オリバー・ベアマン 残り2点でF1出場停止危機「本当に気をつけないと」

ベアマンは、モンツァでカルロス・サインツと接触したことで2点を科され、12か月間で12点に達すると出場停止となる規則の下、出場停止まであと1回の違反で届いてしまう可能性がある。
皮肉にも、1年前のアゼルバイジャンGPでベアマンがハースでデビューしたのは、前任者ケビン・マグヌッセンが同じように出場停止処分を受けたことがきっかけだった。
「間違いなく意識しなければならないことだ」とベアマンは語った。「この状況にいるのは残念だけど、これから数戦はクリーンなレースをしなければならない」
ペナルティポイントは、スチュワードによる制裁と併せて科されることがあり、制度が2014年に導入されて以来、マグヌッセンだけが実際に出場停止となったドライバーだ。
今シーズン初めには、オン・トラックでの振る舞いを明確にするため「ドライビング・スタンダード・ガイドライン」が策定された。しかし、これもすでに異議を唱えられており、ウィリアムズはザントフォールトでのサインツへのペナルティを覆すことに成功。一方、ベアマンもモンツァでの処分は不当だと感じている。
「このガイドラインは…一部ではかなり曖昧で、別の部分ではとても具体的だと感じている」とベアマンは続けた。
「モンツァでの僕のインシデントについては、かなり不当な扱いを受けたと思っているけど、そのシナリオではイン側にスペースを与える必要はないとガイドラインには書かれている。僕の見方では、ちょっと厳しすぎる。もちろん、自分に甘いのはわかっているけど、多くの人も同意すると思うし、あれはかなり厳しい状況だった」

ルール制定者がドライバー全員を納得させる難しさを認めつつ、彼はこう付け加えた。「我々が完全に満足することは決してないと思う。正直、どんな解決策を考えても、新しい問題を見つけてしまうと思う。レースのやり方を修正するのは本当に難しい。だけど、こうした細かいルールに縛られて、コーナーに入るときに『相手はスペースをくれるのか』と考えながら走るのは、自然じゃないし、僕たちが育ってきたレースのやり方ではない」
ベアマンの最初のペナルティポイントは11月3日に消滅するため、それまでは2点の加算も許されない。つまりサンパウロGPまでは絶対に違反できない状況にある。その日には2点が消滅するが、残りのポイントが完全に消えるのは翌年7月であり、それまでは綱渡りの状態が続く見込みだ。
彼はこう結んだ。「この状況にこれほど近いのは残念だし、本当に慎重にやらないといけない」
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