アラン・パーメイン レーシングブルズF1代表抜擢に「衝撃」も方針転換は否定

レッドブルがクリスチャン・ホーナーを解任し、ローラン・メキースを後任に据えたことにより、同グループ傘下のレーシングブルズに空席が生じた。以前、フランツ・トストの後任として外部からメキースを起用したのとは対照的に、今回はチーム内部のベテラン、パーメインが選ばれた。
エンストンを拠点とするチームにて30年以上にわたり様々な名称・形態で勤務してきたパーメインは、2024年からレーシングブルズに加わっていた。
「今回の知らせには多くの感情があった。衝撃もあったし、誇りもあった」とパーメインはAutosportに語った。
「彼らが私にその能力があり、このチームを率いる可能性があると感じてくれたことは本当に驚きだ。レッドブル・オーストリアのシニアマネジメント、オリバー・ミンツラフとヘルムート・マルコ、そして推薦し後押ししてくれたローランに心から感謝している」
アラン・パーメインは、ローラン・メキースとピーター・バイエルが築いた基盤を引き継ぐ構えだ
目指すはミッドフィールドの頂点、2026年へ弾みを
レーシングブルズは、2023年のリブランディング以降、メキースとCEOピーター・バイエルの下でコンスタントにポイントを獲得するチームへと成長しており、2026年の新レギュレーション導入を見据えて体制を固めている。
パーメインはチームの流れを維持する意向を明確にした。
「基本的には現状維持が行動計画だ。ローランとピーターは過去18カ月で素晴らしい仕事をしてきた。チームの競争力が一気に高まったし、私の役目はその流れを継続させることだ」
「このチームは本当に優れていて、レッドブルのシニア陣も運営に非常に満足している。われわれの目標はミッドフィールドのトップを取ることであり、今年もその戦いを続けていく」
「私にとっては、出張が増えることになるだろう。これまで主にミルトンキーンズにいたが、今後はイタリアとの往復が増える。特にファエンツァにはチームの大半が拠点を置いている」

豊富な経験でスムーズな移行に自信
チーム運営の責任者としての経験も長いパーメインは、新たな役職へのスムーズな移行にも自信を見せた。
「スポーティングディレクターという職務は、いい準備になる。もちろんチーム代表はもっと大きな役割だけどね」
「スポーティングディレクターは60~70人の部門を管理し、FIAの委員会にも参加する。レギュレーション、ペナルティ、抗議といった面でFIAやスチュワードとも協力する。そういった経験がこの仕事に役立つのは間違いないが、もちろん新たに学ぶべきこともある」
「とはいえ、自分はこの役割に挑む準備ができているし、うまくやれると確信している」

また、パーメインは自身の昇格に伴い、レーシングディレクター職を新たに任命しない方針も明かした。
「現時点ではその役職を埋めるつもりはない。すぐに何かを変えることはない」と述べた。
「マッティア(スピーニ)がステップアップする。彼は優秀なチーフレースエンジニアで、もっと多くの責任を担いたいという意欲もあるし、それができる能力もある」
「私はその面でもローランよりも多く関わることになるだろう。特に最初のうちは移行がスムーズに進むようにね。でも、その点で心配はしていない。ミルトンキーンズとファエンツァのトラックサイドチームはとても強固だ」
カテゴリー: F1 / ビザ・キャッシュアップRB