ピレリF1 マリオ・イゾラが今夏退社 ダリオ・マラフスキが後任に就任
2026年F1シーズン開幕を目前に控える中、ピレリはモータースポーツ部門トップの交代を発表した。長年にわたりF1のタイヤ供給を率いてきたマリオ・イゾラが今夏に退社し、後任にはダリオ・マラフスキが就任する。

組織体制の移行は段階的に進められ、マラフスキは3月1日付でモータースポーツ・ビジネスユニット責任者に就任。イゾラは7月1日まで在籍し、円滑な引き継ぎを行う。

3月1日付で体制変更
ピレリは公式声明で、3月1日付でダリオ・マラフスキがモータースポーツ部門ビジネスユニットの責任者に就任すると発表した。マラフスキはピレリのサステナビリティ、新モビリティ&モータースポーツ担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるジョヴァンニ・トロンケッティ・プロヴェラの直属となる。

「ピレリは、来る3月1日よりダリオ・マラフスキがピレリのモータースポーツ・ビジネスユニット責任者の役割を担うことを発表する」

さらに、F1関連業務については円滑な引き継ぎを目的に、マリオ・イゾラが7月1日までマラフスキをサポートするとしている。

「F1の活動については、役割の最良かつ最も効果的な移行を確実にするため、マリオ・イゾラが7月1日までダリオ・マラフスキを支援する。その後、イゾラは新たなプロフェッショナルとしての挑戦に向けて会社を離れる」

ピレリ F1 マリオ・イゾラ

F1開発を支えたイゾラ体制に幕
マリオ・イゾラはこれまで長年にわたりピレリ・モータースポーツ部門を率い、F1タイヤ開発を主導してきた人物だ。

ピレリは声明の中で、イゾラの功績に感謝の意を示している。

「当社は、マリオ・イゾラが長年にわたりモータースポーツ・ビジネスユニットの発展に献身と大きな情熱をもって貢献してきたことに感謝する」

一方、後任となるダリオ・マラフスキは2008年にピレリへ入社。F1関連の研究開発部門を経て、近年はミラノ本社で市販タイヤ開発を率いてきた。

今回の発表は、3月6日から8日に開催される開幕戦オーストラリアGPを前に行われたものだ。2026年は大幅なレギュレーション変更が導入され、タイヤも新仕様に切り替わる。ホイール径は18インチを維持する一方で、幅と外径が縮小され、よりナローな設計となる。

2026年F1新タイヤ体制と移行の意味
2026年はパワーユニットだけでなく、車両全体の設計思想が大きく変わる節目のシーズンとなる。タイヤはマシン性能や戦略に直結する要素であり、その責任者交代は象徴的な意味を持つ。

マラフスキはF1開発現場での経験に加え、市販製品の統括経験も持つ。サステナビリティや効率性が重視される新時代において、技術的視点とビジネス視点の両立が求められる中、今回の人事は次世代体制への明確なシフトといえる。

2026年F1レギュレーション初年度を迎えるタイミングでのトップ交代は、ピレリにとって重要な節目となる。イゾラは7月までの移行期間を経て退任する予定であり、今後は国内モータースポーツ分野で新たな役割を担う可能性があるとみられている。

2026年F1開幕まで残りわずか。ピレリの新体制が、レギュレーション刷新初年度をどう支えるのか注目される。

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カテゴリー: F1 / ピレリ