F1 モナコGP 決勝:ランド・ノリスが今季2勝目 角田裕毅は17位

ランド・ノリスが日曜のF1モナコGP決勝でポールポジションから完璧な走りを見せ、フェラーリのシャルル・ルクレールとマクラーレンのチームメイト、オスカー・ピアストリを抑えて優勝を飾った。
戦略が鍵を握る展開の中、レッドブルF1のマックス・フェルスタッペンが異なるタイヤ戦略を用いてレース終盤まで首位を維持したものの、最終盤にポジションを落とす波乱もあった。
ノリスはオープニングラップの1コーナーで大きなロックアップを喫しながらも、バーチャル・セーフティカー(VSC)やトラフィック、そして義務付けられた2回のピットストップを巧みに乗り越え、今季2勝目を挙げた。これにより、ドライバーズ選手権でのピアストリとの差はわずか3ポイントに縮まった。
レース中、ルクレールはサント・デボーテへの立ち上がりや終盤にフェルスタッペンが後続を抑えた局面など、幾度となくノリスにプレッシャーをかけたが、最終的には2位でフィニッシュ。ピアストリが3位表彰台に上がった。
フェルスタッペンはスティントを長く取るオフセット戦略を採用しており、それによって終盤に一時的に首位に立ったが、レース終盤の1周前に2度目の義務ピットを済ませ、4位に終わった。
ルイス・ハミルトンは単独走行の末に5位でフィニッシュ。予選でフェルスタッペンの走行を妨害したことで科されたグリッド降格にもかかわらず、いくつかポジションを挽回した。ルーキーのアイザック・ハジャーが見事な走りを見せ6位でチェッカーを受け、7位にはハースのエステバン・オコン、8位にチームメイトのリアム・ローソンが続いた。
ウィリアムズはアレックス・アルボンとカルロス・サインツJr.がそれぞれ9位と10位に入り、ダブルポイントを獲得。これにより、序盤にアルボンの守備的な走りに苛立ち、違反オーバーテイクでドライブスルーペナルティを受けたメルセデスのジョージ・ラッセルはポイント圏外の11位に沈んだ。
ハースのオリバー・ベアマンは10グリッド降格ペナルティを受けた上で、序盤の荒れた展開を乗り越え12位でフィニッシュ。アルピーヌのフランコ・コラピントとキック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトという他のルーキーたちもそれぞれ13位、14位で完走した。
ボルトレトはオープニングラップのポルティエでキミ・アントネッリとの接触の末にバリアに当たったが、その後立て直し、アストンマーティンのランス・ストロール、ベテランのニコ・ヒュルケンベルグ、レッドブルF1の角田裕毅を上回る15位でフィニッシュした。
アントネッリはピットストップを非常に遅らせたため18位の最終完走者に。アストンマーティンのフェルナンド・アロンソはエンジントラブルでリタイアし、ピエール・ガスリーはトンネル出口で角田裕毅との接触によりレースを終える結果となった。
2025年F1 モナコGP 決勝 順位・結果
1.ランド・ノリス(マクラーレン)2.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
3.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
4.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
5.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
6.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
7.エステバン・オコン(ハース)
8.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
9.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
10.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
11.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
12.オリバー・ベアマン(ハース)
13.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
14.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
15.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
16.ランス・ストロール(アストンマーティン)
17.角田裕毅(レッドブル)
18.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
DNF.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
DNF.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
カテゴリー: F1 / F1モナコGP / F1レース結果