2024年F1 シンガポールGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント
F1シンガポールGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。2024年のF1世界選手権 第18戦 シンガポールグランプリの決勝が9月22日(日)にシンガポール市街地コースで行われた。

優勝はランド・ノリス(マクラーレン)。ポールポジションから初めてオープニングラップをリードし、最終的に2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に20秒以上の差をつけてキャリア通算3勝目を挙げた、3位にはオスカー・ピアストリが入り、マクラーレンがダブル表彰台を獲得した。

1位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「またも勝利!今日は本当に嬉しい。チームの素晴らしいパフォーマンスのおかげだ。マシンが最高だったのでプッシュできた。レース中ずっと速かったし、最後はゴールまで集中し続けることができた。それでも、何度かヒヤリとする場面があり、非常にタフなレースだった。タイヤをロックアップするのはとても簡単だった。実際、何度かロックアップしたけれど、できるだけ大きなリードを築きたいので、プッシュし続けた。オスカーが表彰台に上れたことも嬉しい。彼もいい走りをして、多くのポイントを獲得できた。チームのハードワークに感謝する良い機会になった」

2位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「2位は十分にいい結果だと思う。スタートはうまく決またけど、スタートをした側の路面にあまりグリップがなく、1コーナーへ思い通りに飛び込めなかった。そして、最初のスティントではタイヤのデグラデーションがとても大きかった。残念ながらレースを通して優勝争いができるほどのペースがなく、タイヤマネジメントをしながら自分のレースをすることに集中した。このサーキットとの相性はあまりよくないと分かってはいたものの、思ったようなペースにならなかったため改善が必要だとは思う。でも、この大会でのダメージは最小限に抑えられたのではないだろうか。もちろん、常に上を目指しているので、今後のために改善策を見つけたいと思う。次戦のオースティンまで数週間あるので、マシンのパフォーマンスとバランスの改善に努め、ポイントの取りこぼしがないように、優勝を目指して戦う。今日は結果的に前進できた。もし先週の僕が、シンガポールGPで2位になれると聞いたらとても喜ぶと思います。そのぐらい、今日の結果はポジティブに捉えている」

3位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
「昨日の予選から良いリカバリーができたし、良いレースだった。表彰台に戻れたことは素晴らしい結果だ。僕たちのマシンは本当に速かったし、2台のメルセデスを追い抜くための戦略も良かった。ターン1でジョージに少し接近してしまったが、3位に上がってからは、追いつかれる心配のない大きなギャップがあったので、リスクを冒す必要はなかった。週末を通してマシンは絶好調で、チームのために貴重なポイントを獲得することができた。チームのハードワークに感謝している。今は少し休んで、オースティンではまた全力で戦う」

4位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「非常に難しい金曜日を過ごした後、おそらくはグランプリで4位を獲得できていたはずだ。でも予選でのペースから、もっと上を目指せるはずだと確信していた。今日は間違いなく、僕たちにとって難しいレースだった。ペース面でも、体力面でも、両方で厳しい戦いだった。マクラーレンは非常に印象的で、僕たちとは別次元の速さだった。一方、マックス(フェルスタッペン)は僕たちよりも速かった。終盤にはシャルル(ルクレール)のフェラーリを抑えることができたので、ダメージを最小限に抑えることができた夜だった。マシンのペースを考えると、これが僕たちの達成できる最大限の結果だった。ここ数戦、上位に食い込めなかった理由を理解するために、今後数週間のうちに多くの作業を行う必要がある。夏休み以降、僕たちはそれほど競争力を発揮できておらず、フラストレーションが溜まっている。でも、その問題を克服するために懸命に努力するつもりだ。そして、次のオースティン戦に投入するアップデートが、上位に近づくための一歩となることを期待している」

