角田裕毅 コモ湖でのスマホ捜索に感謝「本物の善人たち」新スマホも入手 / F1ニュース
角田裕毅が、F1の短いブレイク中に滞在していたイタリア・コモ湖でスマートフォンを紛失した件について、改めて感謝のメッセージを自身のSNSで発信した。

スマートフォンは発見されなかったものの、角田裕毅はすでに新しい端末を購入済み。エピソードをユーモアたっぷりに報告するとともに、協力してくれた人々への感謝の気持ちを綴った。

Instagramのストーリーズにて角田裕毅は、次のように語っている。

「コモ湖で僕の携帯を探してくれた親切な人たちに感謝。本物の善人たちだね」

「心配しないで、新しいのはもう手に入れたよ」

「水の近くではポケットを深くすることをおすすめするよ。携帯ってすぐ脱走したがるからね」

このメッセージは、数日前に投稿された別のストーリーズ投稿の“続報”にあたる。角田裕毅は当時、「全く関係ない話だけど、もし誰かがコモ湖で泳いでる時にスマホを見つけたら教えて」と呼びかけており、ファンの間で“スマホ捜索ミッション”として注目を集めていた。

この呼びかけに対して、レッドブル・レーシングも即座に反応。チームの公式SNSでは、「もし君がコモ湖近辺にいるなら、裕毅のスマホ探しを手伝ってくれ」とのメッセージと共に、“Jason Statham's Son(ジェイソン・ステイサムの息子)”という名前が記された地図画像を投稿し、ファンの間で話題を呼んだ。

実はこの“ジェイソン・ステイサムの息子”というワードは、角田裕毅のスマートフォンにまつわるある有名なエピソードに由来する。2023年のF1アブダビGPの際、角田裕毅はハリウッド俳優のジェイソン・ステイサムと実際に対面を果たしており、その場に同席していた当時のパフォーマンスコーチ、マイケル・イタリアーノが角田裕毅の“隠された一面”を明かしていた。

「角田裕毅はジェイソン・ステイサムの大ファンなんだ。彼のAirDropの名前──つまりiPhoneを他人の端末に表示させる名前を“ジェイソン・ステイサムの息子”にしてるんだよ。これは本当の話。車に接続すると、“Jason Statham's Sonに接続されました”って出るんだ」とイタリアーノは語っており、このユニークなニックネームが今回の「捜索劇」にユーモアを添えるかたちとなった。

角田裕毅とジェイソン・ステイサム

角田裕毅は2025年シーズンの第3戦から、レッドブル・レーシングのトップチームに昇格。リアム・ローソンの後任として起用されたが、RB21の操縦特性に苦しみ、これまでに獲得したポイントは10。ドライバーズランキングでは17位に低迷しており、苦しい戦いが続いている。一方、レッドブル・レーシングもコンストラクターズランキングでは首位から大きく離れた4位に位置し、マクラーレンとの差は実に288ポイントに広がっている。

こうした厳しいシーズンの中にあっても、角田裕毅はSNSを通じてファンとの距離を縮め続けており、その素直な言葉やユーモラスなやり取りは、多くのファンに笑顔と親近感を与えている。

今回の“スマホ騒動”もまた、コース外での飾らない姿が際立つエピソードとなった。チームとの連携も含め、ユニークなコミュニケーションでF1ファンを楽しませてくれる角田裕毅。夏休み明けのレースでも、その存在感に注目が集まる。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング