2025年F1シンガポールGP 決勝:トップ10ドライバーコメント
2025年F1シンガポールGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。10月5日(日)にシンガポール市街地コースで2025年のF1世界選手権 第18戦 シンガポールグランプリの決勝レースが行われた。

マリーナベイの夜を制したのは、ジョージ・ラッセル(メルセデス)。序盤から終盤まで完璧なコントロールを見せ、シンガポール初勝利を飾った。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はセットアップとギアシフトの問題に苦しみながらも2位を守り抜き、3位のランド・ノリス(マクラーレン)は“無駄のない走り”で再び強さを示した。オスカー・ピアストリも4位に入り、マクラーレンは史上最速ペースでコンストラクターズタイトル連覇を決めた。

アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)はスタートで出遅れながらも冷静に立て直し、キャリア最高の5位を獲得。フェラーリ勢は苦戦が続き、シャルル・ルクレールが6位、ルイス・ハミルトンはブレーキトラブルとペナルティに見舞われ7位フィニッシュ。フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が見事なオーバーテイクを披露して8位に入り、ハースのオリバー・ベアマンが再びポイントを獲得。カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は最後にアイザック・ハジャーをかわして10位に滑り込んだ。

1位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「今夜の勝利には本当に満足している。このコースはこれまであまり自分に味方してくれなかったし、それは自分自身のせいでもある。週末のスタートも決して良くなかったけれど、昨日のQ3に入った時点でクルマの感触がとても良く、それが今日まで続いた。レースはとても長く感じたけれど、チェッカーフラッグが見えた時には本当にほっとした。最終的には全てをしっかりコントロールできていたと思う。僕たちの目標は今季コンストラクターズ選手権で2位を獲得すること。この結果はその目標達成に向けて大きな助けになるが、まだ6戦残っている。達成するためにはベストを尽くす必要があるし、この勢いをオースティンとメキシコシティの連戦につなげたい。マクラーレンのコンストラクターズタイトル、そしてメルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレインズにもおめでとうと言いたい。」

2位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「レースの序盤は難しかった。グリッドの自分側はグリップがあまりなく、ソフトタイヤを選んだのはスタートで少しでも良い発進をしてP1に上がるためだったけど、残念ながらうまくいかなかった。クルマのセットアップは思っていた位置にない感じだった。何が問題だったかは分かっているけれど、あとでしっかり分析する必要がある。最大の問題はシフトダウンとシフトアップで、それがブレーキングのたびにクルマを押し出すような感触を与えていた。市街地コースでそれは望ましくないし、正直とても運転しづらかった。ただ、バランスが完璧だったとしても、このコースではオーバーテイクが難しいから、2位という結果が取り得るベストだったと思う。最終スティントではタイヤが他より古くてマネジメントが大変だったけど、ランドを後ろに抑えられたのは良かった。マクラーレンのコンストラクターズタイトルは本当にお見事だし、彼らの努力が報われてうれしい。全体としては満足すべき週末だった。ここシンガポールは僕たちの得意なレイアウトではないが、それでも最大限の結果を引き出せた。マシンの理解は以前より進んでいるし、この数戦で確実に改善している。次の週末でもう少し上を狙いたい。」

3位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「タフなレースだった。全力を尽くして近づいたが、今日はマックスがミスをしなかった。並走して良いバトルになった場面もいくつかあった。抜いてジョージにプレッシャーをかけたかったけれど、このサーキットではチャンスが非常に限られていた。結果には満足しているし、クルマは速かったし、僕たちは2年連続でコンストラクターズ選手権を制した。チームの皆に大きな祝福を送りたい。この素晴らしい成功に貢献した全員が本当に素晴らしい仕事をしてくれたし、僕たちは一緒にこの成果をつかんだ。チームとしてしっかり祝ってから、今季残りに向けてすぐに仕事に戻るよ。」

4位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
「このチームをとても誇りに思う。僕たちはコンストラクターズ選手権を連覇し、皆が誇りに思っている。ここまで本当に良いシーズンだし、この時期にタイトルを決められたのは大きな達成だ。チームのみんなに心からおめでとう、そしてハードワークに感謝したい。僕の側のレースは少し難しかったけれど、そこはチームで見直していく。今は少し休んでリセットし、アメリカへ向かう。」

5位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
「スタートの第2フェーズでホイールスピンが出て、それがターン1での位置取りに響いた。2つ順位を落とし、そこからは挽回のレースになった。フィジカル的にもきついレースだったけれど、うまく戦い抜けたと思う。ペースは良かったし、ルクレールを抜いてポジションを取り戻すことができた。もっと上を狙えたと思うけれど、5位も悪くない結果だ。ジョージの素晴らしい勝利と見事な走りを祝福したい。チームにとって素晴らしい結果だし、コンストラクターズでも大きな助けになる。マクラーレン、そしてメルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレインズにもおめでとうと言いたい。」

F1 シンガポールグランプリ

6位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「本当に厳しいレースで、残念ながら週末全体の縮図のようだった。金曜からずっとクルマの正しいフィーリングを見つけられず、望んだ形で全てをまとめることができなかった。今日はトラフィックの中で前に出るのが不可能で、冷却の問題にも対処しなければならなかった。残念だが、フィニッシュした位置が今の僕たちの実力を反映している。ここ2戦で様々な困難に直面しているので、詳細に分析して改善し、2週間後のアメリカでは主要なライバルたちと戦えるよう準備したい。」

7位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
「ここ数日はチャレンジングだったが、ポジティブな面も確かにあった。週末を通してクルマの感触は良かったし、レースの最後の3分の1は強かった。ソフトが素晴らしい攻撃的ペースをもたらしてくれて、前方のクルマとの差を大きく詰めることができたが、残念ながらブレーキの問題でオーバーテイクの機会と、より多くのポイント獲得を逃した。予選から含めて、もっと前で終われるポテンシャルはあったはずなので、オースティンに向けて持てるものを最大化し、クリーンに戦ってできるだけ多くのポイントを持ち帰ることに集中する。」

8位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
「今日は良いレースだったし、クルマの挙動も良かった。ここで走るのは好きだし、フィジカル的にもとても要求が高い。2つのスティントで良いペースを示せたし、遅いピットストップのあとに巻き返すうえでミディアムを選択したのはチームの良い判断だった。残りのレースでもポイントを重ねられるといいね。」

9位:オリバー・ベアマン(ハース)
「本当にうれしい。1周目の接触でP10まで落ち、その後は速かったニコにプレッシャーをかけられていた。全体としては、最初のスティントでクルマのバランスに苦しんでいた。ピットストップ後に良いステップを踏めたし、(フェルナンド)アロンソの長いピットストップがあってP8を狙えそうだったけれど、残念ながら今日は彼の方が僕たちより速く、そのポジションは奪われた。とはいえポイントを取れて満足している。ここは厳しいトラックだし、僕たちは週末をしっかり戦い抜いた。」

10位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
「状況を踏まえれば、今日の僕たちのパフォーマンスには満足し、誇りに思うべきだ。セーフティカーなしのシンプルなレースだったが、P18スタートからでも前に進み、貴重な1ポイントをつかむことができた。ミディアムを誰よりも長く引っ張ることができ、ソフトに替えてからはとても速いスティントと力強いオーバーテイクを見せられた。もっと上で戦えたはずだが、総じてレースの遂行にはとても満足している。学びを持ち帰って、次のレースに向けて準備するよ。」

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カテゴリー: F1 / F1シンガポールGP / F1ドライバー