旧Twitter)のスポーツのトレンドには「ワーウィック」のワードが入った。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / F1オランダGP / スクーデリア・アルファタウリ