元F1王者デイモン・ヒル、フェルスタッペンに「F1が楽しくないなら辞めろ」
元F1チャンピオンのデイモン・ヒルは、マックス・フェルスタッペンのアゼルバイジャンGPを前にした発言を受けて、彼がもはやスポーツを楽しんでいないことを懸念しており、楽しめないならF1を辞めるよう伝えた。

デイモン・ヒルの懸念は、フェルスタッペンがF1のスプリント週末のフォーマット変更の可能性を批判したことに起因している。

フェルスタッペンは、スプリント週末のフォーマット変更をめぐってF1をやめると脅し、「たとえフォーマットを変更したとしても、ある意味でスプリントレースを行うことがF1のDNAに組み込まれているとは思えない」と語った。

「あまり多くの変更がないことを願うよ。そうでなければ、僕はあまり長くはいられないだろう」

Sky Sports F1』のポッドキャストに出演したデイモン・ヒルは、マックス・フェルスタッペンの発言は、レッドブルのドライバーが競争への興味を失っているように聞こえると警告した。

「マックスの引退宣言はとても異例だ。ある意味で奇妙な話だよね? つまり、彼は自分自身をどうするつもりなんだろう?」

「彼は今すぐやめるべきだ、本当に。今すぐやめろ。彼はやり遂げたんだからね! 楽しいという言葉があったが、これはとても重要なポイントだと思い。彼は楽しんでいるのだろうか? 私は時々、彼は楽しんでいないのではないかと思うことがある。自分のやっていることが好きでなければ、つらいだけだ」

フェルスタッペンはオーストラリアGPでこのスポーツに対するさらなる不満を語り、チャンピオンシップの期間が長くなっていることに不満を漏らした。

「僕たちは、ある時点で24レースや25レースが行われるシーズンに向かっている。それがこれから向かう先だからね。さらにいろいろなものを増やし始めたら、とにかく僕には価値がない。それを楽しむ気にはなれない」

「僕にとってスプリントレースとは、生き残るためのものだ。レースが目的ではない。僕にとっては、速いクルマがあれば、リスクを冒すものは何もない」

F1のボスは、アゼルバイジャンGPに先立って週末のフォーマットを変更し、1つはスプリント用、もう1つはグランプリ用の2つの独立した予選セッションを行うことを検討している。

フェルスタッペンの脅威について質問されたマーティン・ブランドルは、2度のチャンピオンが本当に辞めるならば「驚く」だろうと述べた。

「彼が運転したくないなら、レッドブルに乗りたいと思う人は他に何百万人もいるだろう」とブランドルは語った。

「彼が言いたいのは、あまりゴチャゴチャ言わずに、このまま進化していこうよ、ということだと思う。基本的なルールを変え続けるなということだ」

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カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング