F1日本GP 決勝 (ドライバーコメント)
2010 FORMULA 1 JAPANESE GRAND PRIX
1位 セバスチャン・ベッテル (1位)
「このサーキットは本当に特別。ファンは最高だし、鈴鹿で2回も優勝できて本当にうれしい。いい日曜日だったよ。同じ日に予選とレースを走るのはおもしろい経験だったし、その両方を1位でフィニッシュすることができて最高だった。ここにいるチームのメンバーとイギリスにいるメンバーの全員に感謝したい。みんな本当に良く頑張ってくれた。鈴鹿では、いくつか小さなアップグレードを行い、一歩前進することができた。僕たちのクルマはこのタイプのサーキットにとても良くマッチしている。今日のリザルトにはとても満足しているし、とても誇りに思う。2位のマークが僕にプレッシャーをかけようとしていたが、ポジションが良かったからね。レースは、基本的にはクルマとタイヤを1回目のピットインまでいかにマネージするかにかかっていた。いつソフトタイヤがダメになるか分からなかったけど、ピットストップのタイミングは正解だった。第2スティントの最初はジェンソンの後ろだったけれども、僕は無理をせず、彼がピットインするまで距離をキープしていた。今日は簡単なレースではなかったけれども、コントロールできたいいレースだったよ」
2位 マーク・ウェバー (2位)
「午前中はセバスチャンの方が0.5秒ほど速かったけれども、ポールポジションはチームにとっては有利だった。最終的には予選の順位が重要なレースになったが、今日の自分のドライビングには満足している。クルマの性能を最大限に引き出すことができた。金曜日はセットアップに満足できなかったが、チームが頑張ってくれたおかげで、満足できるクルマに仕上がっていた。レースではセバスチャンをプッシュした。第1スティントはソフトタイヤで他との差をひろげることができたので、ハードタイヤに交換した後も楽に走れた。スタートと同じ順位でのフィニッシュで、チームにとっては1−2フィニッシュだった。コンストラクターズ・チャンピオンシップにとっては最高のリザルトだし、僕のドライバーズ・チャンピオンシップにとってもいいリザルトだった。今日はセバスチャンが優勝して当然だった。ハッピーだよ」
3位 フェルナンド・アロンソ (3位)
「全体的に見て、僕たちにとってポジティブな一日だった。レッドブルの強さを示すために作られたようなサーキットで僕たちは表彰台を得ることができたし、チャンピオンシップリーダーに3ポイント差をつけられただけだ。クビサのリタイアによって潜在的な非常に強いライバルを考えなくてよかったのは運が良かった。クラッチの部分的な問題によって理想的なスタートではなかったけど、そのあとすぐにバトンからポジションを奪うことができた。前半はディフェンシブなレースをしていたし、マクラーレン、特に僕たちのクルマとは戦略が違うジェンソンとの距離をキープしようとしていた。そのあと、彼らはもはや脅威ではないとわかり、レッドブルに少しプレッシャーをかけようとしてみたけど、できることはなにもなかった。ここでの彼らはパーフェクトだったし、そうなってしまうと彼らを倒すのは本当に難しい。でも、必ずしもこのようにはならないことは経験が教えてくれている。そうでなければ、彼らはすでにチャンピオンシップに勝っているだろう。なので、僕たちはあらゆるチャンスを最大限に活用しなければならない。僕たちは全てのレースでF10を改善させようとしている。例えば、ここではシャルの新しいオイルや他にも小さな空力アップデートを持ち込んだ。今後数レースでもさらに新しいパーツを持ち込む。それほど大きくはないかもしれないけど、まとめればそれらはコンマ数秒を与えてくれる。それは常に有益なことだ。今週末は堂々と戦うことができた。トップとのギャップを縮めるためにこれからのレースでウェバーを倒さなければならないことはわかっている」
4位 ジェンソン・バトン (4位)
「レースのスタートでは、予想したとおりにオプションタイヤを履いた前のドライバーが苦戦していなかった。なので、少し妥協を強いられてしまったし、最初のスティントで長く留まり過ぎたと思う。他がオプションで速さがあり、ギャップを広げたり、前の誰にもプレッシャーをかけれられないとわかった時点で、すぐにピットインしてオプションを装着した方が理にかなっていた。持ち帰って、データとその理由を調べてみるつもりだ。使い古したタイヤでのタフなレースだったけど、オプションを装着したあとは楽しかった。クルマの感覚は素晴らしかった。グリップがあったし、クルマはとても速かった。それでも、今日はレッドブル、そしておそらくフェラーリを倒すための十分な速さがなかった。これ以上高い位置でフィニッシュできたとは思わない。前回のレースとチャンピオンシップのポジションは変っていないので、タイトルはより難しくなった。僕たちはここに多くの異なる新しいパーツを持ってきた。それらのいくつかは本当にうまく働いていたけど、他はもう少し作業が必要だ。韓国でクルマに新しいパッケージを装着するときは、それを最大限に利用できることを願っている。次のレースではここに期待していたパフォーマンスがあることを期待している」
