角田裕毅 レッドブルF1代表が起用継続を明言「必要な環境を与える」

マックス・フェルスタッペンがレッドブルに加入して以来、彼の隣のセカンドシートは入れ替わりの激しいポジションとなり、頻繁に議論の的となってきた。
ダニエル・リカルドがオランダ人ドライバーの影響下から離れる道を選んだ後、チームはピエール・ガスリーとアレクサンダー・アルボンを起用したが、いずれも期待に応えられず短期間で交代となった。
セルジオ・ペレスはより長い期間起用され、当初は成功を収めたが、フェルスタッペンが4度目のタイトルを目指す中で成績が低下。シーズン末にはリアム・ローソンと交代となった。
しかし、ローソンの在籍はわずか2戦で終わり、その後角田裕毅がシートを得た。だが、この日本人ドライバーも手強いRB21を乗りこなすのに苦戦しており、またもやおなじみの展開になりつつある。
角田裕毅は複数回のQ1敗退、ポイント獲得の途絶、そしてコンストラクターズ選手権でレッドブルが期待したほどの貢献を果たせていない。
表面的には、また交代が迫っているようにも見える。しかし、新たな指揮体制の下では、そうではない可能性もある。
解任されたクリスチャン・ホーナーに代わって就任し、レーシングブルズでの技術的背景を持つメキースは、より忍耐強い姿勢を示し、角田裕毅の立場を擁護している。
「最優先事項は、裕毅に必要なものを与えてパフォーマンスを発揮させることだ」と、メキースはハンガリーGP週末中にSky Sports F1に語った。
「セカンドシートに関しても、それが最優先事項であり、チームが集中しているところだ」
「彼らはここ数戦、そのために取り組んできた。我々はさらに一歩前進するための方法を一緒に探している。スパではその観点から非常にポジティブだった」
「ここ(ハンガリー)は全体的に少し難しい週末で、評価するのはやや難しいかもしれない」
「だが、過去に見せてきたような裕毅のパフォーマンスができない理由はない。それが我々が今集中していることだ」

ハンガリーでの苦戦が、同等マシンを得るための角田裕毅の戦いを浮き彫りに
角田裕毅はハンガロリンクで17位に終わり、レッドブル20年の歴史で最長となる無得点記録を更新した。
複数のコンポーネント交換によりピットレーンスタートとなった角田裕毅は、レース中に存在感を示すことができなかった。
ブダペスト週末を前に、角田裕毅はフェルスタッペンとの比較はできないと強調し、現世界王者との間にあるアップグレード面での格差を指摘した。
「彼(フェルスタッペン)が毎回のセッションや毎戦で一貫してパフォーマンスを引き出す姿は本当に印象的です」
「そう簡単にできることではないです。でも、彼はそれをやってしまうし、簡単そうに見えます」
「同時に、直接比較するのはフェアではないと思いますし、したくないです。なぜなら、彼はこのクルマで9年間やってきていて、僕は飛び込んできたばかりだからです」
「それに、まったく同じクルマを与えられるかどうかも見てみないといけないです。その時までは、直接比較はできないです」
「だからそれまでは、自分が何を改善できるかをはっきり分かっていますし、自分のやり方で一歩ずつ前進することに集中しています」
なお、ハンガリーではフェルスタッペンも今季ワーストの結果に終わっており、RB21の限界は角田裕毅だけに当てはまるものではないことも明らかになった。
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