SUPER GT 第3戦&第8戦 もてぎ
11月12日(土)〜13日(日)の両日、栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎでSUPER GTの第3戦/第8戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」が開催される。

5月にオートポリスで予定されていた第3戦が震災の影響で中止となったため、その代替戦が最終大会のもてぎに組み込まれ、「熊本地震復興支援大会」として1大会2レースとして開催されることとなった。これにより、今大会は12日(土)に第3戦の予選と決勝、13日(日)にシーズン最終戦となる第8戦の予選と決勝が行われる。

2016年シーズンの終幕は史上初の週末2連戦
大量得点可能な2日間でタイトルを勝ち取るのはどのチームか

SUPER GT史上でも初めてとなる、この変則的な開催となったことで、タイトル争いは全く分からないものとなった。フルポイントの2レースが行われることで、この週末のみでポールポジションのボーナスを加えると最大42点が獲得出来ることとなり、数字の上では、GT500クラスに参戦している15チーム中14チームにタイトル獲得の可能性が残る。

とはいえ、2位以下にもポイントは加算されることから、事実上はまだ自力優勝の可能性が残る(最大ポイント獲得&ライバルが両レース2位でもチャンピオン)上位7チーム、加えてそこから3ポイント差のランキング8位までがタイトルを争うと考えて良いだろう。

このタイトルを争うであろう8チームに、LEXUS勢の6チーム全てが入っている。ランキングでは2,3,4,5,7,8位につけており、LEXUS包囲網で、RC F最後の年に念願のチャンピオンを獲得して有終の美を飾るべく臨む。

珍しいオーバル併設のテクニカルコース
1997年オープンと比較的新しい施設であるツインリンクもてぎは、1.5マイル(約2.4km)のオーバルコースと4.801kmのロードコースが併設された、世界でも珍しいサーキット。メインストレートはオーバルのストレートと並行し、コース途中2回にわたってトンネルでオーバルコースの下をくぐる。

ロードコースではSUPER GTやスーパーフォーミュラといった4輪のトップカテゴリーレースの他、二輪の世界選手権日本グランプリも開催されている。比較的タイトなコーナーやヘアピンでストレートが結ばれた、ストップ&ゴーが繰り返されるタイプのサーキットなため、ブレーキやタイヤ、ドライバーへの負担も大きい。

観戦ポイントは数多く、後半セクションはコースの比較的近くで観戦できる他、オーバルコース脇は高さがあり、コースの広い範囲を見渡すことも出来るなど、バリエーションに富んでいる。

ウェイトハンデ半減&ノーハンデでの戦い
シーズン後半戦勢いに乗るLEXUS勢によるRC Fでのタイトル獲得に期待

今大会、週末に2レース行われるが、土曜日の第3戦はウェイトハンデが獲得ポイント×1kgと半減、そして日曜日の決勝はノーハンデとなる。ランキング上位のチームほどこれまで積んできたウェイトから大きく変化するため、セッティングの変更も重要。加えて、土/日にそれぞれ予選と決勝を行うスケジュールの都合上、練習走行は金曜日の2回のみ。前戦タイから戻って来たばかりの車両で、チーム全体のセッティング能力なども問われることとなる。もてぎは追い越しの難しいコースということもあり、予選からきっちり車両を仕上げることがポイントになるだろう。

注目のタイトル争いは、開幕からの2連勝でランキング首位を走るGT-R 1号車を、LEXUS勢が第6戦、第7戦に勝利するなど後半戦で追い上げており、10ポイント差の2位に大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組 WAKO'S 4CR RC F 6号車。11ポイント差で立川 祐路/石浦 宏明組 ZENT CERUMO RC F 38号車とヘイキ・コバライネン/平手 晃平組 DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が続く。

そして、前戦タイで初勝利、先々週のスーパーフォーミュラでも最後までタイトルを争い、国本雄資が念願のチャンピオンを獲得するなど勢いは今最も熱い、関口 雄飛/国本組 WedsSport ADVAN RC F 19号車も15ポイント差と充分逆転圏内。そして、やや離されているものの名門トムスの2台、伊藤 大輔/ニック・キャシディ組 au TOM'S RC F 36号車とジェームス・ロシター/平川 亮組 KeePer TOM'S RC F 37号車も土曜日の結果次第では充分タイトル争いに絡める位置につけている。

昨年のもてぎ大会は雨とセーフティカーで波乱の展開となったが、カルダレッリ/平川組の37号車が勝利を飾っている。この週末もLEXUS TEAM一丸となってタイトル獲得へと挑む。

GT300クラスでも、接戦なことは変わらない。トヨタ勢は今季1勝、2位1回の成績でランキングは5位ながら首位とは10ポイント差に嵯峨 宏紀/中山 雄一組 TOYOTA PRIUS apr GT 31号車がつけており、昨年ポール・トゥ・ウィンを飾ったもてぎで、悲願のチャンピオン獲得へ向け邁進する。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / トヨタ / SUPER GT