フェルナンド・アロンソ アルピーヌF1で苦境のコラピントに「批判を受け入れよ」

コラピントはF1の2025年シーズン、フラビオ・ブリアトーレがアルピーヌのリザーブドライバーのひとりとして契約したことでチャンスを得た。ほぼ最初から、ジャック・ドゥーハンのレースシートに座るのは時間の問題だと見られていた。
その機会は第7戦エミリア・ロマーニャGPで訪れ、ブリアトーレが提示した3つの条件――「速く走る、クラッシュしない、ポイントを取る」――を満たすための5戦限定オーディションが始まった。ブリアトーレは「10個ではなく、この3つだけを求めている。うまくやれば、ずっと走れる」と語っていた。
しかしコラピントは3つすべてを満たせないまま、この時点でアルピーヌから7戦目を迎えている。ポイント獲得がない状況で、シーズン中にもバルテリ・ボッタスと交代する可能性が噂され、夏休み前にも決断が下されるとの見方もある。情報筋によれば、アルピーヌはすでにメルセデスのリザーブドライバーであるボッタスと前向きな話し合いを行ったという。
評論家や元ドライバーからも批判が寄せられており、クリスチャン・ダナーは最近、ドゥーハンではなくコラピントが走っている理由について「ドルという名前だ」と発言。さらに「彼に依存しているのは巨額の資金とアルゼンチンGPの可能性で、スポーツとは関係ない」と述べている。

この批判について、2度のワールドチャンピオンであるアロンソは、コラピントを含め若手ドライバーは受け入れるべきだと語る。
「ちょっとしたアドバイスだが、F1を含めエリートスポーツは非常に競争の激しい環境だ。だから毎日ベストパフォーマンスを発揮する準備が必要だし、発揮できなかったときは批判を受け入れて、改善を目指す覚悟が必要だ」
「でもF1では、チームやエンジニア、テクノロジー、データから多くのサポートを受けられる。だからドライバーとして日々成長していくためには悪い環境じゃないと思う」
さらにアロンソは、F1では勝てない可能性を受け入れる必要もあると続けた。
「僕らはみんな勝ちたいと思っているし、F1に来られるのは、過去にカートやジュニアフォーミュラで勝つ機会があったからだ。でもF1に来ると、5年や6年という期間、たいていはひとりのドライバーが支配して勝ち続ける。だからその悔しさをコントロールして、勝てないとわかっていても100%の走りをし続ける必要がある」
一方のコラピントは、アルピーヌのシートを守るために必要なことをやる覚悟があると語る。
「休養を取ってリセットし、ファクトリーに戻ってスタッフと一緒に改善すべき点に集中できた。エンジニアやファクトリーのみんなと仕事を続けた。いいリセットになったので、準備はできている」
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