フェルスタッペンとメルセデスF1交渉の噂にマルコが反応「誰と会おうと自由」

ドイツのSport Bildは、82歳のマルコがレッドブル創設者で故ディートリッヒ・マテシッツの右腕として知られ、現在再びF1部門で強い権限を持っていると報じている。
この状況は、長らく続いていた権力闘争と、シーズン半ばに起きたクリスチャン・ホーナーの電撃解任を受けたものだ。
Sport Bildは「マルコはここ数年で最も強力な立場にある」とし、2022年にマテシッツが死去して以降、ホーナーが組織内で計画的にオーストリア人であるマルコの権限を削いできた過程を詳しく報じている。
「いまやマルコが再び主導権を握っている──そして彼と共にあるのがフェルスタッペンだ」
実際、The Sunはホーナー家に近い人物の話として、今回の解任劇は「レースチームの支配権を巡る標的型の攻撃であり、レッドブルのオーストリア本社はイギリス人がチームを運営していることを好んでいなかった」と伝えている。
ホーナー解任の衝撃のさなか、フェルスタッペンとトト・ウォルフがサルデーニャ島でヨットを隣接させて停泊していたという噂も浮上した。2026年に向けたメルセデスとの契約締結が目的だったのでは、との憶測が飛び交っている。
マルコはオーストリア紙Osterreichの取材に対し、ホーナー解任後にフェルスタッペンと話をしたかどうか尋ねられ、次のように語った。
「マックスには知らせてあった。それ以上のことは言いたくない」
続けて、フェルスタッペンとウォルフのサルデーニャでの会合の噂についても問われると、マルコはこう答えた。
「マックスが誰と会おうと自由だ。我々には有効な契約があり、彼が我々に残ると考えている」

一方で、フェルスタッペンのパートナーであるケリー・ピケの兄、ネルソン・ピケ・ジュニアでさえ、「フェルスタッペンとメルセデスが交渉しているのは明らかだ」と明言している。
オランダ人レーシングドライバー、イェルーン・ブリーケモーレンもNOSにこう語っている。
「自分だったら移籍する。前回エンジンレギュレーションが刷新された2014年、メルセデスは完璧な準備で臨み、結果としてF1を数年間支配した。だから次のレギュレーション変更時にも、彼らのクルマに乗りたいと思うのは自然なことだ」
一方、レッドブルは2025年のドライバーズタイトル争いを完全に諦めたわけではなく、フェルスタッペンに対してチームが巻き返せる力を持っていることを示したい構えだ。
「まだ332ポイントが残っている。それはかなりの数字だ。スパとブダペストに持ち込むアップデートが効果を発揮することを期待している」
とはいえ、今週末のスパ・フランコルシャンで結果が出なければ、タイトルへの望みは断たれることになるかもしれない。その可能性をマルコも認めている。
「それは予想されることだ」
最後にマルコは、セバスチャン・ベッテルが自らの後任としてレッドブルのモータースポーツコンサルタントに就任するとの根強い噂を一蹴した。
「その件は話題にもなっていないし、今後もならない」
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