MotoGP | ホンダ:2019年 第4戦 スペインGP 初日レポート
ヨーロッパラウンドの初戦となった第4戦スペインGPのフリー走行は、終日青空が広がるすばらしい天候となった。その中でHonda勢が好調なスタートを切り、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が2番手、チームメートのホルヘ・ロレンソが4番手、カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が5番手、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が7番手、今大会のワイルドカードで出場のステファン・ブラドル(Team HRC)が9番手と、Honda勢3チーム5人がすべてシングルポジションという好調な走りをみせた。
FP1でトップタイムをマークしたマルケスは、FP2でもほとんどの時間でトップタイムをキープした。しかし、セッション終盤にニュータイヤを装着してアタックする選手が多く、大接戦の中でFP2では4番手までポジションを落とした。マルケスは、FP1のベストタイムが初日の総合2番手タイムとなった。FP2でマルケスは、タイヤテストに集中し、最後のアタックではフロントだけハードのニュータイヤを装着、リアにユーズドのハードを装着して1分38秒台で連続ラップをこなし、仕上がりのよさをアピールした。
Repsol Honda Teamに移籍して4戦目のロレンソが、今季ベストとなる4番手で初日を終えた。FP1ではマルケスに続いて2番手タイムをマーク。午後のFP2では、2号車で違うセットアップにトライした。しかし、気温や路面温度が上がり、思うようにタイムを更新できなかったが、今季初表彰台、初優勝を期待させる走りだった。
Repsol Honda Teamは、25年の歴史の中で、スペインGPで12回の優勝を果たしています(HondaとしてはスペインGPで通算22勝)。また、Repsol Honda Teamは、06年から18年まで13年連続で表彰台に立ち続けている。今年は3年連続の大会制覇と今季初のRepsol Honda Teamの1-2フィニッシュの期待が膨らむ。
過去2戦、ジャンプスタートのペナルティーと転倒で優勝争い、表彰台争いから脱落、悔しいレースが続いているクラッチローが総合5番手。初日はグリップ不足に苦戦したが、開幕戦カタールGP以来の表彰台と今季初優勝に向けて好調なスタートを切った。
チームメートの中上もFP1で4番手、FP2ではタイムを更新できずに8番手へとポジションを落としたが、マルケス、ロレンソ、クラッチローと遜色ない連続ラップを刻み、好調をアピール。土曜日のFP3ではダイレクトでのQ2進出に加え、開幕戦カタールGP、アルゼンチンGPの9番グリッドを越えるベストグリッド獲得に挑む。
今大会、ワイルドカードで出場のブラドルも好調な走りをみせた。FP1は15番手だったが、FP2では7番手タイムをマーク。初日総合で9番手となった。今大会は、マシン開発が大きな目標となるが、トップタイムから1秒差に19台がひしめく厳しい接戦の中でテストメニューを消化しながら、すばらしい走りをみせた。
マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
「これまで通り、今日はレースウイークの金曜日のメニューを消化しました。安定して走行できるようにセットアップを行い、全体的なペース改善とレースに向けての準備に取り組みました。最初からいいフィーリングがあり、前進することができました。今日の走りには満足しています。いいスタートを切ることができました。しかし、引き続き仕事をしなければなりません。新しい路面のグリップはとてもいいです。路面コンディションに合わせて、セットアップが変わりました。いいペースでスタートできたので、ほかのことにも取り組むことができました。オースティンの問題は、ここでは出ていません。そのため、思ったように走ることができているし、ペースも安定しています。しかし、速いライダーがたくさんいるので、さらにセットアップを進めなくてはいけません」
ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 4番手)
