MotoGP:バレンティーノ・ロッシが最高峰クラス通算250戦目
MotoGP 第16戦オーストラリアGPの決勝レースが19日(日)、フィリップアイランド・サーキットで行われ、ランク2位のバレンティーノ・ロッシが最高峰クラス250戦目で今季2勝目、通算82勝目を達成。
当地で2001年、2002年、2003年、2004年、2005年に続いて9年ぶり6勝目、250ccクラス時代の1998年と1999年を含めて8勝目を挙げた。
気温16度、路面温度29度のドライコンディションの中、8番グリッドのバレンティーノ・ロッシは、3ラップ目に3番手に浮上して2位争いを繰り広げると、18ラップ目にトップに飛び出して、第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPに続いて今季2勝目。
3番グリッドのホルヘ・ロレンソは、終盤にペースダウンしたが、10.836秒差の2位に入って、8戦連続10度目の表彰台。モビスター・ヤマハ・MotoGPが3戦ぶり今季2度目の1-2位フィニッシュを達成した。
4番グリッドのブラドリー・スミスは、12.294秒差の3位。2年目の最高峰クラスで初めて表彰台を獲得して、ヤマハ勢が2008年5月の第5戦フランスGP(ロッシ/ロレンソ/コーリン・エドワーズ)以来、117戦ぶりに表彰台を独占した。
10番グリッドのアンドレア・ドビツィオーゾは4位。14番グリッドのエクトル・バルベラは、3人の5位争いに競り勝って、自己最高位となる5位に進出。初めてオープンオプションの最高位に進出すれば、17番グリッドのアルバロ・バウティスタ、13番グリッドのスコット・レディングが続いた。
ウォームアップ走行で16番手だった12番グリッドの青山博一は、3人の8位争いに競り勝って、第14戦アラゴンGPに続いて今季のベストリザルトタイに進出。最後尾23番グリッドのアレックス・デ・アンジェリス、15番グリッドのニッキー・ヘイデンがトップ10入り。
ウォームアップ走行で週末2度目の1番時計を記録したポールポジションのマルク・マルケスは、2番手に4秒以上のアドバンテージを広げて1番手を独走していた18ラップ目に今季8度目の転倒を喫して、今季初めてのリタイア、2年連続の0ポイント。
2番グリッドのカル・クラッチローは、2番手を走行中の最終ラップに今季10度目の転倒、今季7度目のリタイア。9番グリッドのポル・エスパルガロは、3位表彰台を目指した4番手走行中のラスト3ラップに今季12度目の転倒、今季4度目のリタイア。
ウォームアップ走行で2番手に浮上した5番グリッドのダニ・ペドロサは、6ラップ目に7番グリッドのアンドレア・イアンノーネと接触。7ラップ目にピットに戻り、今季初めてのリタイアを決断すれば、イアンノーネは転倒を喫して、今季5度目のリタイア。合計9人がリタイアを喫した。
チャンピオンシップのランク2位争いは、バレンティーノ・ロッシがランク3位に浮上したホルヘ・ロレンソに8ポイント差、ランク4位に後退したダニ・ペドロサに25ポイント差のアドバンテージを広げた。
次戦マレーシアGPは、セパン・インターナショナル・サーキットで24日に開幕、26日に決勝レースが行われる。
バレンティーノ・ロッシ (優勝)
「シーズンのなかで最も重要で、最も美しいコースのひとつ、ここフィリップアイランドでの優勝は最高の気分。これまでにも何度も優勝しているが、ここ何年かは優勝できずに表彰台に上るだけに留まっていた。こうしてまた一番上に立つことができて本当にうれしい!しかもヤマハの3人が表彰台を独占したのだから、これ以上に素晴らしい結果はないよ。でもレース自体は決して楽じゃなかったんだ。チームとともに頑張ってきた3日間がとても重要で、彼らが素晴らしい仕事をしてくれたこと、そしてフロントタイヤに正しい選択をしてくれたことが、この結果を導いてくれた。マルケスは2秒くらい離れていたので、自分のペースとホルヘの状況に集中した。ホルヘはウイークを通してずっと速かったが、ランキング2位をキープするために、何としても彼の前でゴールしなければならなかったからね。マルケスが僕の前で転倒したとき、自分自身に言ったんだ。“優勝”だってね!」
