ルノー F1 オーストリアGP
ルノーは、F1オーストリアGPにむけてパワーユニットの信頼性を改善するために改良版のコンポーネントを導入する。

F1アゼルバイジャンGPでは、ルノーのカスタマーであるレッドブルのダニエル・リカルドが今シーズン初優勝を果たしたが、それはメルセデスとフェラーリにトラブルや事故があっての結果といっても過言ではない。

ルノーのパワーユニットを使用する6台のうち3台が信頼性トラブルでリタイアしており、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)には2戦連続でエネルギーストア(ES)のトラブルが発生。ルノーのジョリオン・パーマーには内燃エンジンのミスファイアが発生した。

一方で、ルノーは、パワーユニット自体にアップグレードは投入していないものの、新しいエンジンモードにひょって1周あたり0.2秒の改善を達成している。

エンジンテクニカルディレクターのレミ・タフィンは「(レッドブル・リンク)はかなりのパワーサーキットであり、おそらくパフォーマンス予想に関してはバクーと同等になるだろう」とコメント。

「我々はバクーで実施したパワー改善を強化し、より多くを届けようとしている。真新しいアップグレードといった大きな計画はないが、エンジンパッケージを継続的に改善していく」

「トラックの高度はチャレンジングだ。ターボに必要なインダクションを生み出すためにより速く回転するからね。それは我々がモニターしていることだ。トラブルフリーな週末を過ごせれば、ポイントをもたらせるだろ」

「パフォーマンスに関しては、パワーサーキットでも前進できることを示した。新しいコンポーネントによるものではなく、むしろ、詳細に集中し、パッケージの全てを最適化することで、より多くのパワーへの我々の継続的な探求によるものだ」

「ニコはウォールに接触したときにトップ5を争っていた。それも、途方もなく長いストレートを持ち、大きな馬力を必要とするサーキットでだ」

「同時に、コース上で信頼性トラブルが起きていたことも事実だ。すぐに対処できたとはいえ、こうしたことが我々の明らかな進歩を妨げるようなことがあってはいけない。マシンがコースに出る前にトラブルの兆候をキャッチするためのより良い手順を適用し、このエリアに関しては特に力を入れて取り組んでいる」

「カスタマーチームについては、トラブルが多発するのを目にした。ESの問題は対処が済んでおり、新しいESはその心配がない別の仕様となっている。ICEについても、最新仕様はこれまでの問題を修正したものだ」

「オーストリアでは最新バージョンのコンポーネントを使うので、これまで起きた問題が再発することはないはずだ」

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カテゴリー: F1 / ルノーF1チーム / F1オーストリアGP