キミ・アントネッリ アルピーヌF1移籍の噂に揺れる「夢への一歩後退」
マックス・フェルスタッペンがシルバーストン後にサルデーニャでトト・ヴォルフと会っていたとされる一件を受け、2026年に向けた「フェルスタッペン&ジョージ・ラッセル」体制がメルセデスで計画されているとの憶測が浮上している。

それに関連して、ヴォルフは最近フラビオ・ブリアトーレと複数回にわたり会談していることを認めており、その話題はバルテリ・ボッタスにとどまらず、キミ・アントネッリの期限付き移籍についても含まれていたとみられている。

具体的には、メルセデスのカスタマーエンジンを搭載するアルピーヌに18歳のアントネッリを“貸し出す”可能性があるというのだ。

これは、アントネッリ自身が描く「夢」にとって一つの障害となるかもしれない。

「F1で最後にイタリア人チャンピオンになったのは(アルベルト)アスカリだってことは知っている」とアントネッリは、伊紙『Corriere della Sera』のライフスタイル誌『Sette』のインタビューで語った。

「次が僕かって?それが目標だよ」

メルセデスでルイス・ハミルトンの後任としてF1に挑戦している今季、アントネッリはここまでアップダウンのあるシーズンを送っているが、カナダGPでは自身初の表彰台を獲得した。

「素晴らしかった。でも正直なところ、ちょっと悔しさもあった」と振り返る。

「マシン的には勝てるチャンスもあったし、実際にチームメイトのジョージが勝った。予選でちょっとしたミスをしなければ……」

一方で順調に進んでいるのが、チェコ出身の美しいカートレーサー、エリシュカ・バビチコバとの交際だ。

「彼女は僕の世界をよく理解してくれている。どれだけの時間をF1に費やしているかも知っている」とアントネッリ。

「犠牲が必要なことも理解してくれているし、サーキットに来てくれると本当に嬉しいし、力になる。心配する必要もないし、彼女が退屈してるなんてこともない」

「でも、まだ一緒に暮らすには早いかな」

憧れの人物について問われると、アントネッリはまず現在テニス世界ランク1位の同郷ヤニック・シナーの名を挙げた。

「会ってみたい存在なんだ。彼のメンタルの強さには驚かされる。特にうまくいっていない時の試合でこそね」

「どれだけの逆境をひっくり返してきたことか」

モータースポーツ界でのヒーローはアイルトン・セナだという。

「彼に聞いてみたい。事故の後、恐怖をどうやって乗り越えたのか。そして、どうやってさらに速く走れたのかを」

「僕らドライバーは普段はあまり考えないけど、恐怖は常に隣にあるんだ」

さらにもう一人、尊敬する人物としてイタリアのレジェンド、バレンティーノ・ロッシの名を挙げた。

「一緒にカートを走らせたことがあるんだ。彼の周囲に正しい人を集める力、そして本当に自分のパフォーマンスを引き出してくれる存在を見極める能力は素晴らしいと思う。それがあるからこそ、安心して走れるんだと思う」


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カテゴリー: F1 / アンドレア・キミ・アントネッリ / メルセデスF1 / アルピーヌF1チーム