「FP1は、とても力強い走りができました。思ったような走りができましたし、ポテンシャルをみせることができました。とても快適でした。楽に安定したラップタイムで走ることができました。FP2は、別のマシンでセッティングを進めました。しかし、正しい方向に進めず、気温も上がり、思ったような速さはありませんでした。それでも前進することができました。明日に向けて準備はできています」
カル・クラッチロー(MotoGP 5番手)
「このサーキットは、午前中の方がいつもラップタイムがいいことは分かっていました。午後は暑く、風も強くなりました。フィーリングもよくありませんでした。しかし、全体的にはポジティブな一日になりました。今日はマシンのフィーリングに少し問題があり、バンプであまりうまく機能しませんでした。今夜原因を追求したいです。路面が再舗装されましたが、とてもバンピーで、ミスをしやすいコンディションでした。明日はもっと安定した走りができるようにしたいと思います。ポールポジションは難しいと思いますが、FP3でQ2に進めるようにしたいです」
中上貴晶(MotoGP 7番手)
「ヘレスは、路面が80%くらい改修されて、どういうフィーリングなるのだろうと思っていましたが、グリップはよく、安定したタイムで走行することができました。昨年11月のウインターテストのデータをそのまま活かすことができました。タイヤも段階的に硬いものにスイッチしましたが、ソフト、ハードともにいい走りができました。今日は2台のRC213Vを、1台はウインターテストで走った状態、もう一台はアルゼンチン、アメリカで走った状態としました。走り出しはこれまでのセットアップのマシンでしたが、2回目のアウティングでテストの状態のマシンに乗り換えると、すぐに1秒タイムを上げることができました。今日は明確に2台のセットアップの違いを見極めることができて、セットアップも進みました。課題は、タイヤのウォームアップで、このポイントについては明日も引き続きセットアップしたいです。ヨーロッパラウンドが始まり、手強いライバルたちがさらに強くなっていることを感じましたが、自分も序盤の3戦に比べて成長していることを実感する一日となりました。決勝はトップグループで戦うことを目標にしています。明日の予選は2列目までに並べるようがんばります」
ステファン・ブラドル(MotoGP 9番手)
「HRC TestチームやMotoGPライダーたちとともにサーキットに戻ってくることができてうれしいです。今日は天気がよく、たくさん仕事ができました。そして、前進することができました。今週末は、たくさん周回することになりますが、いいスタートを切ることができました。ラップタイムにはとても満足しています。明日はさらにペースを上げたいです」
カテゴリー: F1 / MotoGP
FP1でトップタイムをマークしたマルケスは、FP2でもほとんどの時間でトップタイムをキープした。しかし、セッション終盤にニュータイヤを装着してアタックする選手が多く、大接戦の中でFP2では4番手までポジションを落とした。マルケスは、FP1のベストタイムが初日の総合2番手タイムとなった。FP2でマルケスは、タイヤテストに集中し、最後のアタックではフロントだけハードのニュータイヤを装着、リアにユーズドのハードを装着して1分38秒台で連続ラップをこなし、仕上がりのよさをアピールした。
Repsol Honda Teamに移籍して4戦目のロレンソが、今季ベストとなる4番手で初日を終えた。FP1ではマルケスに続いて2番手タイムをマーク。午後のFP2では、2号車で違うセットアップにトライした。しかし、気温や路面温度が上がり、思うようにタイムを更新できなかったが、今季初表彰台、初優勝を期待させる走りだった。
Repsol Honda Teamは、25年の歴史の中で、スペインGPで12回の優勝を果たしています(HondaとしてはスペインGPで通算22勝)。また、Repsol Honda Teamは、06年から18年まで13年連続で表彰台に立ち続けている。今年は3年連続の大会制覇と今季初のRepsol Honda Teamの1-2フィニッシュの期待が膨らむ。
過去2戦、ジャンプスタートのペナルティーと転倒で優勝争い、表彰台争いから脱落、悔しいレースが続いているクラッチローが総合5番手。初日はグリップ不足に苦戦したが、開幕戦カタールGP以来の表彰台と今季初優勝に向けて好調なスタートを切った。
