2016 F1 ベルギーグランプリ 決勝
ピレリが、F1ベルギーグランプリの決勝レースを振り返った。

メルセデスのニコ・ロズベルグが、レース序盤に長い赤旗中断が発生するなど荒れ模様となったベルギーグランプリをポール・トゥー・ウィンで制した。ベルギーグランプリ用に選択された3種類のスリックコンパウンド(ミディアム、ソフト、スーパーソフト)が、スターティンググリッドに登場した。

ルイス・ハミルトンとフェルナンド・アロンソは、最も耐久性の高いミディアムコンパウンドを装着して最後列からスタートし、赤旗中断が発生した時点では、序盤の混乱に乗じてトップ5まで順位を上げてした。

赤旗中断時にはタイヤ交換が認められていることから、全ドライバーに「フリー」ピットストップの機会が与えられることとなった。事故後のタイヤバリアー修復のために発生した赤旗中断時のフリーピットストップは、3コンパウンド中で一番軟らかいスーパーソフトを装着していたドライバーたちに最も効果的に働いた。トップ3を含む6名のドライバーが、赤旗中断中にタイヤ交換を行いました。

再スタート時、大半のドライバーがソフトコンパウンドを装着した中、レースリーダーのニコ・ロズベルグはミディアムを装着していた。ニコ・ロズベルグは、最終スティントもミディアムで走行し、2ストップ戦略が如何に効果的であるかを示した。2位を獲得したレッドブルのダニエル・リカルドも2ストップ戦略を採用した。

金曜日と土曜日よりもわずかに涼しくなったものの、高い気温の下での決勝となり、スタート時の気温は29℃、路面温度は39℃だった。このコンディションもタイヤの動作に影響を及ぼした。

ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
「アクション満載のレースでした。全3種類のスリックコンパウンドがスターティンググリッドに登場するなど、スタートから多彩な戦略が見られ、事故とその後の赤旗中断が戦略にさらなる影響を及ぼしました。そのような状況下、ニコ・ロズベルグは、我々の予測通り2ストップ戦略で優勝しました。レース週末中、スパでは珍しく高い路面温度が続き、タイヤマネージメントが極めて重要になった中、特にミディアムタイヤが効果を発揮しました。独自の戦略で最後列から印象的なパフォーマンスを見せたルイス・ハミルトンとフェルナンド・アロンソを含め、トップ8がそれぞれ異なる戦略を実行しました」

F1 ベルギーグランプリ関連:【動画】 2016 F1ベルギーGP 決勝レース ハイライト

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ピレリ / F1ベルギーGP