ルノー R29
ルノー R29は、派手なカラーリングとともにアグレッシブなボディデザインを採用してきた。

R29の見た目で最も特徴的なのは、フロント周り、特にノーズの処理と特徴的なサイドポンツーンの形状といえる。

2009年のレギュレーションでは、フロントウイングの中央部の形状は規定されている。ルノーは、その部分に最大限の開口部をもつウイングマウントを装着し、太く平べったいノーズ形状を採用した。

フロントホイールより前側のノーズ部分とフロアの間には、ルノーの慣例とも言える垂直スプリッターが継続されている。こうすることで、ベンチュリー効果を生み出し、フロントアスクル部のダウフォースを作り出すことを狙っている。

R29:垂直スプリッターがノーズを覆う R29:大きなエンドプレートが取り付けられたフロントウイング

フロントウイングは2つのエレメントで構成され、ドラッグを減らし、フロントタイヤ前面の気流を整えるために大きなエンドプレートが取り付けられている。

まだR29には、現状ではサイドポッドの前面周りにバージボードやポッドウイングが取り付けられておらず、フロントスプリッターの端にリップスポイラーが装着された2009年マシンの典型的なカタチをといえる。

R29:サイドポンツーンは過激に絞り込まれた R29;幅の広いアイドポッドが覆いかぶさっている

ルノー R29のサイドポッド前面は、かなり深いアンダーカット処理が施された。そして、サイドポッドの後方は、気流の出口を作り出すために絞り込まれた下部に覆いかぶさるような形状となっている。ラジエーターから入り熱せられた空気は、サイドポッドをチューブとして、後方に排気される。また、幅の広いサイドポッドは、リアウイングの効率化にも貢献する。エンジンカバーにはシャークフィンが装着されている。

R29:シャークフィンを装着 R29;リアウイング

マシン後部のディフューザーとリアクラッシュ構造はこれまで通りだが、リアダンパーのレイアウトは、ギアボックスの内部のより低い位置に取り付けるよう変更されている。

主要諸元表:ルノー R29

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カテゴリー: F1 / ルノーF1チーム