ホルヘ・ロレンソ (2位)
「ヤマハ勢3人が表彰台を独占し、ヤマハにとって最高の結果を得ることができた。その一方で、僕自身は期待通りのレースはできなかった。決勝のためのベスト・セッティングができていなかったんだ。あらゆることを完璧にこなさなければならない状況のなかで、タイヤ・チョイスをミスしてしまえばそれで終わり。だから2位を獲得することができて本当に良かったと思っているよ。この2位は、僕のキャリアのなかで最もラッキーな2位。だって今日は、僕より前でフィニッシュできるはずのライダーが大勢いたんだからね。正直に言えば、別のタイヤを選んでいたらマルクにもついて行けたと思うので残念だ。次のマレーシアはベスト・コンディションで戦えるよう、そして優勝を狙えるよう準備を整えていきたい」
ブラドリー・スミス(3位)
「MotoGPで初めての表彰台。本当にファンタスティックだ! ついにここまで到達できたことを、ほんとうにうれしく思っているよ。正直なところ、レース序盤の走りはあまり良くなかったんだ。何度もミスをしてポジションを下げてしまったからね。そのあとは自分自身に冷静になるよう言い聞かせ、ようやくいい走りができるようになって順位も挽回することができた。実際は、表彰台に上ることなど予想はできなかった。でもチームとともに頑張ってきたおかげでウイークを通してとても順調で、夢のような展開を実現させることができたんだ。チェッカーを受けたあと、チームのみんながピットウォールに上っているのが見えた。その時はまだ4位か5位だと思っていたんだけれど、コーナーを回ったところでボードを見たら3位のところに自分の名前があった。それは、とてもとても素晴らしい瞬間だったよ。ランキングも6位にかなり近づいた。残り2戦でそれを確実にできるようベストを尽くす。僕、ポル、アレイシが非常に接近しているので、ランキングをあとふたつ上げるチャンスも残っている。チームのみんな、サポートしてくれるスポンサーに心からの感謝を。ヤマハの表彰台独占を実現することができてとてもうれしかった。彼らの支えがあったからこその結果なんだ」
カテゴリー: F1 / MotoGP / バレンティーノ・ロッシ
当地で2001年、2002年、2003年、2004年、2005年に続いて9年ぶり6勝目、250ccクラス時代の1998年と1999年を含めて8勝目を挙げた。
気温16度、路面温度29度のドライコンディションの中、8番グリッドのバレンティーノ・ロッシは、3ラップ目に3番手に浮上して2位争いを繰り広げると、18ラップ目にトップに飛び出して、第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPに続いて今季2勝目。
3番グリッドのホルヘ・ロレンソは、終盤にペースダウンしたが、10.836秒差の2位に入って、8戦連続10度目の表彰台。モビスター・ヤマハ・MotoGPが3戦ぶり今季2度目の1-2位フィニッシュを達成した。
4番グリッドのブラドリー・スミスは、12.294秒差の3位。2年目の最高峰クラスで初めて表彰台を獲得して、ヤマハ勢が2008年5月の第5戦フランスGP(ロッシ/ロレンソ/コーリン・エドワーズ)以来、117戦ぶりに表彰台を独占した。
10番グリッドのアンドレア・ドビツィオーゾは4位。14番グリッドのエクトル・バルベラは、3人の5位争いに競り勝って、自己最高位となる5位に進出。初めてオープンオプションの最高位に進出すれば、17番グリッドのアルバロ・バウティスタ、13番グリッドのスコット・レディングが続いた。
ウォームアップ走行で16番手だった12番グリッドの青山博一は、3人の8位争いに競り勝って、第14戦アラゴンGPに続いて今季のベストリザルトタイに進出。最後尾23番グリッドのアレックス・デ・アンジェリス、15番グリッドのニッキー・ヘイデンがトップ10入り。
ウォームアップ走行で週末2度目の1番時計を記録したポールポジションのマルク・マルケスは、2番手に4秒以上のアドバンテージを広げて1番手を独走していた18ラップ目に今季8度目の転倒を喫して、今季初めてのリタイア、2年連続の0ポイント。
