2025年F1パワーランキング カナダGP編:モントリオールで最も輝いたのは?
ジョージ・ラッセルが今季初優勝を飾ったカナダGP。メルセデスのドライバーはポールポジションから堅実な走りを見せ、日曜のレースを制した。

だが、今大会で目立ったのはラッセルだけではない。モントリオールでのパフォーマンスが評価され、F1パワーランキングの審査員たちから高得点を得た他のドライバーたちもいた。以下に最新のスコアと、シーズン累計のランキングを紹介する。

F1パワーランキングは、F1.comの5人の審査員がグランプリ終了後に各ドライバーを評価し、週末を通してのパフォーマンスに応じて10点満点で採点。専門家のスコアを平均してレーススコアを作成し、そのスコアは総合パワーランキングのリーダーボードでシーズンを通して集計される。

1.ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)
ヨーロッパ3連戦では苦戦が続いたメルセデスだったが、ラッセルはモントリオールでその鬱憤を晴らすかのような完璧な週末を過ごした。「素晴らしい」と自ら評したラップでポールポジションを獲得した後、力強いスタートを切り、支配的な走りで優勝を果たした。

2.キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)
カナダGPはシルバーアローズにとってダブルで祝うべき結果となった。アントネッリは素晴らしいスタートを決め、オスカー・ピアストリを交わして3位に浮上。終盤にはマクラーレンの追撃に晒されたが、冷静に対応してF1初表彰台を手にした。

3.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)
前戦スペインで今季初ポイントを獲得したアロンソは、ジル・ヴィルヌーヴでも再びポイント圏内でフィニッシュ。序盤はトップ10圏内を走行し、第1スティント後のピットストップで順位を落とすも、その後は着実にポジションを回復して今季最高位となる7位でチェッカーを受けた。

4.ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)
アロンソ同様、ヒュルケンベルグも2戦連続でポイントを獲得。11番グリッドからスタート後に順位を上げ、中団のバトルの中で粘りの走りを展開。1ストップ戦略を見事に成功させて8位入賞を果たした。

5.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
ラッセルにポールを奪われたフェルスタッペンだったが、序盤はその背後に食らいつき続けた。レッドブルは2ストップ戦略を選択し、フェルスタッペンは早めにピットイン。最終的にラッセルを捕らえることはできなかったが、可能な限りの結果を引き出し2位フィニッシュ。

6.エステバン・オコン(ハースF1チーム)
ハースにとってF1参戦200戦目となる記念のレースで、オコンが貴重なポイントを持ち帰った。ハードタイヤでのロングスティントの後、ミディアムに履き替える1ストップ戦略が功を奏し、9位でフィニッシュ。

7.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
マクラーレンにとっては波乱の週末となり、終盤にはピアストリとランド・ノリスが4位争いの中で接触。これによりノリスはリタイアとなったが、ピアストリは走行を続けて4位フィニッシュ。ドライバーズ選手権首位の座を守った。

8.オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)
ベアマンにとってはフラストレーションの残るレースとなった。ハードタイヤスタートの他車と共にトラフィックに巻き込まれたことでペースを発揮できず。それでもマシンの速さには手応えを感じており、11位とポイントまであと一歩だった。

9.シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
ルクレールにとってはスムーズとは言えない週末だった。FP1でのクラッシュにより金曜の走行時間を多く失い、予選でもミスにより不満の残る内容に。それでも日曜は挽回し、5位でフィニッシュ。本人も「現実的に目指せる最高の結果だった」と振り返った。

10.フランコ・コラピント(アルピーヌF1チーム)
土曜にはチームメイトのピエール・ガスリーを予選で初めて上回り、好調な週末が期待されたコラピント。最終的には10番グリッドから13位へと順位を落としたものの、全体的な進歩を実感できる内容だった。

惜しくもランク外
レース序盤、トラック上のグラウンドホッグとの接触でフロアにダメージを負った上、ブレーキにも問題を抱えたハミルトン。それでも7度のワールドチャンピオンは何とか6位で完走し、「ゴールできて良かった」と語った。

2025年のF1世界選手権 カナダグランプリ

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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1カナダGP