ジェンソン・バトンが断言「今のF1で最強なのはマックス・フェルスタッペン」
2009年のF1ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトンは、マックス・フェルスタッペンを「これまでで最も完成されたF1ドライバー」だと評価し、「マックスは他の誰よりもクルマの限界を引き出せる」と語った。

2015年のデビュー以来、フェルスタッペンは4度のワールドチャンピオン、65勝、44回のポールポジション、117回の表彰台という輝かしい成績を残してきた。しかし2025年シーズン序盤は苦戦しており、ドライバーズランキングでは165ポイントで3位。首位のオスカー・ピアストリとは69ポイント、2位のランド・ノリスとは61ポイント差がついている。

それでもなお、バトンはフェルスタッペンを「現在のグリッドで最強のドライバー」と確信している。

英ラジオ番組『The Chris Moyles Show(クリス・モイルズ・ショー)』に出演した際、「では2番目に優れたドライバーは誰か?」と問われたバトンは、マクラーレンの2人をこう評した。

「ランドとオスカーはどちらもトップクラスだよ」とバトン。「2人は性格がまったく違う。ランドは自分自身の敵になることがある。信じられないほど速いけど、ほんの小さなミスをすると、それを引きずってしまうんだと思う」

「オスカーはとても冷静で、ただ速く走りたい、レースがしたいという気持ちが強い。それを見事に実行している。そしてマックスに関して言えば、僕の見解では、彼はF1史上最も完成されたドライバーだと思うんだ」

ジェンソン・バトン F1モナコGP決勝後、ランド・ノリスにインタビューするジェンソン・バトン(2025年5月25日)

バトンは、マックス・フェルスタッペンが「これまでに存在した中で最も完成されたF1ドライバー」だと語る一方で、ルイス・ハミルトンについても高く評価している。

「彼はルイスほど多くのタイトルを獲ってはいないけど、ルイスも間違いなく世界最高の一人だよ。でもマックスには、他の誰にもできないようなことをクルマでやってのける何かがあるんだ」

ハミルトンの実力について、かつて2010年から2012年までマクラーレンでチームメイトだったバトンは、こう振り返る。

「僕は3年間彼とチームメイトだったけど、彼の才能と生まれ持った能力は信じられないほどだった。彼はプラクティスで苦戦していて、僕は『よし、予選では勝てるかも』って思うんだけど、彼は突然“バン!”と驚異的なラップを決める」

「どこから出てきたのか分からないくらいだったよ。信じられない才能だし、彼が築いてきたキャリア、あれを超えるのは誰にもできないんじゃないかな。でも“今この瞬間”に限って言えば、僕はマックスが誰よりもクルマで多くのことができると思っているんだ」

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カテゴリー: F1 / ジェンソン・バトン / マックス・フェルスタッペン