アイザック・ハジャー F1モナコGP決勝3位「何かが爆発しそうだった」
アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)は2026年F1モナコGPで3位に入り、レッドブル・レーシング移籍後初の表彰台を獲得した。しかし、その結果の裏では序盤から深刻なドライバビリティ問題とパワーロスに苦しみ続ける過酷なレースがあった。

予選ではフェルスタッペンに迫る走りを見せて好位置を確保したハジャーだったが、決勝ではスタート直後から状況が一変した。モナコ市街地コースというミスの許されない舞台で、ギアやパワーユニット関連の問題を抱えながら60周以上を走り切ることになった。

さらにレース終盤には赤旗が導入され、再スタート後には赤旗手順違反の疑いでレース後審議の対象にもなった。それでも最終的にお咎めなしと判断され、モナコでの表彰台が正式に確定した。

レース後、ハジャーは苦闘の78周を振り返った。

「クリーンなスタートを決めてレースをコントロールしていたんだけど、最初の10周から15周くらいで大きなドライバビリティの問題が出始めた」とハジャーは語った。

「そして、もしそんな問題が起きてほしくないサーキットをひとつ挙げるなら、ここだ。だから本当に大変だった。あの状態で60周以上を走らなければならなかったし、終盤の再スタートでもまだパワー不足を抱えていた」

赤旗によって状況はさらに複雑になった。

「正直なところ、再スタートは良かったと思った。でも突然パワーが抜けてしまって2台に抜かれた」

「前の2台にはペナルティがあることは分かっていた。でも僕はパワーが制限されていたし、ピエールから5秒以内を維持するために、人生で一番攻めたんじゃないかというくらいコーナーで攻め続けた」

「それでもFP1から始まった週末を考えれば、本当に素晴らしい結果だ。あの時は自信を完全に失っていた。でも最終的にやり遂げることができた。本当にうれしい」

アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) F1 モナコGP

FIA記者会見では、この週末が決して順調なものではなかったことを明かした。

「いろいろな意味で満足できる結果だと思う。まず週末のスタートが最悪だったからね」

「モナコはラップを重ねながら自信を積み上げていくサーキットだ。とにかく走り込む必要がある。でも僕には金曜日がなかったようなものだった」

「むしろFP2では完全に自信を失った。マシンの感覚が全くなかったからだ」

それでも土曜日には状況を改善した。

「FP3で前進することができた。そして攻め続けて競争力を発揮できたことで、今日のレースのチャンスを手にすることができた」

「結果的にそれが報われた。でも正直、もっと楽なレースになると思っていた。途中ではポイント圏外で終わる週末になると思ったくらいだ」

レース中のトラブルは想像以上に深刻だったという。

「かなり早い段階だった。12周目くらいからドライバビリティの問題が出始めた」

「本当に運転不能に近かった」

「特にモナコでは1速や2速を使わないという選択肢はない。問題はまさにそこにあった。とても運転しづらかったし、途中ではパワーも失っていた」

「最後の再スタートでも同じだった。まだ原因は調査しなければならないけど、とにかく僕はプッシュし続けた。そして今ここにいる。本当にうれしい」

また、レッドブル・レーシングの競争力についても前向きな見解を示した。

「マイアミ以降、確実に前進していると思う」

「カナダでも僕たちはかなり競争力があったし、フェラーリとも良い戦いができていた」

「今日は彼らには届かなかったけど、僕たちは彼らと同じレベルにいると思う。これからも彼らと戦い続けたい。それが僕たちの目標だ」

さらに自身の初表彰台だったザントフォールトとの違いについても語った。

「ザントフォールトの表彰台とはまったく違う」

「ザントフォールトでは予選4番手を獲得して、自力でそのポジションを勝ち取った。もちろんレースでは幸運もあったけど、完璧なレースだった」

「でも今回は違う。自信を失った状態から始まり、モナコという自信が何より重要なサーキットで走らなければならなかった」

「昨日は本当に自分自身を奮い立たせた。そして余計なことを考えず、とにかく攻めることだけに集中した」

「それが今日の結果につながったと思う。どちらも特別な表彰台だけど、やっぱり最初の表彰台は特別だね」

マシントラブル、パワーロス、赤旗、そしてレース後審議――。数々の困難に直面しながらも、ハジャーはモナコで表彰台を手にした。結果だけを見れば3位だが、その内容はキャリアの中でも最も苦しいレースのひとつだったと言えるだろう。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / アイザック・ハジャー / レッドブル・レーシング / F1モナコGP