F1 セバスチャン・ベッテル
セバスチャン・ベッテルは、自身のタイトル争いをサポートするためにフェラーリがキミ・ライコネンにチームオーダーを発令する必要はないと語る。

F1イタリアGPで、フェラーリのライバルであるメルセデスは、タイヤ交換を終えたルイス・ハミルトンがキミ・ライコネンをギャップを縮められるように、まだ未交換でトップを走行していたバルテリ・ボッタスに対して先頭でライコネンを抑えるよう指示を出した。

ルイス・ハミルトンは、残り8周でキミ・ライコネンをオーバーテイクすることに成功したが、実際それはライコネンのタイヤに問題が発生していた事実の方が大きかった。

スタートでは、ポールポジションのキミ・ライコネンと2番グリッドのセバスチャン・ベッテルがトップの座を争い、ライコネンがリードをドアを閉めてリードを死守。一方、ベッテルはターン4でルイス・ハミルトンにオーバーテイクを仕掛けられた際に接触してスピンを喫し、後方からの挽回を強いられることになった。

フェラーリはスタートの対応について議論していたかと質問されたセバスチャン・ベッテルは「いいや。僕たちは十分に年齢を重ねているし、スタートについて話し合う必要はない」とコメント。

「僕は自分の仕事をしているし、全員とレースをする準備をしている。1コーナーと2コーナーで少しチャンスを掴もうとしたけど、うまくいかなかった。その後の展開は少し残念だった」

「全員が自由に自分の望んだアプロートを採ることができる。僕たちにとってそれはかなり明白でわかりやすいことだ」

タイトルを争うルイス・ハミルトンだけはなく、チームメイトと戦わなければならなかったことを不利に感じているかと質問されたセバスチャン・ベッテルは「わからない。もちろん、ポイントという問題があるのはわかる」とコメント。

「でも、僕にとってかなり明らかなことだ。3台と戦えることを嬉しく思っている。実際には19台でも嬉しい」

「その立場は今までも同じだったと思う。問題ないし、それ以外のことは期待していない」

ドライバーズ選手権では、ルイス・ハミルトンが2位のセバスチャン・ベッテルに30ポイント差をつけて首位に立っている。一方、キミ・ライコネンは92ポイント差で3位、バルテリ・ボッタスは97ポイント差をつけられている。

メルセデスは、バルテリ・ボッタスをルイス・ハミルトンのサポート役に回らせるかどうかはF1イタリアGP後に決めるとレース前に述べていた。

しかし、メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは、F1イタリアGPではバルテリ・ボッタスが自分のレースを犠牲にすることなくチームメイトを助けることができたので、チームオーダーを発令する必要はなかったと語る。

「私はチームオーダーはあまり好きではない。クールではないし、スポーツにとっても良くないことだ。ドライバー同士にとっても良くない」とトト・ヴォルフはコメント。

「ルイスは何かギフトを与えられることは望んでいないし、バルテリもそれは望んでいない。我々はレース毎にそれを検討している」

「我々は決勝の朝に様々なシナリオを議論していたが、必ずしも必要ではなかった。シンポールでどうなるか見てみるつもりだ」

バルテリ・ボッタスは、すでにルイス・ハミルトンをサポートする役割を受け入れるつもりだと話しているが、モンツァでは第1スティントを延ばすことでマックス・フェルスタッペンから表彰台を奪う助けになったので自分は犠牲にはならなかったと語る。

「僕の結果が損なわれたとはあまり思っていない。もう僕とルイスのポイント差は大きいし、そこに意味があるときは協力したいと思っている」

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カテゴリー: F1 / セバスチャン・ベッテル / スクーデリア・フェラーリ