クリスチャン・ホーナー告発のレッドブルF1職員 レース業界で新たな職

ホーナーは2024年初頭に不適切な行為の疑いで社内調査を受け、その地位が脅かされる事態となった。告発を行った職員は、法的配慮のためPlanetF1.comでは実名を伏せられているが、当時は給与を支給されたまま停職処分を受けていた。
その後、この人物はレッドブルを今年初めに退職し、最近になってモータースポーツ業界で新たな職に就いたとされる。
この一連の騒動は、最終的にホーナーがチーム代表およびCEOの座を解かれるきっかけになったと考えられている。イギリスGP直後にロンドンで召集された会合の場で、ホーナーは広報部長とマーケティング責任者とともに解任された。

この時期にチームの指導者を交代させた理由について、公式な説明は今のところ出されていない。
ホーナーは2005年にレッドブルがF1に参戦して以来、その指揮を執り続け、6度のコンストラクターズタイトルと8度のドライバーズタイトルを獲得。その最新の成功は、昨年マックス・フェルスタッペンがタイトルを獲得したシーズンだった。
しかし、ミルトンキーンズのチームは2024年後半から成績が低迷し、2025年序盤にもその傾向が続いている。このパフォーマンスの下降もホーナー解任の一因と見られている。
さらに、マックス・フェルスタッペンの父ヨス・フェルスタッペンも、ホーナーの役職継続に批判的な立場を取っていた。2024年初め、騒動が最も激化していた時期には「ホーナーが残ればチームは崩壊する」とし、「チームは引き裂かれる危険がある」と発言していた。
その後、ホーナーとフェルスタッペン父との間で関係改善の兆しは見えたものの、依然として緊張は残っていたとされる。フェルスタッペン父とヘルムート・マルコがホーナーに対抗する一派を形成していたとも伝えられている。
こうしたパフォーマンス低下、マックス・フェルスタッペンの離脱リスク、チーム内の対立、そして1年前のスキャンダルの余波が重なった結果として、ホーナーの解任に至ったと見られている。
カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング