レッドブルF1低迷 新代表ローラン・メキースの「本当の試練はこれから」

レッドブルは先月、ホーナーがレッドブル・レーシングのチーム代表兼CEOの職を解かれたと発表し、F1パドックを驚かせた。これにより、ホーナーのチームでの20年のキャリアは終わりを迎えた。
レーシングブルズから移ったメキースは即時に就任した。ベルギーGPは彼にとって初のレース週末となり、フェルスタッペンはポールシッターのオスカー・ピアストリを1周目にオーバーテイクしてスプリントで勝利し、一瞬の祝福の瞬間をもたらした。
しかし、決勝では雨が予報されていたためウェット寄りのセットアップを選択したが、F1レースディレクターのルイ・マルケスがコンディションが落ち着くまでスタートを遅らせ、その後セーフティカー先導でレースを開始したため、フェルスタッペンは4位でフィニッシュした。
それでも、ベルギーはまだハンガリーより良い週末だった。ハンガリーではレッドブルは非常に低いグリップに苦しみ、フェルスタッペンはRB21を9位でフィニッシュし、角田裕毅は7戦連続でポイントを逃した。
メキースにとって今後の大きな課題は、レッドブルの成績を立て直すことだ。

メキースが指揮を執った最初の2戦について、ミナルディは伊モータースポール・ドットコムに次のように語った。
「前のレースは――そう言っていいなら――幸運なレースだった。しかし本当の問題はこれから始まる。なぜなら、今すべてのピースがかみ合わなければならないからだ。細かい部品、胃の痛み、悪い雰囲気……」
「信じてほしい。何年もそこにいるのに名前すら知らない人がたくさんいる中で働くことになる。そして、夕方や夜にチームをマネージメントしなければならないと想像してほしい――たとえ過去に積んだ経験があっても――それは本当に簡単ではない。だから彼は評価され、成長するための時間を与えられるべきだ」
しかし、どれほどの時間が与えられるかについて語る者はいない。
レッドブルはメキースの契約の詳細を明らかにしておらず、スパで行われた彼の初めてのFIA記者会見でも、フランス人の彼は詳細について語らなかった。
レッドブルとの現在の契約や達成すべき「明確な目標」があるかどうか尋ねられ、彼はこう答えた。
「どこまで共有できるかはわからない。正直、レッドブルF1が何をするためにここにいるのか、その目標について疑う人はいないと思う。短期、中期、長期での目標は勝利を争い、チャンピオンシップを争うことだ。それがすべてだ」
「ミッションステートメントとしては、それが現時点での目標だ。短期・中期の目標は昨日と違わない。永遠に残れることを保証する契約を持っている人間はいないし、私もそうではない。でも、それはF1ではごく普通のことだと思う」
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