マッティア・ビノット フェラーリF1に痛烈皮肉「2008年から何も勝っていない」

アウディは2026年からザウバーのエントリーを引き継いでF1に参戦しており、メルボルンではガブリエル・ボルトレトが9位でフィニッシュ。デビュー戦でいきなり選手権ポイントを持ち帰る結果となった。
関係者は、アウディの長期再建計画とビノットの率直な発言を明かした。
ビノット「なぜフェラーリを基準にする必要があるのか」
フランス紙『レキップ』から、アウディの目標はフェラーリのような強さを手にすることなのかと問われたビノットは、その発想自体を否定した。
「なぜそんなことをする必要がある? 彼らは2008年から何も勝っていない。私はアウディに勝ってほしい」とビノットは笑いながら語った。
フェラーリで28年を過ごし、チーム代表も務めた経験を持つビノットにとって、その言葉は古巣への明確な一撃となった。
アウディが引き継いだ現実
ビノットは、自身が引き継いだチームの現状についても率直だった。アウディの前身となるチームについて、小規模で歴史はあるが、インフラ面では時代遅れの部分があったと説明している。
「小さくて歴史のあるチームだったが、インフラはやや時代遅れだったかもしれない」
「人材、スキル、プロセス、方法論、スペース、リソース、十分なテスト、シミュレーター、改修された風洞、そしてより効率的で高い生産能力を持つ製造部門が欠けている」
ビノットは不足している要素を次々と挙げたが、それでも最終目標は明確だと強調した。
5年計画で世界王者へ
ビノットは、アウディを将来的に世界王者へ導く青写真も示した。まず3年を構築期間に充て、その後の2年で体制を固める5年計画を描いているという。
「目標は、いつの日かワールドチャンピオンになることだ。そのために何をする必要があるのか? リストを作って、それに取り組む。それだけのことだ」
その計画は少なくとも57のプロジェクトで構成され、それぞれに明確なマイルストーンが設定されている。
フェラーリとアウディの文化の違い
ビノットはまた、フェラーリとドイツ・スイス型の組織文化を持つアウディとの違いにも言及した。フェラーリではプロセスよりも実行が優先される文化があった一方で、アウディでは計画そのものが極めて重要だと説明している。
「フェラーリにはプロセスがなかった。物事は単純に試されていた」
「成功するために計画は必要なかった。対照的に、よりドイツ的でスイス的な文化を持つアウディでは、計画が何より重要になる」
アウディはF1初戦でさっそくポイントを獲得したが、ビノットの視線はその先にある。目標はフェラーリに並ぶことではなく、アウディとして頂点に立つことだ。
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