ホンダF1 折原伸太郎がオーストリアGP総括 高地対策とバッテリー異常を説明
ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、2026年F1第8戦オーストリアGPを総括し、ランス・ストロールのリタイアはバッテリーに通常とは異なるデータが確認されたことが原因だったと明らかにした。

バッテリーはイギリス・ミルトン・キーンズのHRC UKへ送り、原因の調査を進めるとしている。

一方で、フェルナンド・アロンソからはドライバビリティとエネルギーマネジメントについて「一貫性が出てきている」と前向きな評価を得られたことを明かし、結果こそ伴わなかったものの、トラックサイドでのオペレーションには前進があったと振り返った。

ストロール車のバッテリー異常をHRC UKで調査
決勝は路面温度が60度を超える酷暑の中で行われ、パワーユニットにとっても非常に厳しいコンディションとなった。

折原は、ホンダとアストンマーティンが密に連携しながらレースを戦ったことを説明した一方、ストロールのマシンに異常が発生したことを明かした。

「今日のレースは、路面温度が60度を超える非常に厳しい暑さの中で行われました。パワーユニットの冷却の面でも厳しい一戦でしたが、Aston Martin Aramco Formula One Teamと密に連携して対応することができました」

「残念ながらストロール選手のマシンでバッテリーに通常と異なるデータが見られたため、リタイアせざるを得ませんでした。バッテリーは、イギリスのミルトン・キーンズにあるHRC UKへ送って調査を行います」

ストロールはレース終盤まで走行を続けていたものの、電気系統の異常が疑われたことでマシンを止める判断が下された。

高地サーキットに備えターボを事前検証
レッドブル・リンクは標高約700メートルの高地に位置し、ターボチャージャーへの負荷が大きいサーキットとして知られる。

折原は、週末を迎える前からベンチテストでターボチャージャーの挙動を確認していたことを明らかにした。

「今週末のレッドブル・リンクは他のサーキットに比べて標高の高い山岳地帯に位置し、ターボチャージャーへの負荷が非常に大きいコースです。事前にベンチでターボチャージャーの挙動を確認して臨みましたが、サーキットで実際にどう機能するかを見極めることが重要でした」

その結果、金曜日のフリー走行では想定どおりの挙動が確認できたという。

「金曜日のフリープラクティスでは想定どおりに機能していることが確認できましたし、エネルギーマネジメント戦略とドライバビリティの最適化にも時間を充てることができました」

ホンダF1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

アロンソからは「一貫性が出てきている」と評価
ホンダは今季、パワーユニットのドライバビリティやエネルギーマネジメントの改善を継続して進めている。

オーストリアGPでは、その取り組みに対してアロンソから前向きな評価を得られたことも収穫だった。

「土曜日にはアロンソ選手からドライバビリティとエネルギーマネジメントに前向きなフィードバックがありました。『一貫性が出てきている』というコメントで、それは我々がターゲットとしていた点です」

折原は、新スペックのパワーユニットが投入されるまでの間は、現行仕様でオペレーションを磨き上げていくことが重要だと説明した。

「新スペックのエンジンが投入できるまでの間は、トラックサイドのオペレーションを最大化するために、こういった改善の積み重ねが不可欠です」

結果は厳しくも運用面には前進
アストンマーティンは決勝でアロンソが18位、ストロールがリタイアと厳しい週末となった。

折原もパフォーマンス面では目標に届かなかったことを認めた一方、週末を通じて積み重ねた改善には一定の手応えを感じているという。

「週末を通じてのパフォーマンスは我々が目指すレベルには届きませんでしたが、トラックサイドのオペレーションには進歩がありました。この前進を来週末のシルバーストンにも繋げていきたいと思います」

結果には結び付かなかったものの、高地サーキットで得られたデータや運用面での改善、そしてストロール車に発生したバッテリー異常の原因究明は、次戦イギリスGP以降へ向けた重要な材料となりそうだ。

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1オーストリアGP / アストンマーティンF1チーム