ダニエル・リカルド
ダニエル・リカルドが、アブダビ若手ドライバーテスト、そして2011年について語った。

ダニエル、ひねった質問から始めましょう。あなたはこれまでレッドブルをドライブした最速のオーストラリア人ですか?
やれやれ、なんている質問だ! 答えによっては仕事を失うかもしれないね(笑)。でも、正直なところ、アブダビでの2日間の走行にはとても満足している。路面のコンシションは素晴らしかったし、グリップも多かったので、レース週末でのセバスチャン(ベッテル)やマーク(ウェバー)よりも速くラップを刻むことができた。クルマは本当に素晴らしかった。今のF1で最速のクルマだし、ドライブングはテレビデームをプレイしているようだったよ。クルマがとてもいいし、グリップがあるので、限界まで攻めてもミスを抑えられる。クルマはあらゆる面で完璧だった。

アブダビテストの前にレッドブルのシミュレーターで準備しましたか?
シミュレーターは素晴らしいよ。そうだね、Gフォースはないけど、それがなければ本物と非常に似ている。スタッフは、トラックを知るために大いに助けとなる完璧なツールとしてシミュレータを開発してくれた。

2日間の若手ドライバーテストを最速で終えましたが、ルーキーであっても、中団のマシンよりもグリッドで最速のクルマをドライブすることは簡単だったに違いありません・・・
もちろんさ! クルマは、各々のパーツが完璧にお互いに補っている非常に洗練されたユニットだ。特に限界まで攻める場合に運転しやすくしてくれる。トリッキーなのは、クルマから全てを絞り出したいということだ。わずかに繊細になる。

あなたは2010年のレッドブルのテスト兼リザーブドライバーを務めていましたし、次の論理的なステップはレースシートだと思います。2011年の計画は?
現時点で話せることはなにもない。もちろん、おBくの目標はF1に入り込むことだけど、今のところ新しい進捗はない。ヘルムート・マルコ博士(レッドブルのモータースポーツコンサルタント)が2日間のテストを要約してくれただけだ。僕はオーストラリアに帰るところだし、それを本当に楽しみにしている。そこでレッドブルのイベントに参加する予定だけど、リラックスして、トレーニングをして、友達や家族と過ごすつもりだ。スタンバイはしているけど、問題はないと感じている。ワールドシリーズで良いシーズンを送れたと思うし、2日間いいテストができた。僕ができることは全てしたと思う。ヘルムート次第だ。彼が2011年の居場所を探してくれるのを期待しながら待っているよ。

マルコは非常に厳粛な方ですが、彼はあなたの2日間のテストに満足していましたか?
(笑)。かれの基準ではかなり満足してくれていたと思う。彼は『おお、セバスチャンとマークより速かったな』とは言わない。『よくやった』とだけ言ってくれた。もちろん、彼はレース週末とテストでの多くの走行によってトラックが速くなっていたことはわかっていたけど、彼は大袈裟な人間ではないので、かなり満足してくれたと思う。

あなたのF1ヒーローは?
5歳のときから、アイルトン・セナが僕のヒーローだった。彼のビデオ“Racing is in My Blood”は子供の頃の鮮明な記憶だよ。僕の父がフィルムを見せてくれたんだ。決して忘れることはないだろうね。

レーシングはあなたの血ですか?
そう言いたいね。初期の頃からエンジンに魅了されていたよ。

シーズン中にベッテルやウェバーと連絡をとっていましたか?
そうだね。マークはオーストラリア出身なので、今の僕のヒーローだ。僕もオーストラリア出身なので論理的だ。彼のキャリアの歩みをすべてフォローしてきたし、アブダビでのレースは彼にとってとても気の毒に思う。あのような長い道のりの後、まさに最後のレースでタイトルを逃したんだからね。彼はさらに強くなってその状況から抜け出すと確信している。彼は非常に強い人間だ。オーストラリアで充電すると思う。彼は何年も故郷を離れていたことを忘れないで欲しい。決して簡単なことではない。その点で、彼は僕にとって人生のお手本だ。目標に到達したければ、母国を離れなければならないときもあるというころを彼は実証している。

ベッテルについてはいかがですか?
彼もヒーローだよ。そう考えれば、彼は僕とほぼ同じ年齢だ。彼と彼のトレーナーのトミとよくトラックを歩いた。彼と仲良くしていたけど、今、彼はワールドチャンピオンだ! 彼はナチュラルだし、かなりユーモアのセンスもある。彼はとても現実的だし、もちろんとても速い。

ベッテルは最年少チャンピオンです。それはあなたのモチベーションを高めますか?
そうだね。でも、記録を破ることは考えていない。セブは新しい世代を代表するドライバーだし、僕もそこに属している。いいことだと思う。

F1にはより成熟したドライバーもレースをしています。40歳を越えてもレースをしていると想像できますか?
またトリッキーな質問をするね!(笑) 僕は41歳ではなく22歳なので、なにをするかわかるにはまだ19年あるよ! F1が非常に厳しい世界だということはわかっている。ドライビングだけではない。広範囲の移動も大変だ。現時点ではこの先の2年だけに集中している。それまでにF1でレースをしていたいね。僕はレッドブルの若手ドライバープログラムの一員だし、そのことを本当に誇りに思っている。

まずはトロ・ロッソのシートでF1でレースをする可能性がもっとも高そうですが、チャンピオンチームのレッドブルで走る準備ができていると感じていますか?
間違いなく大きな挑戦だけど、レッドブルは激しい準備を提供しているので、問題であってはいけないと思う。

当初はオーストラリアのフットボールスターになることを望んでいましたか? パドックではいつもフットボールをしているようですが・・・
トライしたよ。かなり遠くまでボールを蹴ることはできるけど、僕は十分にタフではないだろうね。彼らはハードヒッターだからね! コックピットの方がいいよ。子供のこと、母親は僕を少し甘やかしすぎたね!

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カテゴリー: F1 / ダニエル・リカルド