【WEC】 トヨタ:2017 WEC 第7戦 富士6時間 公式練習レポート
2017年FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦富士6時間レースが開幕。初日となる13日(金)は生憎の雨模様の中で2回の公式練習セッションが行われた。
TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、ウェットコンディションでのデータ収集とセットアップ作業をこなすも、赤旗中断により周回数は限られることとなった。
FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦 富士6時間レースは、10月13日(金)に静岡県駿東郡小山町の富士スピードウェイで開幕、出場26台が日曜日の決勝レースに向けて公式練習初日のセットアップを開始した。
TOYOTA GAZOO Racingにとって、年に1度のホームレース。多くのファンの皆様の応援に加え、富士スピードウェイから僅かの距離にあるトヨタ東富士研究所のWEC関係者、さらにはトヨタの社員も期待を込めて2台のTS050 HYBRIDの活躍を支える。
しかし、公式練習初日の富士スピードウェイは時折、激しい雨に見舞われ、TOYOTA GAZOO Racingも、このレースが最後のWEC富士6時間レースとなるライバル勢も、出鼻をくじかれる形となった。週末は3日間とも富士スピードウェイは雨に見舞われる予報で、チームは初日から雨のセッティングに注力した。
富士スピードウェイはTOYOTA GAZOO Racingにとって相性の良いサーキット。WECの開催が始まった2012年以来、過去5年間に4勝を挙げている。現在のTOYOTA GAZOO Racingの6人のドライバーは、ホセ・マリア・ロペスを除く5人が富士のレースで勝利を経験している。ロペスにとっては、初めての富士スピードウェイだが、1日中続いた悪天候のために、十分な走行が出来なかった。それでも公式練習2回目では1分39秒202のセッション最速タイムを記録している。
各チームともに、公式練習1回目には、一昨日までの暖かな気候から12℃と急降下した気温と時折の激しい雨のために、十分なデータの取得が出来なかった。とはいえ、TOYOTA GAZOO Racingは、予想される雨の決勝レースに向けて可能な限りの性能発揮を狙ったセッティングを試し、同時にミシュラン・ウエットタイヤの性能確認を行った。
雨に見舞われた公式練習1回目では、TOYOTA GAZOO Racingの#7号車が1分36秒010で3番手、#8号車は1分36秒105で4番手となった。トップタイムはライバル#1号車の1分35秒527。そして公式練習2回目は、赤旗で長い中断があったが、#7号車のロペスが1分39秒202のベストタムを叩き出した。#8号車トヨタは3番手となった。
明日10月14日(土)は公式練習3回目と公式予選が行われる。公式練習3回目は午前10時半から、LMPクラスの公式予選は午後3時から20分間で行われる予定。
TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
公式練習第1回目: 3番手 (1分36秒010), 38周
公式練習第2回目: 1番手 (1分39秒202), 7周
TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
公式練習第1回目: 4番手 (1分36秒105), 38周
公式練習第2回目: 3番手 (1分41秒413), 6周
小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車):
雨にたたられ、ファンの皆様には残念な一日になってしまいました。慣れ親しんでいるホームコースに戻って来られるというのはいつでも最高の気分ですが、今日はあまり多くの走行は出来ませんでした。ウェットコンディションで最大限のパフォーマンスを引き出すべくセットアップを試みましたが、明日も更にバランス向上を目指し作業を続けます。
マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車):
今日は天候に恵まれなかったので、あまり話すことはありません。午前中の公式練習1回目でいくつかのプログラムをこなせましたが、走行時間が少なかった午後は多くのトライは出来ませんでした。全てのチームが同条件ですので、この限られた状況から最良の結果を導き出し、明日も全力で作業を続けます。明日はもう少し天候が良くなってくれることを期待しています。
ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車):
かなりの雨となってしまいました。午前中はある程度走ることが出来ましたが、午後はほとんど走れない状況でした。まだやるべきことはたくさんあり、今日の結果で結論を出すのは早過ぎます。明日の天候次第ですが、一歩一歩着実にセットアップを進めていくだけです。
中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車):
天候を除けば、富士に戻って来たことを楽しんでいます。特に公式練習2回目がほとんど走れなかったことで、ファンの皆様には申し訳なく思います。午前中の公式練習1回目で、数種類のウェットタイヤを試し、データを得ることが出来たので、午後はそれをもとにしたセットアップを試したかったのですが、明日やるしかありません。
セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車):
日本に戻って来て、日本のファンの皆様とお会い出来てとても嬉しく思います。残念ながら今日はコンディションに恵まれず、あまり多く走ることは出来ませんでした。少なくとも公式練習1回目でデータは得られたので、それを分析し、予選と決勝に向けてセットアップの方向性を見つけていきます。
アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車):
大好きな富士に戻ってこられたのは素晴らしいです。ベストを尽くしたものの、コンディションが悪過ぎて、私は公式練習2回目を走ることが出来ませんでした。しかし、午前中の公式練習1回目での感触は良く、バランスを取るための作業は進みましたが、午後にそれを検証するまでに至りませんでした。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)
TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、ウェットコンディションでのデータ収集とセットアップ作業をこなすも、赤旗中断により周回数は限られることとなった。
FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦 富士6時間レースは、10月13日(金)に静岡県駿東郡小山町の富士スピードウェイで開幕、出場26台が日曜日の決勝レースに向けて公式練習初日のセットアップを開始した。
TOYOTA GAZOO Racingにとって、年に1度のホームレース。多くのファンの皆様の応援に加え、富士スピードウェイから僅かの距離にあるトヨタ東富士研究所のWEC関係者、さらにはトヨタの社員も期待を込めて2台のTS050 HYBRIDの活躍を支える。
しかし、公式練習初日の富士スピードウェイは時折、激しい雨に見舞われ、TOYOTA GAZOO Racingも、このレースが最後のWEC富士6時間レースとなるライバル勢も、出鼻をくじかれる形となった。週末は3日間とも富士スピードウェイは雨に見舞われる予報で、チームは初日から雨のセッティングに注力した。
富士スピードウェイはTOYOTA GAZOO Racingにとって相性の良いサーキット。WECの開催が始まった2012年以来、過去5年間に4勝を挙げている。現在のTOYOTA GAZOO Racingの6人のドライバーは、ホセ・マリア・ロペスを除く5人が富士のレースで勝利を経験している。ロペスにとっては、初めての富士スピードウェイだが、1日中続いた悪天候のために、十分な走行が出来なかった。それでも公式練習2回目では1分39秒202のセッション最速タイムを記録している。
各チームともに、公式練習1回目には、一昨日までの暖かな気候から12℃と急降下した気温と時折の激しい雨のために、十分なデータの取得が出来なかった。とはいえ、TOYOTA GAZOO Racingは、予想される雨の決勝レースに向けて可能な限りの性能発揮を狙ったセッティングを試し、同時にミシュラン・ウエットタイヤの性能確認を行った。
雨に見舞われた公式練習1回目では、TOYOTA GAZOO Racingの#7号車が1分36秒010で3番手、#8号車は1分36秒105で4番手となった。トップタイムはライバル#1号車の1分35秒527。そして公式練習2回目は、赤旗で長い中断があったが、#7号車のロペスが1分39秒202のベストタムを叩き出した。#8号車トヨタは3番手となった。
明日10月14日(土)は公式練習3回目と公式予選が行われる。公式練習3回目は午前10時半から、LMPクラスの公式予選は午後3時から20分間で行われる予定。
TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
公式練習第1回目: 3番手 (1分36秒010), 38周
公式練習第2回目: 1番手 (1分39秒202), 7周
TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
公式練習第1回目: 4番手 (1分36秒105), 38周
公式練習第2回目: 3番手 (1分41秒413), 6周
小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車):
雨にたたられ、ファンの皆様には残念な一日になってしまいました。慣れ親しんでいるホームコースに戻って来られるというのはいつでも最高の気分ですが、今日はあまり多くの走行は出来ませんでした。ウェットコンディションで最大限のパフォーマンスを引き出すべくセットアップを試みましたが、明日も更にバランス向上を目指し作業を続けます。
マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車):
今日は天候に恵まれなかったので、あまり話すことはありません。午前中の公式練習1回目でいくつかのプログラムをこなせましたが、走行時間が少なかった午後は多くのトライは出来ませんでした。全てのチームが同条件ですので、この限られた状況から最良の結果を導き出し、明日も全力で作業を続けます。明日はもう少し天候が良くなってくれることを期待しています。
ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車):
かなりの雨となってしまいました。午前中はある程度走ることが出来ましたが、午後はほとんど走れない状況でした。まだやるべきことはたくさんあり、今日の結果で結論を出すのは早過ぎます。明日の天候次第ですが、一歩一歩着実にセットアップを進めていくだけです。
中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車):
天候を除けば、富士に戻って来たことを楽しんでいます。特に公式練習2回目がほとんど走れなかったことで、ファンの皆様には申し訳なく思います。午前中の公式練習1回目で、数種類のウェットタイヤを試し、データを得ることが出来たので、午後はそれをもとにしたセットアップを試したかったのですが、明日やるしかありません。
セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車):
日本に戻って来て、日本のファンの皆様とお会い出来てとても嬉しく思います。残念ながら今日はコンディションに恵まれず、あまり多く走ることは出来ませんでした。少なくとも公式練習1回目でデータは得られたので、それを分析し、予選と決勝に向けてセットアップの方向性を見つけていきます。
アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車):
大好きな富士に戻ってこられたのは素晴らしいです。ベストを尽くしたものの、コンディションが悪過ぎて、私は公式練習2回目を走ることが出来ませんでした。しかし、午前中の公式練習1回目での感触は良く、バランスを取るための作業は進みましたが、午後にそれを検証するまでに至りませんでした。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)