5位 ルイス・ハミルトン (5位)
「僕にとっては素晴らしい週末ではなかった。金曜日にはミスをして、昨日はギアボックスを交換してグリッドペナルティを受けたし、レースではまたギアボックスにトラブルが発生した。かなりの不運が重なってしまったけど、チームと僕は立ち直るよ。ギアボックスに関しては、普通に走行していて3速にシフトダウンして加速したらギアが失われた。そのあとはまさに4速より上のギアに頼らなければならなかった。クルマにそれができるとは思わなかった。変な音がたくさんしていたけど、僕は祈り続けていたし、あまり多くをシフトをしないようにして、フラッグに気をつけていた。感謝しているし、少なくともレースを終えられたので満足だ。久しぶりの完走だしね。現時点で、チャンピオンシップの状況は良くはない。でも、まだ3レースあるし、手に入れられるポイントは75ポイントあるので、僕たちは楽観的なままだし、出来る限り最高の仕事をし続けるつもりだ。戦い続けるよ」
6位 ミハエル・シューマッハ (6位)
「今日のレースには満足している。マシンフィールも非常に良かった。ポジションアップの機会は、当初予想していたとおりだった。6位というリザルトは、おそらく我々がこのレースで期待できる最良の結果だと思う。非常にいいレースだったので、ファンに楽しんでもらえたに違いない。ニコとのファイトも面白かった。だからこそよけいに、ニコに起こった出来事が残念でならない。次の戦いは韓国だ。何を期待していいのかまったくわからないが、鈴鹿と同様、今後につながるレースになって欲しい」
7位 小林可夢偉 (7位)
「ベストを尽くしましたし、とても満足しています。チームにとっても素晴らしいレースでしたし、日本のファンにエキサイティングなレースを見せることができてとても嬉しいです。両方のクルマがポイントを獲得できたのは2回目ですし、実際僕にとってもここに戻ってきて、母国の観客の前でレースをするのは7年ぶりでした。とは言え、今日はとてもタフなレースでした。予選とレースの間は数時間しかなくて、かなり忙しかったし、独特な日曜日でした。スタートのあと、僕の前で事故がありましたが、接触しなかったのは本当にラッキーでした。後半にオーバーテイクするのはあまり簡単なことではなかったし、いくつか接触もありました。クルマはダメージを負いましたが、それほど厳しくはなかったし、レースをフィニッシュすることができました。素晴らしい仕事をしてくれたチーム、そして素晴らしいおプ円をしてくれたファンに本当に感謝したいです」
8位 ニック・ハイドフェルド (8位)
「かなり満足している。チームにとって今シーズンで最高の結果だ。最後はもう1つ高い順位で終われたかもしれないけど、可夢偉とは違うタイヤ戦略だったし、彼は新品のオプションタイヤを履いていて明らかに速かった。序盤のラップで本当に懸命にプッシュしなければならなかったけど、セーフティカーが入って、その後ルーベンス(バリチェロ)に後ろでスタックしてしまった。チームは、プライムタイヤに交換するために早めに僕を呼び込んで本当に素晴らしい仕事をしてくれた。シンガポールと比較して僕たちはレースパフォーマンスで良い進歩を遂げた。予選に関しては、もっとやれると思う。残りの3レースを楽しみにしている」
9位 ルーベンス・バリチェロ (9位)
「午後、僕のクルマはずっとトラックでスケートをしていた。理由はわからないし、さらに悪いことにバイブレーションもかなり酷かった。今日はなんとかポイントを獲ることができたけど、本当にもっと高い位置でフィニッシュするつもりだった」
10位 セバスチャン・ブエミ (10位)
「僕たちにとって良いレースだったし、ポイントを獲得できたことには満足している。でも、終盤は少しフラストレーションが溜まった。バリチェロを1周毎に1秒詰めていたし、もっと早めにオプションンタイヤに交換していたら、もっと競争力があったかもしれないし、もっと近づいて彼を抜けていたかもしれない。Q2を逃したのは初めてだったし、予選でのマシンのフロアのトラブルは助けにならなかった」
16位 山本左近 (16位)
「今シーズン最高のレース結果を残せて嬉しく思っているし、特に素晴らしい応援をしてくれた日本の観客に感謝したいです。タフなレースだったし、燃料プレッシャーが落ちていました。それでも、ポジションを争うことができたし、何周にもわたってライバルの一台をコントロールすることができました。最後に、ここ鈴鹿でまたレースをして、チームが今シーズン6回目の2台揃っての完走を成し遂げる役に立てたことは特別な感覚でした。素晴らしい仕事をしてくれたチームにも感謝したいです」
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