F1:セバスチャン・ベッテル、“反戦ヘルメット”の国旗集ステッカーに苦情
セバスチャン・ベッテルは、“反戦ヘルメット”にデザインした国旗集のステッカーに苦情が寄せられたことで、本来伝えたいメッセージが“破綻”するとしてステッカーを剥がした。

セバスチャン・ベッテルは、F1バーレーンテストにロシアの侵攻に反対するヘルメットを用意。ウクライナの国旗カラーのラインに『NO WAR』のメッセージ、上部にはジョン・レノンの反戦ソングであるイマジンの歌詞が入れられた。

ヘルメットの下部には国旗が並べられているが、そこに確認ミスがあった。キプロス自動車連盟(CAA)は、そこにクプロスの北にあるトルコ領の島の国旗が掲載されていることが「受け入れられないとしてFIA(国際自動車連盟)に苦情を申し立てた。

このヘルメットをデザインしたJens Munser Designsは、それがストックイメージプラットフォームから購入したストックグラフィックであることを明確にし、「これらの250以上の旗の唯一のメッセージは、戦争に対する世界的な統一された姿勢を強調することである」と説明していた。

セバスチャン・ベッテルは、問題が提起されたステッカーをヘルメットから剥がし、この問題が引き起こした苦痛はデザインの背景にあるメッセージに反するものだったと説明した。

「もちろん、このようなデザインを思い付かなくてもいいほうがいい。必要がないことなんだ」とセバスチャン・ベッテルは語る。

「サポートを示す強い兆候だ。水曜日にすべてのドライバーが集まった。この機会を利用して、僕たちが団結して立ち上がっていることを示すことができると思った」

「起こってのは恐ろしい出来事だ。悪夢のようなものであり、僕たちはまるで目を覚ましていないようだ。それが僕のヘルメットのデザインが非常にシンプルだけど、効果的であるというシンプルな理由だ」

「僕はその方向に進むことにした。下部の周りに世界のすべての国旗の小さな看板を並べるスペースがあった」

「どうやら、いくつかの問題があったので、小さなステッカーを剥がした。動揺する人がいた。それはメッセージを破綻させる」

「メッセージは、全世界が団結し、戦争と戦うために団結するべきであるということだ」

「僕たちは平和な時代に育ったと思う。僕たちは平和にとても感謝している。画像を見たり、起こっていることを見たり、ニュースを聞いたりするのは、悪夢のようなショックだ」

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カテゴリー: F1 / セバスチャン・ベッテル