2番グリッドのカル・クラッチローは、2番手を走行中の最終ラップに今季10度目の転倒、今季7度目のリタイア。9番グリッドのポル・エスパルガロは、3位表彰台を目指した4番手走行中のラスト3ラップに今季12度目の転倒、今季4度目のリタイア。
ウォームアップ走行で2番手に浮上した5番グリッドのダニ・ペドロサは、6ラップ目に7番グリッドのアンドレア・イアンノーネと接触。7ラップ目にピットに戻り、今季初めてのリタイアを決断すれば、イアンノーネは転倒を喫して、今季5度目のリタイア。合計9人がリタイアを喫した。
チャンピオンシップのランク2位争いは、バレンティーノ・ロッシがランク3位に浮上したホルヘ・ロレンソに8ポイント差、ランク4位に後退したダニ・ペドロサに25ポイント差のアドバンテージを広げた。
次戦マレーシアGPは、セパン・インターナショナル・サーキットで24日に開幕、26日に決勝レースが行われる。
バレンティーノ・ロッシ (優勝)
「シーズンのなかで最も重要で、最も美しいコースのひとつ、ここフィリップアイランドでの優勝は最高の気分。これまでにも何度も優勝しているが、ここ何年かは優勝できずに表彰台に上るだけに留まっていた。こうしてまた一番上に立つことができて本当にうれしい!しかもヤマハの3人が表彰台を独占したのだから、これ以上に素晴らしい結果はないよ。でもレース自体は決して楽じゃなかったんだ。チームとともに頑張ってきた3日間がとても重要で、彼らが素晴らしい仕事をしてくれたこと、そしてフロントタイヤに正しい選択をしてくれたことが、この結果を導いてくれた。マルケスは2秒くらい離れていたので、自分のペースとホルヘの状況に集中した。ホルヘはウイークを通してずっと速かったが、ランキング2位をキープするために、何としても彼の前でゴールしなければならなかったからね。マルケスが僕の前で転倒したとき、自分自身に言ったんだ。“優勝”だってね!」
ホルヘ・ロレンソ (2位)
「ヤマハ勢3人が表彰台を独占し、ヤマハにとって最高の結果を得ることができた。その一方で、僕自身は期待通りのレースはできなかった。決勝のためのベスト・セッティングができていなかったんだ。あらゆることを完璧にこなさなければならない状況のなかで、タイヤ・チョイスをミスしてしまえばそれで終わり。だから2位を獲得することができて本当に良かったと思っているよ。この2位は、僕のキャリアのなかで最もラッキーな2位。だって今日は、僕より前でフィニッシュできるはずのライダーが大勢いたんだからね。正直に言えば、別のタイヤを選んでいたらマルクにもついて行けたと思うので残念だ。次のマレーシアはベスト・コンディションで戦えるよう、そして優勝を狙えるよう準備を整えていきたい」
ブラドリー・スミス(3位)
「MotoGPで初めての表彰台。本当にファンタスティックだ! ついにここまで到達できたことを、ほんとうにうれしく思っているよ。正直なところ、レース序盤の走りはあまり良くなかったんだ。何度もミスをしてポジションを下げてしまったからね。そのあとは自分自身に冷静になるよう言い聞かせ、ようやくいい走りができるようになって順位も挽回することができた。実際は、表彰台に上ることなど予想はできなかった。でもチームとともに頑張ってきたおかげでウイークを通してとても順調で、夢のような展開を実現させることができたんだ。チェッカーを受けたあと、チームのみんながピットウォールに上っているのが見えた。その時はまだ4位か5位だと思っていたんだけれど、コーナーを回ったところでボードを見たら3位のところに自分の名前があった。それは、とてもとても素晴らしい瞬間だったよ。ランキングも6位にかなり近づいた。残り2戦でそれを確実にできるようベストを尽くす。僕、ポル、アレイシが非常に接近しているので、ランキングをあとふたつ上げるチャンスも残っている。チームのみんな、サポートしてくれるスポンサーに心からの感謝を。ヤマハの表彰台独占を実現することができてとてもうれしかった。彼らの支えがあったからこその結果なんだ」
カテゴリー: F1 / MotoGP / バレンティーノ・ロッシ