マックス・フェルスタッペン スプリントPP獲得も「マクラーレン勢は本当に速い」

今週末唯一のプラクティスセッションとスプリント予選の前2セグメント(SQ1、SQ2)では、ランド・ノリスがペースを支配。しかし最終局面でフェルスタッペンが0.071秒差で逆転し、サーキット・オブ・ジ・アメリカズで3度目となるスプリントポールを手にした。
フェルスタッペン「最後にすべてをまとめるのは簡単じゃなかった」
「いい予選だった。全体を通して僕たちはかなり接近していたけど、最後にすべてをまとめることが大事だった。ソフトタイヤでの走行にリファレンスがない中で、それをやるのは簡単じゃない」とフェルスタッペンは語った。
「うまくいったよ。明日のスプリントはタフな戦いになると思うけど、それこそ見たい展開だよね。だから明日が楽しみだし、今日はとても満足している」
フェルスタッペンはここ数戦で首位オスカー・ピアストリとランド・ノリスに着実に迫っており、ザントフォールトを終えた時点で104ポイント差あったギャップを63ポイントにまで縮めてアメリカに乗り込んでいる。
「マクラーレンは本当に速い。簡単なレースにはならない」
マクラーレン勢の脅威について尋ねられると、フェルスタッペンはこう答えた。
「大きな脅威になると思う。彼らは本当に速い。通常、レースではさらにペースを上げてくるから、簡単な展開にはならないだろう」

メキース代表「最後の数コーナーでマックスが限界を攻めた」
スプリントポールを獲得した直後、レッドブル・レーシングのローラン・メキース代表もフェルスタッペンの走りを称賛した。
「チームもマックスも本当に素晴らしい仕事をした。Q1ではマクラーレンの少し後ろ、Q2でも1〜1.5コンマ遅れだった。常にギリギリの戦いになるのはわかっていた」とメキースは語った。
「ランドは非常にいいラップを決めていて、あれを上回るのは難しかった。マックスはほぼ全区間でランドと同じラインをトレースしていたが、最後の数コーナーでクルマを攻め切って、ポールを獲得するためのわずかな差を掴み取ったんだ」
マクラーレンとの接戦を制した“最後の数メートル”
今回のスプリント予選では、マクラーレンのノリスとフェルスタッペンがコンマ1秒未満の差でしのぎを削る、極めて接近した戦いとなった。両者のマシン特性は異なるが、特に第3セクターではレッドブルRB21のリアエンドの安定性が光り、フェルスタッペンが限界ギリギリのラインでラップをまとめきった。
ローラン・メキースが指摘するように、最終コーナーの“攻め”が勝敗を分けた形だ。スプリント本番では、マクラーレン勢のタイヤマネジメント力が脅威となる可能性が高く、フェルスタッペンにとっても容易な防衛戦にはならないだろう。
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