WEC:トヨタ、日本メーカー初の年間タイトルを目指してサンパウロへ
トヨタは、FIA世界耐久選手権(WEC)の年間タイトル獲得を目前に控え、今週末のブラジル・サンパウロのインテルラゴス・サーキットで開催されるWEC最終戦サンパウロ6時間レースに向かう。
TS040 HYBRID 8号車を駆るアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミは、既に1週間前に行われた、第7戦バーレーン6時間レースでドライバーズチャンピオンを獲得しており、チームもまさに、マニュファクチャラーズ選手権のタイトル獲得という歴史的瞬間を目前にしている。
トヨタは、その呼び名は変遷があったものの、1953年の開始以来行われて来た世界耐久選手権のカテゴリーで、年間タイトルを獲る初めての日本メーカーになるかもしれない。
中嶋一貴は、日本のSUPER GT参戦のため欠場したバーレーン戦の後、TS040 HYBRID 7号車のコックピットに戻る予定でしたが、レース出場のための入国ビザ取得が出来ず、最終戦に参戦することが出来なくなった。非常に残念だが、これはチームに交渉余地のない領域でのトラブルだった。
彼の欠場により、アレックス・ブルツとステファン・サラザンは、再びマイク・コンウェイと組む。このトリオは、先のバーレーンで優勝し、チームに3連勝と今シーズン7戦中5勝をもたらしている。
インテルラゴスサーキットでは、既にトヨタ・レーシングは好成績を残している。2012年には、わずか参戦3戦目にして、7号車がチーム初のポールポジションと初優勝を達成している。
一方、昨年は、この再現はかなわず、1台での出場となった8号車がレース序盤に他車に接触され、リタイアを余儀なくされた。
インテルラゴスでのレースイベントは金曜の公式練習走行(1回目13:00-14:30:日本時間翌29日0:00-1:30、2回目17:30-19:00:同4:30-6:00)に始まり、土曜日には最終の公式練習走行(10.00-11.00:同21:00-22:00)と予選(15.20-15.45:同2:20-2:45)が続く。6時間レースの決勝は、日曜日13:00(同0:00)にスタートとなる。
木下美明 チーム代表:
「我々のブラジルでの課題は明確です。世界耐久選手権でのマニュファクチャラーズタイトル獲得、これに尽きます。我々は非常に良い位置につけていますが、ブラジルでのチェッカードフラッグが振られるまで、何が起きるか分かりません。インテルラゴスは我々のTS040 HYBRIDには向いているサーキットであり、特にここでは2年前に初優勝したという嬉しい記憶があります。日曜日の夜にはそれ以上の喜びを味わえればと思いますが、それに思いが至る前に、いつもの通り、レースで強さを発揮できるよう、やれることは全てやります」
アレックス・ブルツ(TS040 HYBRID 7号車):
「サンパウロは特別で、私にとっては懐かしい学校のようなものです。ここにはたくさんの歴史があり、ブラジルのファンの皆さんは、いつも特別な雰囲気をもたらしてくれます。他の何人かのドライバーと同様、このコースは大好きです。今年は特に、コースの舗装が新しくなったのでどうなっているか、非常に興味深いです。F1のレースを見る限り路面のグリップが増えているようで、昨年に比べると、タイヤ選定を左右するいろいろな要素がありそうです。この変化に対し、誰が最も早く、かつ的確に対応できるかがポイントになるでしょう」
ステファン・サラザン(TS040 HYBRID 7号車):
「またブラジルで走れるのを楽しみにしています。今年のTS040 HYBRIDは、どのサーキットでも本当に戦闘力が高く、今週末もまた、良いパッケージが決められると確信しています。7号車に乗る我々にとって、先日のバーレーンでの優勝は素晴らしいものでしたし、アンソニーとセバスチャンのドライバーズタイトル獲得ももちろん最高でした。でも今は仕事に戻り、我々の目標であるマニュファクチャラーズタイトル獲得を目指します。素晴らしいシーズンの締め括りとしたいですね」
マイク・コンウェイ(TS040 HYBRID 7号車):
「また7号車で走れることを喜んでいます。ブラジルのレースに出場するとは思っていませんでした。様々な状況を鑑みると、一貴にとってはとても残念なことですが、私個人にはサプライズですね。私にとってはTS040 HYBRIDで走り込み、再びチームの皆と仕事をする良い機会です。バーレーンでの週末は楽しかったし、特に優勝が嬉しかったです。ブラジルに向けてはやる気満々です。世界選手権タイトルに挑戦するチームにまた少しでも貢献できればと、心に決めています」
アンソニー・デビッドソン(TS040 HYBRID #8):
「バーレーンでの緊張とその後のドライバーズタイトル獲得の喜びの後、セバスチャンと私にとって、ブラジル戦は少しリラックスできると思います。でもそれは我々が事を簡単に考えているということでは全くありません。むしろその反対です。シーズンを勝って終える。この素晴らしい1年を締めくくるにはこれ以上ない終わりかたでしょう。最優先事項はチームのマニュファクチャラーズタイトル獲得です。今シーズン、我々はTS040 HYBRIDという最速のクルマを手にしてきましたから、その強さには自信があります」
セバスチャン・ブエミ(TS040 HYBRID #8):
「先日のバーレーン戦の後の数日は楽しかったですし、ワールドチャンピオンと呼ばれるようになりました。それはとても嬉しいことですが、チームがマニュファクチャラーズチャンピオンとなるまで、まだ完璧とは言えません。それが2014年における我々のパズルの最後のピースであり、我々のハイブリッドシステム、THS-Rに相応しいものだと思います。過去2年間、インテルラゴスでは速さを見せていたし、我々のハイブリッドシステムには相応しいコースだと思います。コースの新しい舗装がどう作用するか楽しみですが、我々は最前列で戦えるだろうと信じています」
カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)
TS040 HYBRID 8号車を駆るアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミは、既に1週間前に行われた、第7戦バーレーン6時間レースでドライバーズチャンピオンを獲得しており、チームもまさに、マニュファクチャラーズ選手権のタイトル獲得という歴史的瞬間を目前にしている。
トヨタは、その呼び名は変遷があったものの、1953年の開始以来行われて来た世界耐久選手権のカテゴリーで、年間タイトルを獲る初めての日本メーカーになるかもしれない。
中嶋一貴は、日本のSUPER GT参戦のため欠場したバーレーン戦の後、TS040 HYBRID 7号車のコックピットに戻る予定でしたが、レース出場のための入国ビザ取得が出来ず、最終戦に参戦することが出来なくなった。非常に残念だが、これはチームに交渉余地のない領域でのトラブルだった。
彼の欠場により、アレックス・ブルツとステファン・サラザンは、再びマイク・コンウェイと組む。このトリオは、先のバーレーンで優勝し、チームに3連勝と今シーズン7戦中5勝をもたらしている。
インテルラゴスサーキットでは、既にトヨタ・レーシングは好成績を残している。2012年には、わずか参戦3戦目にして、7号車がチーム初のポールポジションと初優勝を達成している。
一方、昨年は、この再現はかなわず、1台での出場となった8号車がレース序盤に他車に接触され、リタイアを余儀なくされた。
インテルラゴスでのレースイベントは金曜の公式練習走行(1回目13:00-14:30:日本時間翌29日0:00-1:30、2回目17:30-19:00:同4:30-6:00)に始まり、土曜日には最終の公式練習走行(10.00-11.00:同21:00-22:00)と予選(15.20-15.45:同2:20-2:45)が続く。6時間レースの決勝は、日曜日13:00(同0:00)にスタートとなる。
木下美明 チーム代表:
「我々のブラジルでの課題は明確です。世界耐久選手権でのマニュファクチャラーズタイトル獲得、これに尽きます。我々は非常に良い位置につけていますが、ブラジルでのチェッカードフラッグが振られるまで、何が起きるか分かりません。インテルラゴスは我々のTS040 HYBRIDには向いているサーキットであり、特にここでは2年前に初優勝したという嬉しい記憶があります。日曜日の夜にはそれ以上の喜びを味わえればと思いますが、それに思いが至る前に、いつもの通り、レースで強さを発揮できるよう、やれることは全てやります」
アレックス・ブルツ(TS040 HYBRID 7号車):
「サンパウロは特別で、私にとっては懐かしい学校のようなものです。ここにはたくさんの歴史があり、ブラジルのファンの皆さんは、いつも特別な雰囲気をもたらしてくれます。他の何人かのドライバーと同様、このコースは大好きです。今年は特に、コースの舗装が新しくなったのでどうなっているか、非常に興味深いです。F1のレースを見る限り路面のグリップが増えているようで、昨年に比べると、タイヤ選定を左右するいろいろな要素がありそうです。この変化に対し、誰が最も早く、かつ的確に対応できるかがポイントになるでしょう」
ステファン・サラザン(TS040 HYBRID 7号車):
「またブラジルで走れるのを楽しみにしています。今年のTS040 HYBRIDは、どのサーキットでも本当に戦闘力が高く、今週末もまた、良いパッケージが決められると確信しています。7号車に乗る我々にとって、先日のバーレーンでの優勝は素晴らしいものでしたし、アンソニーとセバスチャンのドライバーズタイトル獲得ももちろん最高でした。でも今は仕事に戻り、我々の目標であるマニュファクチャラーズタイトル獲得を目指します。素晴らしいシーズンの締め括りとしたいですね」
マイク・コンウェイ(TS040 HYBRID 7号車):
「また7号車で走れることを喜んでいます。ブラジルのレースに出場するとは思っていませんでした。様々な状況を鑑みると、一貴にとってはとても残念なことですが、私個人にはサプライズですね。私にとってはTS040 HYBRIDで走り込み、再びチームの皆と仕事をする良い機会です。バーレーンでの週末は楽しかったし、特に優勝が嬉しかったです。ブラジルに向けてはやる気満々です。世界選手権タイトルに挑戦するチームにまた少しでも貢献できればと、心に決めています」
アンソニー・デビッドソン(TS040 HYBRID #8):
「バーレーンでの緊張とその後のドライバーズタイトル獲得の喜びの後、セバスチャンと私にとって、ブラジル戦は少しリラックスできると思います。でもそれは我々が事を簡単に考えているということでは全くありません。むしろその反対です。シーズンを勝って終える。この素晴らしい1年を締めくくるにはこれ以上ない終わりかたでしょう。最優先事項はチームのマニュファクチャラーズタイトル獲得です。今シーズン、我々はTS040 HYBRIDという最速のクルマを手にしてきましたから、その強さには自信があります」
セバスチャン・ブエミ(TS040 HYBRID #8):
「先日のバーレーン戦の後の数日は楽しかったですし、ワールドチャンピオンと呼ばれるようになりました。それはとても嬉しいことですが、チームがマニュファクチャラーズチャンピオンとなるまで、まだ完璧とは言えません。それが2014年における我々のパズルの最後のピースであり、我々のハイブリッドシステム、THS-Rに相応しいものだと思います。過去2年間、インテルラゴスでは速さを見せていたし、我々のハイブリッドシステムには相応しいコースだと思います。コースの新しい舗装がどう作用するか楽しみですが、我々は最前列で戦えるだろうと信じています」
カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)