ルノー エリック・ブーリエ代表
ルノーの新チーム代表に就任したエリック・ブーリエが、2010年F1開幕戦バーレーンGPへむけての意気込みを語った。

エリック、冬にわたってのチームの準備のクオリティをどのように評価しますか?
悪天候を考慮すれば、全体的に準備はとてもうまくいった。いくつかマイナーな問題はあったが、それは冬季テストではかなり普通のことだ。しかし、全体的にマシンは良く走り、優れた信頼性を示した。15日中6日間が雨によって妨げられたことを考えれば、マシンで最大限の走行距離を稼げたと思う。それでもウェットでは信頼性について多くのことを学ぶことができたが、問題はドライでのようにマシンを限界までプッシュできなかったことだ。

任命されてからチームの強さをどう評価していますか?
我々の最大の強さは人だ。非常に高いモチーベーションを持ったチームだし、レースをついて敏感で積極的だ。それはヘレステストに間に合うようにマシンに変更を施すためにファクトリーが懸命に頑張ってくれた最初のテストで明確に示された。

新チーム代表としての学習曲線はどれくらい急でしたか?
GP2と比較しても吸収し、理解することがとても多く、非常に急な学習曲線だったと言わなければならない。ずっと激しいが、進んでいることには満足している。

ドライバーは、マシンのパフォーマンスやドライバビリティ、信頼性にどのようなフィードバックを与えていましたか?
よりドライバーにマシンを快適に感じてもらうためにいくつか変更する必要はあるが、彼らは全体的なバランスやセットアップ変更に対するレスポンスを気に入っているよ。ヘレステストで我々は素晴らしいバランスを見つけたし、両方のドライバーが運転しやすく、信頼できたと言っていた。それが常にプライオリティだったし、今年を通してのクルマの開発のために良い基礎になった。

冬季テストを終えて、チームの競争力をどう評価しますか?
他チームがどのようなアプローチをとっていたかはわからないので、冬季テストの詳細を紐解いて、彼らと比較し、理解するのは非常に難しい。我々は全てのテストで重い燃料を積んで走行するという決定をした。我々はそれがマシンを理解して、改善させるにはそれが最高の方法だと考えた。パフォーマンス面では、トップ4チームに接近していることを願っている。

ロバート・クビサは、F1で最も優秀なドライバーのひとりと評価されています。彼はチームにどのようなことをもたらしていますか?
ロバートが我々といることは素晴らしいことだし、彼のコミットメントとあらゆるレベルでの労働観を知るのは良いことだ。彼はテストの間ずっとトラックにいて、遅くまで働き、データに目を通し、チームと応じていた。それは我々に必要なことだ。

ヴィタリー・ペトロフのF1への適応には満足していますか?
はい、これまでは良いね。ヴィタリーは、プレッシャー下でも穏やかで自信を示していた。それはチームに印象を与えた。ロシア出身ということで注目されるが、彼はすべてを彼のペースで行い、うろたえてはいないようだった。唯一の問題は、テスト中にドライでの走行が不足していることだ。ルーキーにとっては理想的ではない。しかし、我々は彼がF1で学び続けられるよう、彼が快適に感じられるようにできる全てのことをするつもりだ。彼の過去の結果が彼がどれだけ速いかを示しているので、彼の能力に対する疑いはない。

チームは先週、ラーダとのパートナーシップを発表しました。もう少し教えていただけますか?
ラーダとの契約は、世界で最高レベルのモータースポーツで、初のF1ドライバーを支援したいというロシアの願望の象徴だ。我々だけでなく、スポ−ツ全体にとって非常に励みになる契約だ。ラーダは今年F1に参入する重要な新しいブランドなので、チームにとっても重要な契約だ。それを起こしたチームを誇りに思っている。我々の商業戦略にとって成功した第一歩だ。

R30の発表会で積極的な開発プログラムについて話していましたね。これまで全ては計画通りですか?
はい、我々は非常にタイトな最終期限にむけて作業していたし、ファクトリーのみんなが大変頑張ってくれた。これまでのところ、我々の計画は順調だ。

バーレーンにはどのようなアップデートを持ち込みますか?
詳細を言うつもりはないが、バーレーンには大きなアップグレードパッケージを持ち込む。主な部分はエアロダイナミクスだ。

今週末のレースをどのように予想しますか?
言うのは簡単ではない。心の中に夢のような結果を抱いているのは確かだが、理想と現実のバランスをとる必要がある。両方のクルマが予選でトップ10に入り、レースをフィニッシュできれば、素晴らしいシーズンのスタートになるだろう。

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カテゴリー: F1 / ルノーF1チーム / F1バーレーンGP