ルノー R29
Renault R29
INGルノーF1チームの2009年F1参戦マシン「R29」。R29は、新たなスポンサーとなったトタルの赤を取り入れた派手なカラーリングとともにアグレッシブなボディデザインを採用。最大限の開口部をもつウイングマウントを装着し、太く平べったいノーズ形状を採用。サイドポッド下部には、かなり深いアンダーカット処理が施され、後方は、気流の出口を作り出すために絞り込まれた下部に覆いかぶさるような形状となっている。
R29 主要諸元表
シャシー | 成形されたカーボンファイバーおよびアルミニウムのハニカム構造モノコックはルノーF1チームによって製造され、最軽量を達成しながら、最大の強度と剛性を兼ね備える。RS27 V8エンジンも全応力パーツとして搭載。 |
フロントサスペンション | カーボンファイバー製ダブルウィッシュボーンは、プッシュロッドシステムを経由して内蔵ロッカーを制御。これはモノコック前方に設置されたトーションバーおよびダンパーに接続される。MMCアルミニウムアップライトとマグネシウムホイールを動かす。 |
リアサスペンション | カーボンファイバー製ダブルウィッシュボーンは、ギアボックス・ケーシング上部に垂直に搭載されたトーションバーと、水平に搭載されたダンパーによって制御。MMCアルミニウムアップライトとマグネシウムホイールを動かす。 |
トランスミッション | バックギア付き7速セミオートマチックのカーボン・チタニウム製ギアボックスを搭載。ギアシフトの高速化を目指す目的で“クイックシフト”システムを採用。 |
燃料システム | ATL製ケブラー強化ゴム燃料タンク |
KERS | エネルギを蓄積するバッテリーとともにモータージェネレーターユニットをエンジン前方に搭載 |
冷却システム | マシンのサイドポッドに装置された分離型オイルおよび冷却水ラジエーターと、マシンが前進する際の気流を冷却に利用。 |
電子デバイス | MES製マイクロソフト標準電子制御装置(SECU) マネッティ・マレリ製KERSコントロールユニット |
ブレーキ | Hitoco製カーボンディスクおよびパッド、AP Racing製キャリパー |
コックピット | 解剖学的に成形されたカーボンコンポジット製の可動式ドライバーシートには、6点支持ハーネスシートベルトを装着。ステアリングはギアチェンジ制御およびクラッチパドル一体型。 |
<ディメンション> | |
全長 | 4,800mm |
全高 | 950mm |
全幅 | 1,800mm |
トレッド前 | 1,450mm |
トレッド後 | 1,400mm |
重量 | 605 kg (ドライバー、カメラ、バラスト含む) |
<エンジン> | |
名称 | RS27 |
排気量 | 2,400cc |
構造 | 90° V8 |
重量 | 95kg |
最高回転 | 18,000rpm |
ECU | MES SECU |
KERSコントロール | マネッティ・マレリ |
燃料 | Total |
オイル | Total |
バッテリー | Renault F1 Team |
関連:ルノー R29の空力処理
カテゴリー: F1 / ルノーF1チーム / F1マシン