USF1 タイプ1のデザインに関わったスコット・ベネット
USF1のシニアデザイナーのスコット・ベネットが、USF1の2010年F1マシン『タイプ1(Type 1)』について公式ブログで語った。

「このマシンに着手したとき、完全に基本から始めた」とスコット・ベネットは語る。

「最新のF1マシンの大部分は規約によって厳しく規定されているので、最近ではロータス88やティレルP34のようなマシンが登場してくる余地はない」

「でも、設計を始めるにはホイールベース、ドライブトレインの配置、サスペンションのレイアウト、重量配分など,、定義しなければならない基本的なパラメータが気が遠くなるほどたくさんある」

「初めてそれを行う場合には、過去に働いて身につけてきた知識がない。過去2年のオフシーズンの主な規約変更を考慮するとさらに未知数だ。一方、未知なことが多いことを理解しているということは、全てをすでに理解していると考えないということでもある」

スコット・ベネットは、USF1が革新的なソリューションを考案して実行しようとしており、まさにその自由な発想が今シーズンの有利に働くと考えている。

「最初からマシンのレイアウトの大部分を担当することができたという点で僕はとても幸運だった。その進化のほぼ全ての段階を見てきたし、関わってきた」

「僕は主にフロントとリアのサスペンション、特にパッケージングを担当してきた。これは大きなチャレンジだった。F1マシンは小さいので、たくさんの部品を非常にタイトな容積のなかに詰め込んでいる」

「近年行われてきたことと比較して、僕たちはかなり違ったことに取り組んでいる。(まだ)具体的には言えないけど、全てを新鮮な見方で捉えているし、いくつか違う答えが出てきている。それらが正しいか間違っているかは、まもなくにわかるだろう。しかし、我々のマシンが、すでにある他のマシンのクローンにはならないのは確かだ」

長年にわたっての他のレーシングシリーズで、ケン・アンダーソン(USF1チーム代表)と仕事をしてきたベネットは、グリッドに加わる4つの新チームのうち、USF1だけが独自のギアボックスを設計していることを熱心に指摘。ラフバラ大学出身のエンジニアであるベネットは、マシンが徐々に形を成していくのを見守るのは特権であり、実際にマシンが走行するのを楽しみにしている。

「初レースで僕たちのマシンが走るまで、あと数週間だ」

「1年も経たないうちに、僕たちは非常に優秀な工場をつくり、最もスマートで才能のあるスタッフと作業を行い、速く、信頼性があり、安全で、操縦しやすく、そしてそうだね、美しいマシンを設計した。このチームは、多くの人々にとって多くの異なる意味を持つが、僕にとっては文字通り夢の実現だ。初レースのスタートで信号が消えたとき、長い道のりが終わって、新たな道が始まる。待ちきれない」

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カテゴリー: F1 / USF1