ピレリ:F1モナコGP 決勝 タイヤ戦略解説
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大半のドライバーが1ストップ戦略を採ったモナコグランプリ決勝は、年間でもっともタイヤへの負荷が小さいサーキット上での闘いとはいえ、デグラデーションマネジメントが好成績への鍵を握るレースとなった。この点は、レッドブルのダニエル・リカルドによるポール・トゥ・ウインに象徴されている。
ダニエル・リカルドは、他のトップ10グリッドのドライバー同様、初登場のP Zeroピンク・ハイパーソフトコンパウンドを装着してスタートした。リカルドのポジションコントロールは、オーバーテイクが非常に難しいことで有名なコース特性と相まって、スローペースのレース展開をもたらした。
レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、レース終盤に決勝のラップレコードを更新した。ウルトラソフトでスタートしたフェルスタッペンは、48周目にハイパーソフトへ交換する1ストップ戦略を採った。
ハイパーソフト以外でスタートしたドライバー中の最上位は、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグだった。11番グリッドからスタートしたヒュルケンベルグは、ウルトラソフト–ハイパーソフトとつなぐ1ストップ戦略で8位を獲得した。
マリオ・イゾラ (ピレリカーレーシング責任者)
「ここモナコで、これまでにない多彩な戦略が展開されました。接戦の中に新たな要素を注入する新型ハイパーソフトの役割は、我々の期待通りでした。その結果、モナコでのファステストラップレコードが更新され、ドライバーたちは、予選と決勝を通じてハイパーソフトを積極的に使用していました。着実に改善する路面とハイパーソフトのグリップによって、大半のドライバーが、それぞれの戦略にしたがって最大限のパフォーマンスを引き出すことに成功しました」
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