マーク・ウェバー
元F1ドライバーのアレックス・ブルツは、マーク・ウェバーは高給を得ているのだから、レッドブルの“ナンバー2”と見なされることを受け入れるべきだと考えている。

F1マレーシアGP後の“マルチ21”について、ジャック・ヴィルヌーヴを含めた一部の専門家は、この事件とレッドブルの反応はセバスチャン・ベッテルがチームの“明白な”ナンバー1であることを示していると述べている。

マーク・ウェバーは報酬と高い評価に恵まれる"ナンバー2"の座に耐えることができるはずだ。

そう言うのは元ウィリアムズドライバーのアレキサンダー・ブルツだ。

第2戦マレーシアGPで起こったレッドブルの"マルチ21"事件を受け、1997年のチャンピオンであるジャック・ビルヌーブを含め、レッドブルの反応はセバスチャン・ベッテルがチームのナンバー1であることを"はっきりと"示していると考える向きがある。

ウェバーの補佐的立場について、ブルツは「苦痛に耐える術として彼は1千万(ユーロ/約13億万円)のサラリーを受け取っている」とコメント。

「別のチームの方がいい待遇だと彼が思うなら、さよならすべきだ。でも、今のところ彼は我慢するだろうと思っている」

「結局のところ、彼は成功を祝うことのできるチームに所属しているんだ。彼にツキがあってベッテルがそうじゃなければタイトルだって取れるかもしれない。そうでなければ彼は脇役に甘んじてよく稼ぎ、スターの一員になる。簡単なことさ!」

セパンでバトルを繰り広げていたレッドブルコンビの後ろではニコ・ロズベルグ(メルセデス)がチームの指示に従ってポジションを守っており、ルイス・ハミルトンが明確な優位をもってメルセデスに移籍したとの見方が出ていたが、ブルツは「僕はそう思わない」と話している。

「確実にロズベルグと彼のマネジメントはすぐに説明を求めるだろう。序列が出来上がっているのかと(彼らは尋ねる)。もしくは、ロジックに基づいた自然発生的な決断だったのかとね」

「ブラウン(ロス・ブラウン/チーム代表)は摩擦や誤解が生じるとは考えていなかったのかもしれない」

一方、元トヨタドライバーのアラン・マクニッシュの意見では、ハミルトンの新たな立場は見え透いているという。

「オフィシャルなものではないにしろ、間違いなく焦点はタイトル争いのメインであるハミルトンの方に集まっている。今のところ彼らはハミルトンに腕を広げ、しっかりと抱きしめている」とマクニッシュは『BBC』に語った。

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カテゴリー: F1 / マーク・ウェバー / レッドブル・レーシング