ラルフ・シューマッハが苦言 フェルスタッペンに「F1での将来を決めるべき」

さらにシューマッハは、2027年以降の将来について揺れ動く発言を続けるフェルスタッペンに対し、「いずれ決断を下す必要がある」と苦言を呈している。
レッドブルへの不満はチーム内で解決すべき
カナダGP予選後、フェルスタッペンはマシン開発やセットアップに関する自身の懸念が十分に聞き入れられなかったことへの不満を隠さなかった。
「時にはチームに好きなようにやらせるしかない。そして、それが間違っていることや、そんなやり方ではうまくいかないことをはっきり伝えるんだ」
「僕は『どうぞやってくれ』と言った。本当にそれでうまくいくと思うならそうすればいいとね。何度も指摘してきたけれど、時には実際に失敗を経験しないと分からないこともある」
この発言について、シューマッハはポッドキャストで次のように語った。
「フェルスタッペンは明らかに苛立っていた。彼はチームに壁へ突っ込ませるしかなかったと言ったが、私はそれは間違ったアプローチだと思う」
「それはチーム内部に緊張感があることも示している。彼が率直で感情を隠さず話すことは評価しているが、そのような問題は本来チーム内に留めておくべきだ」
シューマッハは、フェルスタッペンの発言から現在のレッドブル内部に少なからず摩擦が存在していると見ている。
シューマッハが指摘した将来への曖昧さ
シューマッハが特に気にしているのは、フェルスタッペンの将来に関する発言の変化だ。
フェルスタッペンはこれまで、2027年もF1で走る考えを示す一方で、現在の状況が続けばモチベーションを失う可能性にも言及してきた。
シューマッハは、その姿勢がチームにとっても不確実性を生むと指摘する。
「ある日は2027年も走ると言い、すべて順調で居心地も良いと言う」
「その翌日には、この状況が続けば再び楽しさを失うかもしれないと言う。かなり複雑な状況だ」
「いずれ彼は自分の考えを決めなければならない。そしてチーム全体も将来へ向けて集中する必要がある」
2028年までレッドブルとの契約を結んでいるフェルスタッペンだが、2026年F1レギュレーションや競争力次第では将来が流動的になるとの見方は依然として消えていない。
モントーヤとの舌戦も続く
カナダGP週末には、元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤとの間でも応酬があった。
モントーヤは「F1を公然と批判するドライバーにはペナルティポイントや失格処分を科すべきだ」と主張。フェルスタッペンにも適用すべきかと問われると「イエス」と答えていた。
これに対しフェルスタッペンは強く反発した。
「彼の問題が何なのか分からないし、正直どうでもいい」
「いつもそんなナンセンスばかり話している人間には興味がない。なぜああいう人たちがF1の運営側から報酬を受け取っているのか理解できない」
しかしモントーヤは、その後のインタビューで対立を否定した。
「マックスとの間にドラマなんてない」
「もし彼が本当に怒ったのだとしたら、人生で抱える問題が多すぎるということだろう」
「我々は以前からレースで話をしてきたし、実際かなり良好な関係だ。頻繁に話すわけではないが、お互いに挨拶もするし、私はヨス・フェルスタッペンにも声をかけている」
モントーヤは自身の主張を繰り返し、「ドライバーがF1を批判するならスポーツ上の処分を受けるべきだという一般論を述べただけだ」と説明した。
「私はF1を悪く言うドライバーにはペナルティポイントやレース失格を科すべきだと言った。どのスポーツでも同じことだ。マックスにも適用されるのかと聞かれたので『イエス』と答えただけだ」
「その後、人々がマックスに私についてどう思うか尋ねた。だから彼は反応したんだ」
フェルスタッペンを取り巻く不安定な空気
今回の一連の発言は、フェルスタッペン自身の将来だけでなく、レッドブルの現状も映し出している。
ローラン・メキース新体制の下でも、マシン開発や2026年F1レギュレーションへの対応を巡るプレッシャーは大きい。フェルスタッペンが依然としてチームの中心であることに変わりはないが、その率直な発言はレッドブル内部の課題や不安を外部にも伝える結果となっている。
シューマッハが指摘したように、フェルスタッペン自身が将来への明確な方向性を示せるかどうかは、今後のレッドブルにとっても重要なテーマとなりそうだ。
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