レッドブル RB6のデザインアプローチを語ったエイドリアン・ニューウェイ
レッドブルのエイドリアン・ニューウェイが、2010年のレギュレーション変更と新車RB6のデザインアプローチに触れた。

成功に対する野心が衰えることはないのですか?
ないね。ぼくにとって2009年は最高の年だった。なぜなら、チャンピオンシップ優勝は取り逃してしまったが、レッドブル・レーシングがレースに優勝し、チャンピオンシップに挑戦できるほど、チームとして成長したからだ。歴史の短いチームがこれほど早くにこのレベルに達するというのは、満足感が非常に大きい。

それがあなたの意欲の源なのですか ― 成功と世界タイトル獲得への挑戦が?
先へ進むことだけだね。設計するのは楽しいし、レギュレーションの変更も独創的なアプローチに挑むチャンスなので楽しんでいる。長年に渡って使われてきた2008年末までのレギュレーションは、あまりおもしろくはなかった。なぜなら、新しいアイデアや新しい理解は関係なく、たくさんの小さなことの繰り返しだったので、発想の豊かさよりもリソースの規模によって決まってしまっていた。

2010年のルール変更は比較的小規模なものですが、RB6のデザインのアプローチに変化はありましたか?
2010年のメインとなるレギュレーション変更は、2009年のものよりも規模がずっと小さい。重要なものは、燃料補給の禁止と、フロントタイヤが小さくなることぐらいだ。しかし、これは前年度よりもずっと斬新なデザインの方法を取ることを意味した。一方、RB5はレギュレーションが前年度と全く異なったため、クルマも全く違うものになった。

昨シーズンの成功によって、チームの2010年へ向けた姿勢に違いはありますか?どんな教訓を学びましたか?
一番明らかなのは、競争力の高いクルマを出場させ、レースに勝つことができるという自信をチームに与えてくれた点だろう。それが、来シーズンの我々にどのような影響を与えるのかはまだ分からないが、社内の多くの人間が自分の能力に自信を持つことができたんだ。新シーズンはどんなことが起きてもおかしくないので、それ以外は分からない。冬のオフシーズン中に大きく前進するチームだってあるかも知れないしね。だから、どのチームにとっても、シーズンがスタートするまでは分からないことだ。

関連:
レッドブル RB6を発表 - 2010年2月10日
レッドブル RB6 (主要諸元)

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング