ホンダF1 田辺TDの「角田裕毅は17番手だったがマシンは速い」が重い / F1イタリアGP 予選
ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1イタリアGPの予選後のプレスリリースに寄せたコメントが角田裕毅の現状を的確に表している。

2022年もアルファタウリ・ホンダへの残留が決定し、新たな責任とともに残りのシーズンを戦うことになった角田裕毅。スプリント予選が行われ、60分しかないプラクティスでは落ち着いてクラッシュする(誰もクラッシュはなかったが)ことなく、仕事をこなした。

迎えた予選。角田裕毅は1回目のアタックでトップ15に入っていたが、セッション後半に多くのドライバーがタイムを更新。角田裕毅も最後のアタックでタイムを更新して15番手に位置していたが、その後、ターン11でトラックリミットを超過していたとしてベストタイムを抹消されて17番手となり、Q1敗退を喫した。

チームメイトのピエール・ガスリーは、順当にQ3に進出して6番グリッドを獲得。今季、角田裕毅はすべての予選でピエール・ガスリーに負けており、Q1のベストタイムの時点でも約0.5秒の差があった。

ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、角田裕毅の予選について「Q1を突破したかと思われた角田選手はトラックリミットにより17番手と残念な結果でしたが、マシンに速さはありますので、明日はオーバーテイクを見せてくれると思っています」とコメント。

一見すると「予選は残念だったが、決勝では頑張れ」との激励にも受け取れるが、その一方では「マシンは速いのにQ1を突破できない」という厳しい言葉にも解釈できる。ドライバーのマネジメントなどには関与せず、現場の技術部門の責任者である田辺豊治の言葉だからこそなおさらだ。

実際、角田裕毅の下はハースF1のルーキー二人とキミ・ライコネンの代役としてアルファロメオから参戦するロバート・クビサのみ。コンストラクターズ選手権ではアルファタウリよりも下位のアストンマーティン、ウィリアムズ、そして、アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィに敗北を喫している。

「今日は本当に残念でしたが、仕方ないことです」と角田裕毅は語る。

「トラックリミットは誰にとっても同じ条件なので、そこでミスをしてしまったことが残念です」

ルーキーであるが、14戦目であり、下位カテゴリーで走ったこともあるモンツァ。3年の経験のあるピエール・ガスリーとルーキーの角田裕毅をを比較するのは酷かもしれないが、唯一の比較対象はチームメイトであり、経験不足を言い訳にできるのは今年だけだ。今後、ホンダのチームへのサポートが減少し、アルファタウリのドライバーとしてF1を戦っていくには、このような小さなミスをなくしていくことが最も重要になるだろう。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / ホンダF1 / F1イタリアGP / アルファタウリ