オリバー・ベアマン フェラーリF1昇格に野心「赤いマシンで勝利が人生目標」
オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)は、ルイス・ハミルトンの去就を巡る憶測が渦巻く中でも、自身の長期的な夢が揺らぐことはないと強調した。幼少期から抱き続けてきた「フェラーリの赤いマシンで勝つ」という目標は、今も彼の原動力だ。

2025年F1のルーキーイヤーを戦い抜いたベアマンは、元F2ライバルのアイザック・ハジャーがレッドブル・レーシング昇格を果たしたことについて問われると、率直な心境を語った。

「彼のことを本当にうれしく思う。彼がとても才能のあるドライバーなのは間違いないし、キミ・アントネッリがメルセデスに行ったように、僕たちの世代がトップチームを席巻しているのは素晴らしいことだ」

「ただ、彼らがあそこで戦えるのを見て少し嫉妬もする。でも僕の順番も必ず来ると思っている」

ベアマンは2025年のハースF1チームで最も輝いたルーキーとして注目を集め、元F1ドライバーで現在はSkyドイツの解説を務めるラルフ・シューマッハからも「不調に苦しむハミルトンの理想的な後任」と太鼓判を押されている。

フェラーリ昇格のタイミングを問われると、20歳の英国人は迷いなく答えた。

「これが僕の夢だ。全力を尽くす理由であり、毎朝僕を突き動かすエネルギーでもある。赤いマシンで走りたいし、赤いマシンで勝ちたい。それが人生の目標なんだ」

2024年ジェッダで経験したフェラーリでの代役デビューは、その思いをさらに強めたという。

「幸運にもあの経験をすることができた。そして一度その感覚を知ってしまうと、もっと強い動機になる」

ただし、2026年の新レギュレーション下でフェラーリ昇格を狙うつもりはないと強調する。

「2026年は、僕自身というよりチームのために確かな一年にしたい。その他のことは僕にはコントロールできない。でも、未来がどう転んでも準備はできているし、経験を重ねる来年はもっとそれを示したい。全員にね」

初めてのフルシーズンを振り返り、最も衝撃だったのはスピードではなく生活リズムだったと明かした。

「フルタイムドライバーとしての一年はまったく別物だ。エネルギー管理を学ばなければならない」

2025年のベアマンは高い評価を得た一方、本人は「愚かな」ミスもあったと率直に認める。

「全部が学びになった。たとえばオーストラリア。あれはひどいスタートだった。ルーキーとしては望ましくないよね。それからシルバーストン、母国レースでもまた愚かなミスをした。でもあれ以降は大きく成長できたと思う。しっかり教訓を得たよ」

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カテゴリー: F1 / オリバー・ベアマン / スクーデリア・フェラーリ / ハースF1チーム