鈴鹿サーキット
鈴鹿サーキットの改修工事が完了。4月12日(日)に「スタート鈴鹿オープニングサンクスデー」と銘打って一般公開が行われる。

今年10月に約3年ぶりにF1日本GPを開催する鈴鹿サーキットの改修工事が完了した。

F1日本GPの復活に向け、鈴鹿サーキットは2007年1月から約200億円をかけてグランドスタンドの改修やコントロールタワーの新設などを行ってきた。

グランドスタンドには雨よけの大屋根(長さ186メートル、幅18メートル)が設けられ、観客席は従来の長椅子から個別シートに変更となった。座席数は約1900席増やされ、1万2830席が用意されている。

鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドは「半世紀の歴史の中で過去にない大規模改修になった。ニュー鈴鹿サーキットの呼び名にふさわしい」と自信を見せている。

グランドスタンド改修

鈴鹿サーキット グランドスタンド
グランドスタンドには大屋根を設置するとともに、これまでのベンチシート部分を廃止し、全席個別シートに変更。A席、S1席、S2席エリアを見直し、新たにV席を約5,900席増設。グランドスタンド合計で1,900席増え、12,830席となった。また車椅子席を増設(全59席)。グランドスタンド上段には個室タイプの観覧室を35室(各10?)設置され、放送ブースとしても利用できる。さらにはグランドスタンドには充実した飲食エリアを配置、大型ビジョンを1基増設(計3基に)し、快適な観戦環境を提供する。

グランプリスクエア拡張

グランドスタンド手前のイベントスペース「グランプリスクエア」を大きく拡張。広大なフラットスペースを活かした自由なレイアウトが可能で、より快適にイベントを楽しむことができる。レース時のイベントブースだけでなく各種見本市など大型展示型催事、団体のスペース活用など多様なニーズに応じる。

パドックトンネル新設

グランドスタンドからパドックへ通じるトンネルを新設し、通路幅も4mに拡幅。またエレベーター、エスカレーターを設置し、車椅子の方やベビーカーも快適な移動が可能となった。

ピットビル新築

開放感、清潔感あふれ、機能美を追求した地上3F建のピットビルを新設。従来より約100m長くなり、48のピットボックスは各々約86?から約109?に拡大するとともに、間仕切りを可動させることでF1レースにも対応可能(437?)な12のピットボックスとした。ピットとパドック路面との段差を解消し、車両搬入の利便性を向上。ピットインフラを整備し、サインエリアとピットガレージ、チームオフィス間でLAN環境を構築。ピットには個室(40?)を12室設置。

ピットビル2F、3Fにホスピタリティエリア設置
新設のピットビル2Fに食事をしながら優雅にレース観戦できるホスピタリティルームを11室設置、さらにピットレーンに張り出した屋外テラス席を、各部屋に100席ずつ設置。優雅さだけでなくモータースポーツの生の迫力を味わえる。また室内への車両の搬入も可能となり、新車発表会など多目的に利用が可能。3Fにもホスピタリティブースを設置。自然光を活かし、開放的な空間とするため壁を設置せずに、コースが見渡せる場とした。また2F同様にテラス席を設置している。

リーダータワー新設

ピットロード出口に高さ27.5mのリーダータワーを新設。最新のLEDパネルを用いることにより順位表示をはじめ、複雑な図形、ロゴなどもフルカラーで鮮やかに表示する。グランドスタンドはもちろん2コーナー席からも視認することができ、快適な観戦環境を提供しまする。

SMSCオフィス新設

鈴鹿サーキットの走行をお楽しみいただく皆様に、さらに快適にご利用いただくために、ゆったりとくつろげるスペース、ロビー、講習会等に使用する多目的ルームを有するSMSC(鈴鹿モータースポーツクラブ)オフィスを新設。

チームオフィス新築

パドックエリアにチームオフィスを新築。各々約40?の広さを持つ39室で、間仕切りを可動式にし、3ルームを1部屋(120?)とする利用も可能。既存のチームオフィスを14部屋残し、最大53室と大幅に増加(現状42室)。チームオフィスとピットとの間隔を30m取り、トランスポーターの駐車や選手とファン、関係者の交流エリアなど幅広い目的で活用が可能。

センターハウス新築

センターハウス
パドック中心部に2階建て、延べ床面積2,414?のセンターハウスを新たに建設。1Fはパドックカフェ(仮称)で、サーキットの雰囲気と臨場感の中、食事が可能。ベビールーム(授乳室)を店内に設置し、客席数は200席(全席禁煙)で、100名様規模の貸し切りパーティーも行える。テラスエリアには喫煙可能な20席を準備する予定。2Fはホスピタリティエリアにつながるエントランスホール(360?)となり、パーティーやイベントにご活用できる多目的スペースとなっている。

コントロールタワー新築

レースを指揮・管理するコントロールタワーを新設。現状の約2倍の広さに拡大し、参加者がゆったりと使用できるブリーフィングルームを設置。コントロールルームを現状の3Fから2Fに移し、競技役員と参加者のコミュニケーションを容易にするとともに、監視カメラ・モニター等の最新AV設備を集中管理。安全・確実なレース運営が行える環境となった。

メディカルセンター新築

現状第1コーナー手前にあるメディカルセンターをピットビル最終コーナー側に設置。最新の設備を装備するとともに、救急ヘリポートを隣接。コントロールタワーと一体化し、迅速な対応を可能とした。

メディアセンター設置

新築のピットビルに、メインストレートに面した明るいメディアセンターを設置。スペースは従来のメディアセンターの約1.3倍の広さ(770?)となり、100V;200V;電話;LANアウトレットを完備したワーキングデスクを400名分設置。また情報交換の場としてレストルームを新設。

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カテゴリー: F1 / F1関連 / F1日本GP