トヨタ:WRC 第12戦 ラリー・グレートブリテン プレビュー
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、10月3日(木)から6日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・グレートブリテン(GB)に、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。
ラリー・グレートブリテンは、とても長い歴史と人気を誇るクラシックイベント。かつてはイギリス本土の広い範囲で行われていたが、現在はウェールズを舞台とするグラベル(未舗装路)ラリーとして開催されている。ステージはその大部分がウェールズの森林・丘陵地帯に展開し、ドライコンディションであれば非常にハイスピードなステージとなる。しかし秋季のウェールズは天気が不安定で、雨が多く降る。水分を含んだグラベル路面は泥状となり、泥の量によりグリップレベルが変化するため、路面コンディションを読むことが難しくなる。また、霧に包まれることも多く、とても難易度が高いラリーとして知られている。
ベテランのラトバラは今回が18回目の出場となり、過去2回の優勝経験がある。ドライバーズ選手権をリードするタナックは、2016年に総合2位に入り、ヤリスWRCで出場した昨年はトラブルでデイリタイアする直前まで首位を走行していた。また、イギリス人であるミークと、コ・ドライバーのセブ・マーシャルにとってはホームイベントといえる1戦となる。
今年のラリー・グレートブリテンは、ホストタウンがウェールズ北部のスランディドノに移り、町の中心部の海岸近くにサービスパークが設けられます。10月3日(木)は午前中にシェイクダウンが行なわれ、午後4時からイングランド北西部のリバプールでセレモニアルスタートが行なわれる。その後、デイ1として午後7時過ぎにイングランドのオウルトン・パーク・サーキットでSS1がスタートする。なお、オウルトンパークでのSS開催は1993年以来となる。4日(金)のデイ2は、ウェールズの森林地帯を中心に9本のステージを走行。最後のSS10は午後7時過ぎのスタートとなるため、暗闇の中での走行となる。5日(土)のデイ3はウェールズ中部の「ダイフィ」「メイヘリン」「スウィートラム・ハフレン」といった名物ステージを各2回走行。1日の最後には、北部海岸沿いのコルウィン・ベイで、新たに設けられた全長2.4kmのターマック(舗装)ステージを走る。最終日となる6日(日)のデイ4は、「グレートオーム」のターマックステージを間に挟み、ウェールズ北部の森林ステージを各2回走行。最終ステージの「ブレニグ2」は、ボーナスの選手権ポイントを獲得可能な「パワーステージ」に指定されている。4日間で22本のSSを走り、その合計距離は309.76km。リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は1,625.14kmに達する。
トミ・マキネン(チーム代表)
前戦ラリー・トルコは我々にとって厳しい結果となりましたが、シーズン終盤の3戦に関しては、いずれも昨年強さを示すことができたラリーですので、自信があります。ヤリスWRCで初めて出場した2017年のラリーGBでは苦戦を強いられましたが、そこから多くを学び改善に努めた結果、昨年は非常に力強く戦うことができました。ラリーGBのステージは高速かつスムーズなので、我々のクルマには合っています。路面は滑りやすく難易度の高いラリーではありますが、我々のドライバーは良いフィーリングを感じているようですし、挑戦を楽しみにしているはずです。
オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
ラリーGBは特別な1戦です。道は高速で流れるようなコーナーが続きとても好きなラリーですが、コーナーごとにタイヤのグリップレベルが変わるなど、コンディション次第で難易度が上がります。どのラリーでもクルマに自信を持つことが必要ですが、特にそのようなコンディションでは、自信を持てるか持てないかで大きな差がつきます。ドライバーズ選手権のリードは縮まりましたが、残る3戦はいずれも昨年我々が速かったラリーです。ウェールズから始まる戦いで、自分達の仕事をやり遂げなくてはなりません。
ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
ラリーGBは常に楽しく感じられる特別なイベントです。このラリーでもっとも難しいのは、何よりも天候変化への対応です。長年に渡って出場してきましたが、雪、雹(ひょう)、強風、そしてあらゆる角度から降る雨など、あらゆる気象を経験しました。ステージを走行中に雨が降ると、泥が流されて意外にも良いグリップが得られます。一方で乾燥が始まるとヌルヌルになり滑りやすくなります。フィンランドとドイツではとても良いリズムで運転できていたので、ラリーGBではその流れを取り戻したいと思いますし、マニュファクチャラー選手権争いの助けとなるような良い結果を残せるように頑張ります。
クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
自分にとってラリーGBは、限りなくホームイベントに近い1戦です。初めて出場したラリーは同じウェールズの森が舞台でしたが、幸運にも現在はWRカーをドライブする機会に恵まれています。自分にとって雨と泥は、ラリーという大好きな競技の重要な部分を占めています。10月の上旬はまだ雨により路面は濡れていますが、以前に行なわれていた11月程酷い条件ではありません。例え路面が非常に滑りやすい状態になったとしても、ヤリスWRCはそのようなコンディションで非常に高い競争力を発揮します。クルマはとても速くトップリザルトを手にすることも可能だと思うので、前向きな気持ちでこのラリーに臨みます。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)
ラリー・グレートブリテンは、とても長い歴史と人気を誇るクラシックイベント。かつてはイギリス本土の広い範囲で行われていたが、現在はウェールズを舞台とするグラベル(未舗装路)ラリーとして開催されている。ステージはその大部分がウェールズの森林・丘陵地帯に展開し、ドライコンディションであれば非常にハイスピードなステージとなる。しかし秋季のウェールズは天気が不安定で、雨が多く降る。水分を含んだグラベル路面は泥状となり、泥の量によりグリップレベルが変化するため、路面コンディションを読むことが難しくなる。また、霧に包まれることも多く、とても難易度が高いラリーとして知られている。
ベテランのラトバラは今回が18回目の出場となり、過去2回の優勝経験がある。ドライバーズ選手権をリードするタナックは、2016年に総合2位に入り、ヤリスWRCで出場した昨年はトラブルでデイリタイアする直前まで首位を走行していた。また、イギリス人であるミークと、コ・ドライバーのセブ・マーシャルにとってはホームイベントといえる1戦となる。
今年のラリー・グレートブリテンは、ホストタウンがウェールズ北部のスランディドノに移り、町の中心部の海岸近くにサービスパークが設けられます。10月3日(木)は午前中にシェイクダウンが行なわれ、午後4時からイングランド北西部のリバプールでセレモニアルスタートが行なわれる。その後、デイ1として午後7時過ぎにイングランドのオウルトン・パーク・サーキットでSS1がスタートする。なお、オウルトンパークでのSS開催は1993年以来となる。4日(金)のデイ2は、ウェールズの森林地帯を中心に9本のステージを走行。最後のSS10は午後7時過ぎのスタートとなるため、暗闇の中での走行となる。5日(土)のデイ3はウェールズ中部の「ダイフィ」「メイヘリン」「スウィートラム・ハフレン」といった名物ステージを各2回走行。1日の最後には、北部海岸沿いのコルウィン・ベイで、新たに設けられた全長2.4kmのターマック(舗装)ステージを走る。最終日となる6日(日)のデイ4は、「グレートオーム」のターマックステージを間に挟み、ウェールズ北部の森林ステージを各2回走行。最終ステージの「ブレニグ2」は、ボーナスの選手権ポイントを獲得可能な「パワーステージ」に指定されている。4日間で22本のSSを走り、その合計距離は309.76km。リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は1,625.14kmに達する。
トミ・マキネン(チーム代表)
前戦ラリー・トルコは我々にとって厳しい結果となりましたが、シーズン終盤の3戦に関しては、いずれも昨年強さを示すことができたラリーですので、自信があります。ヤリスWRCで初めて出場した2017年のラリーGBでは苦戦を強いられましたが、そこから多くを学び改善に努めた結果、昨年は非常に力強く戦うことができました。ラリーGBのステージは高速かつスムーズなので、我々のクルマには合っています。路面は滑りやすく難易度の高いラリーではありますが、我々のドライバーは良いフィーリングを感じているようですし、挑戦を楽しみにしているはずです。
オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
ラリーGBは特別な1戦です。道は高速で流れるようなコーナーが続きとても好きなラリーですが、コーナーごとにタイヤのグリップレベルが変わるなど、コンディション次第で難易度が上がります。どのラリーでもクルマに自信を持つことが必要ですが、特にそのようなコンディションでは、自信を持てるか持てないかで大きな差がつきます。ドライバーズ選手権のリードは縮まりましたが、残る3戦はいずれも昨年我々が速かったラリーです。ウェールズから始まる戦いで、自分達の仕事をやり遂げなくてはなりません。
ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
ラリーGBは常に楽しく感じられる特別なイベントです。このラリーでもっとも難しいのは、何よりも天候変化への対応です。長年に渡って出場してきましたが、雪、雹(ひょう)、強風、そしてあらゆる角度から降る雨など、あらゆる気象を経験しました。ステージを走行中に雨が降ると、泥が流されて意外にも良いグリップが得られます。一方で乾燥が始まるとヌルヌルになり滑りやすくなります。フィンランドとドイツではとても良いリズムで運転できていたので、ラリーGBではその流れを取り戻したいと思いますし、マニュファクチャラー選手権争いの助けとなるような良い結果を残せるように頑張ります。
クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
自分にとってラリーGBは、限りなくホームイベントに近い1戦です。初めて出場したラリーは同じウェールズの森が舞台でしたが、幸運にも現在はWRカーをドライブする機会に恵まれています。自分にとって雨と泥は、ラリーという大好きな競技の重要な部分を占めています。10月の上旬はまだ雨により路面は濡れていますが、以前に行なわれていた11月程酷い条件ではありません。例え路面が非常に滑りやすい状態になったとしても、ヤリスWRCはそのようなコンディションで非常に高い競争力を発揮します。クルマはとても速くトップリザルトを手にすることも可能だと思うので、前向きな気持ちでこのラリーに臨みます。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)