5位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「今日はポテンシャルを最大限に引き出すことができたし、レース運びもとても良かった。最初のスティントは僕にとって少しフラストレーションが溜まる長いものだった。遅い車を抜かずに我慢の走りを続ける必要があったからね。2回目のスティントでは状況が良くなり、クリーンエアの中で本当に良いペースで走ることができた。かなりプッシュしたし、レース終盤でジョージ(ラッセル)を追い抜くタイミングではリアタイヤの状態がベストではなかったので、ポジションを奪うことはできなかったが、それでも良い仕事ができた。全体的には、僕たちにとって最も満足のいく週末ではなかったが、チームとしては、状況を好転させ、今日この5位入賞を果たしたことを誇りに思う」

シンガポールグランプリ ランド・ノリスランド・ノリスがポールポジションからスタートして最初のラップをリードしたのはF1キャリアで初めてとなる。

6位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「ああいう難しいレースを経験すると、さまざまな感情が湧き起こる。今年は誰もが厳しい状況に置かれているが、全力で頑張っている。今日は戦略もうまくいかなかった。僕たちは皆、週末に向けて、正しい意図を持ってあらゆる決断を下しているが、時にはうまくいかないこともある。フラストレーションが溜まることもあるが、僕たちは皆、同じ状況にある。ここ数戦でトップ勢に比べて僕たちのペースが落ちているのは事実であり、その原因を解明するために懸命に取り組んでいる。でも、僕たちはチーム一丸となって分析と再集中を行い、オースティンに臨む。エネルギー、ドライブ、そして決意を持ってオースティンに向かう。すべてがうまくいけば、僕たちの実力を示すまたとない機会となるだろう。そして、マシンとともに一歩前進できることを期待している」

7位:カルロス・サインツJr.(フェラーリ)
「難しいレースだった。早めのピットストップというリスクを負ったが、最後までうまくやり遂げ、いくつかポジションを上げることができた。僕たちのペースは堅実だと分かっていたし、コース上での素晴らしい追い越しも楽しめた。今日はダメージを最小限に抑えることが重要だったが、シンガポールを去るにあたり、残念な気持ちだ。今はリセットして、シーズン最後のレースでより強くなって戻ってくるためにギャップを埋める必要がある。まだ多くのポイントが残っているし、毎週末を最大限に活用する必要がある」

8位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
「今日はとても体力のいるレースだったが、すべてうまくやり遂げることができ、貴重なポイントを獲得できた。他のドライバーより数周早くピットストップするアンダーカット戦略を試みたが、うまくいったと思う。 実際、週末を通して運転するのが難しいマシンだったが、フェラーリに数秒差まで迫ることができたのは素晴らしい。 ここ数週間のうちにシルバーストーンに戻って、オースティンでのパフォーマンスを向上させるために多くの作業を行わなければならない」

9位:ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)
「ポイントを獲得できて嬉しい。僕たちサイドで調査・検討すべき点がいくつかあるが、それ以外はクリーンなレースだった。あまりイベントはなかったが、2回目のスティントの間ずっとレッドブルを後ろにつけさせるのはとてもストレスがたまるし、ゴールまで持ち帰るのは大変だった。なんとかゴールすることができたし、嬉しい。先週の雪辱を果たせたようなものだ。今シーズンは何度も入賞争いに絡んできたし、今回が初めてというわけではない。昨日の予選で良いポジションにつけたことも、重要なポイントだった。スタートもレースもうまくいったし、ポイントを獲得できたことは重要だ」

10位:セルジオ・ペレス(レッドブル)
「今日は残念な結果になってしまった。スタートはよかったけど、サインツがしたようなアンダーカットを僕たちはできなかった。スタートで3つポジションを上げることができたけど、その後は難しいレースになった。戦略的にうまくいかず残念だ。マシンが跳ねることと、バランス面でかなり苦労をしたので、取り組まなくてはいけない問題があるようだ。コラピントとヒュルケンベルグをオーバーテイクするのは不可能に近かった。なにが問題かは理解しているので改善の余地はあるけど、僕たちにとって非常に難しいサーキットだった。今後は相性のいいサーキットもあるので、シーズン残りのレースに向けていいパッケージを準備して挑みたいと思う」

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カテゴリー: F1 / F1シンガポールGP / F1ドライバー