レッドブルF1 サッカー界の名将ユルゲン・クロップに新役職をオファー
レッドブルF1のアドバイザーであるヘルムート・マルコは、元リヴァプール監督のユルゲン・クロップがレッドブルのF1事業に関わることを「ぜひお願いしたい」と語った。

ユルゲン・クロップは、2019年にチャンピオンズリーグで優勝し、翌年には30年ぶりにリヴァプールのイングランド・リーグ初優勝を果たすなど、近代における同クラブの最も成功した時代を監督した。

57歳のユルゲン・クロップは、10月にレッドブルのグローバルサッカー部門のトップに就任することが発表された。1月1日より、新たな職務を開始する予定である。

クロップの就任は、母国では賛否両論を巻き起こしている。2009年に結成されたRBライプツィヒなどのクラブの台頭は物議を醸している。

レッドブルは2005年にジャガーチームを買収して以来、F1で大きな成功を収めており、2010年に史上最年少でワールドチャンピオンに輝いたセバスチャン・ベッテルとともに、ドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを4年連続で獲得した。

マックス・フェルスタッペンは2024年にF1でベッテルの偉業に並び、4つの初タイトルを連続して獲得した2人目のドライバーとなった。レッドブルは2022年と2023年にさらに2つのコンストラクターズチャンピオンシップを追加した。

ヘルムート・マルコはレッドブルでユルゲン・クロップと働きたいと「願っている」
レッドブルで長年アドバイザーを務めるマルコは、クロップの就任を歓迎し、F1チームへの支援を快諾すると明かした。

「彼がすべてをどう組み合わせたいのか、異なる大陸やその他のことについてはわからない」とマルコはドイツのRTL/ntvとsport.deの取材に対して語った。

「しかし、サッカーは我々にとって非常に重要なものであるため、最善の策だったと思う」

さらにマルコは、クロップの専門知識を活用したいと「強く望んでいる」と述べ、「彼は並外れたコーチであり、モチベーターでもある」と付け加えた。

F1 レッドブルレッドブルのグローバルサッカー部門責任者に就任したユルゲン・クロップ

現代のスポーツ界では、異分野交流がますます一般的になっており、元自転車競技チーム監督のデイヴ・ブレイルスフォード卿は現在、リヴァプールのライバルであるマンチェスター・ユナイテッドのシニア職に就いている。マンチェスター・ユナイテッドは、メルセデスF1チームのオーナーであるジム・ラトクリフ卿が3分の1の株式を所有している。

メルセデスチームの監督であるトト・ヴォルフは、2019年に撮影されたドキュメンタリー番組で、当時のイングランドサッカー代表監督ギャレス・サウスゲートと意見を交換した。

ヴォルフは、マンチェスター・シティの監督であるペップ・グアルディオラとも良好な関係にあることで知られている。

今年初めにルイス・ハミルトンがフェラーリに移籍することが発表された後、ヴォルフはグアルディオラから「チームを去る意思を示している選手に対して、残留を説得しようとしてはならない」とアドバイスされたことがあると明かした。

ハミルトンにメルセデス残留を説得しようとしたかと尋ねられたヴォルフは、High Performanceポッドキャストで「いいや。誰かが去る決意をしたなら、彼らを行かせなければならないと思う」と語った。

「随分前にペップ・グアルディオラと話したことがあるんだ。彼は友人なんだ。私は『もしあの選手やこの選手がチームを去ったらどうする?』って言った」

「すると彼は『何をすればいいのか?』と言った。私は『それで、彼らに留まるよう説得するか?』と言うと、『いいゆあ。他のチームの方がもっといいプレーができるとか、もっと稼げると思っているなら、その人を手放すしかない』と彼は言った」

「私もここで同じように受け入れている。誰かが行きたいのであれば、それぞれの当事者にとって可能な限り良いものにしよう」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング