レッドブルF1、2022年の角田裕毅のトップチーム起用も視野
レッドブル・レーシングは2021年のF1世界選手権でマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてセルジオ・ペレスを起用するが、モータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ジュニアチームで育成したドライバーをレッドブル・レーシングで走らせるという方針に代わりはないと語る。

今年、レッドブル・レーシングは、アレクサンダー・アルボンに代えて、レッドブル外でF1までキャリアを進めてきたセルジオ・ペレスを起用する。

セルジオ・ペレスの契約は1年契約であり、昨年アレクサンダー・アルボンでは実現しなかったマックス・フェルスタッペンと2台でメルセデスに挑戦し、ワールドチャンピオンを獲得するというチームの目標のためにパフォーマンスを発揮することが期待されている。

「チームに2人のレッドブル・ジュニアがいないのは数年ぶりとなるが、恥ずべきことではない」とヘルムート・マルコは Motorsport Total に語った。

「レッドブル・レーシングのセカンドシートに乗る資格のある者はいなかった。我々の目標はワールドチャンピオンになることだ。そして、我々はペレスを選んだ。実際、我々は疑心暗鬼に捕らわれていた」

レッドブル外のドライバーの起用するのは2007年のマーク・ウェバー以来となるが、ヘルムート・マルコは、あくまでレッドブルが育成したドライバーを2つのチームに乗せるという方針に変わりはないと語る。

「何も変わっていない」とヘルムート・マルコは語り、多くのジュニアドライバーが育っていることを挙げた。2021年、レッドブルはF2とF3に6名のドライバーを送り込む。

「ユーリ・ヴィプスとリアム・ローソンは、ユアン・ダルバラと同じように、我々が抱えている素晴らしい才能です。我々自身のジュニアで達成した成功は、今でも前例のないものだ」とヘルムート・マルコは語る。

「我々は、角田裕毅という小林可夢偉以来の日本人ドライバーをフォーミュラ1に迎えた。たとえば、今年は1人の新しいジュニアをF1に導いたが、2人の可能性もあった。ユーリ・ヴィップスは昨年日本にいた。ドライブし、F1テストも完了したが、それ以外の場合、彼は検疫措置に多くの時間を費やした」

レッドブルは、ピエール・ガスリーの再昇格の可能性を否定しており、当然、レッドブル・ジュニアのなかで次のレッドブル・レーシングのシートに近いのは今年アルファタウリ・ホンダでF1デビューを果たす角田裕毅となる。もう一人F1スーパーライセンスを取得しているユーリ・ヴィップスは、2021年はハイテックGPからF2に参戦し、2022年はF1デビューするとしても少なくとも1年はアルファタウリF1で走らせることになるだろう。

角田裕毅のパフォーマンス次第だが、ここにレッドブルF1のリザーブドライバーとしてDTMへの参戦が決まっているアレクサンダー・アルボン、そして、セルジオ・ペレスの契約延長が、2022年のレッドブル・レーシングの選択肢となる。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1 / スクーデリア・アルファタウリ / 角田裕毅