チームメートの中上もFP1で4番手、FP2ではタイムを更新できずに8番手へとポジションを落としたが、マルケス、ロレンソ、クラッチローと遜色ない連続ラップを刻み、好調をアピール。土曜日のFP3ではダイレクトでのQ2進出に加え、開幕戦カタールGP、アルゼンチンGPの9番グリッドを越えるベストグリッド獲得に挑む。
今大会、ワイルドカードで出場のブラドルも好調な走りをみせた。FP1は15番手だったが、FP2では7番手タイムをマーク。初日総合で9番手となった。今大会は、マシン開発が大きな目標となるが、トップタイムから1秒差に19台がひしめく厳しい接戦の中でテストメニューを消化しながら、すばらしい走りをみせた。
マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
「これまで通り、今日はレースウイークの金曜日のメニューを消化しました。安定して走行できるようにセットアップを行い、全体的なペース改善とレースに向けての準備に取り組みました。最初からいいフィーリングがあり、前進することができました。今日の走りには満足しています。いいスタートを切ることができました。しかし、引き続き仕事をしなければなりません。新しい路面のグリップはとてもいいです。路面コンディションに合わせて、セットアップが変わりました。いいペースでスタートできたので、ほかのことにも取り組むことができました。オースティンの問題は、ここでは出ていません。そのため、思ったように走ることができているし、ペースも安定しています。しかし、速いライダーがたくさんいるので、さらにセットアップを進めなくてはいけません」
ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 4番手)
「FP1は、とても力強い走りができました。思ったような走りができましたし、ポテンシャルをみせることができました。とても快適でした。楽に安定したラップタイムで走ることができました。FP2は、別のマシンでセッティングを進めました。しかし、正しい方向に進めず、気温も上がり、思ったような速さはありませんでした。それでも前進することができました。明日に向けて準備はできています」
カル・クラッチロー(MotoGP 5番手)
「このサーキットは、午前中の方がいつもラップタイムがいいことは分かっていました。午後は暑く、風も強くなりました。フィーリングもよくありませんでした。しかし、全体的にはポジティブな一日になりました。今日はマシンのフィーリングに少し問題があり、バンプであまりうまく機能しませんでした。今夜原因を追求したいです。路面が再舗装されましたが、とてもバンピーで、ミスをしやすいコンディションでした。明日はもっと安定した走りができるようにしたいと思います。ポールポジションは難しいと思いますが、FP3でQ2に進めるようにしたいです」
中上貴晶(MotoGP 7番手)
「ヘレスは、路面が80%くらい改修されて、どういうフィーリングなるのだろうと思っていましたが、グリップはよく、安定したタイムで走行することができました。昨年11月のウインターテストのデータをそのまま活かすことができました。タイヤも段階的に硬いものにスイッチしましたが、ソフト、ハードともにいい走りができました。今日は2台のRC213Vを、1台はウインターテストで走った状態、もう一台はアルゼンチン、アメリカで走った状態としました。走り出しはこれまでのセットアップのマシンでしたが、2回目のアウティングでテストの状態のマシンに乗り換えると、すぐに1秒タイムを上げることができました。今日は明確に2台のセットアップの違いを見極めることができて、セットアップも進みました。課題は、タイヤのウォームアップで、このポイントについては明日も引き続きセットアップしたいです。ヨーロッパラウンドが始まり、手強いライバルたちがさらに強くなっていることを感じましたが、自分も序盤の3戦に比べて成長していることを実感する一日となりました。決勝はトップグループで戦うことを目標にしています。明日の予選は2列目までに並べるようがんばります」
ステファン・ブラドル(MotoGP 9番手)
「HRC TestチームやMotoGPライダーたちとともにサーキットに戻ってくることができてうれしいです。今日は天気がよく、たくさん仕事ができました。そして、前進することができました。今週末は、たくさん周回することになりますが、いいスタートを切ることができました。ラップタイムにはとても満足しています。明日はさらにペースを上げたいです」
カテゴリー: F1 / MotoGP